
ドラクエ2リメイク(ロトシリーズ)のストーリー解説と時系列まとめです。ドラクエ1・2・3のネタバレを含んだストーリー解説、真エンディングや裏ボスの考察を掲載しています。
| 本記事はドラクエ2を中心としたロト3部作のネタバレを含むため、全ての(真)エンディングを見てからご覧いただくことをおすすめします。 また、解釈については個々人のお考えにより異なる部分があると思います。その点はあらかじめご了承のうえでご覧いただけますと幸いです。コメント欄にて、皆様のお考えについてもお待ちしております。 |

そもそもロトシリーズとは、ドラゴンクエスト1~3の3作品で登場する勇者の物語を指します。彼らはみな、魔王から世界を救った真の勇者として「ロト」という伝説の勇者の称号を与えられ、その名と活躍が長きに渡り世界中の人々に語り継がれているのです。
ロトシリーズは全て1つの世界線で成り立っており、その時系列は「3→1→2」です。
はるか昔にドラクエ3でアリアハンの勇者が大魔王ゾーマから世界を救い、そこから数百年の時が経過した世界がドラクエ1になり、そこからさらに100年の時が経過した世界がドラクエ2となっています。
また、各作品で登場するキャラクターの中には、ドラクエ1~3のリメイク全てに登場するものも存在します。さらにいえば、ラダトームを中心としたアレフガルドのマップも、地形や建造物の老朽化等の変化はあれど、基本的に全て同じ構造です。
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ドラクエ2の「夢の精霊」はドラクエ3で勇者の性格診断をした張本人「ルビスのつかい」だったり、「こだまの精霊」はドラクエ3なら勇者とオルテガの再会を願う名無しの妖精、かつドラクエ1の妖精の隠れ里の里長として同名で登場しています。 3→1で経過した年月については明かされていませんが、ラダトームのラルス王が1世から16世へと16代分替わっているので、少なくとも200年程度はあると思われます。 |
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ドラクエ11の主人公も「ロトの勇者」として希望の架け橋になるでしょうと聖竜から称えられる
勇者のつるぎのデザインがロトのつるぎと酷似
真エンディングでドラクエ1や3との繋がりが示される等
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また、厳密に言えば現状のナンバリング最新作である「ドラクエ11」もロトシリーズの1つであると考えられます。その要因は様々ですが、真エンディングの最後にドラクエ11の世界の物語が本に綴られており、その後ドラクエ3のオープニングにつながるという演出があったため、繋がっているとみてまず間違いはないでしょう。
執筆者 |
このドラクエ11の演出の影響なのか、ドラクエ3リメイクの開始時ムービーに「勇者の母親が本を本棚に戻して勇者を起こしに部屋へ向かう」という細かい描写が追加されています。 |
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ここからはドラクエ2リメイクのストーリーについて、ドラクエ1と3を交えながら解説していきます。

まずはハーゴンが世界征服を狙う目的ですが、これは戦闘前に語られたあの方とハーゴンだけの世界を作ることにあります。あの方とはドラクエ3に登場した「竜の女王」のことで、戦闘前の会話の中で一瞬ですが竜の女王(とその次の世代の竜が眠る卵)とハーゴンの描写が3シーン分差し込まれています。
ドラクエ3において、竜の女王は地上(アリアハンのある世界)と地底(アレフガルド)の両方の世界を監視する神のつかいで、ハーゴンはその竜の女王に仕える神官長でした。
竜の女王は2つの世界を監視することに力の大部分を消費しており、勇者が訪れた時にはもう死の間際でした。そんな中、勇者がゾーマに対抗するために女王はひかりのたまを託すことを選択。ここで力を使い果たした女王は、その役目を終えて次の世代を統べる竜が生まれる卵を産み落としてこの世を去ります。
しかし、女王に心酔しているハーゴンはこの死を受け入れられず、しまいには「勇者がひかりのたまを奪ったせいで女王様は亡くなった」と言い出します。そして、この負の感情を「闇の意思」に付け込まれたハーゴンは最終的に邪神官と化し、竜の女王が産み落とした卵をも闇に染めてしまうのです。
ここから、彼の勇者とルビス、そしてアレフガルドへの復讐譚が幕を上げます。
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経緯は不明ですが、アレフガルドは正真正銘精霊ルビスが作り出したもう1つの世界です。ハーゴンとしては、世界が2つあることも良く思っておらず、「世界があるべき姿(世界が複数存在しない状態?)に保たれていたら...」と嘆いています。 |
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月日は流れ、闇に堕ちたハーゴンはついに勇者やルビスへの復讐を開始します。その第1歩として選ばれた舞台が、我々が冒険できるドラクエ1の世界におけるアレフガルドです。
かつて竜の女王から託された卵は闇に堕ち、聖竜ではなく魔王「りゅうおう」としてアレフガルドの地に君臨していました。ルビスの預言を聞ける「ローラ姫」の誘拐をはじめ、着々と世界に闇を広げていたものの、ここで勇者が現れます。彼の活躍によってりゅうおうの撃破が果たされ、アレフガルドは崩壊を免れました。
一見するとハッピーエンドのように思えますが、ハーゴンはもちろん滅んでいません。彼の闇は残ったまま、次の世代へと物語が進んでいきます。
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ドラクエ1リメイクの冒険の途中で見られるりゅうおうが登場するシーンでは、時折ハーゴンが介入している様子を確認できます。彼の魔力が緑色ということを覚えておくと発見があるかも? 勇者の冒険の様子はぜひ皆さんの手でお確かめください!! ▶︎ドラクエ1攻略TOPはこちら |
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さらに月日は流れ、決戦の舞台はいよいよドラクエ2の世界へ。ローレシアの王子をはじめとした勇者の子孫4人とハーゴン率いる魔物軍との戦いが始まります。
今回はハーゴン自らが表に出て、目的達成のために世界中に魔の手を伸ばしていました。そんな中、ハーゴンの目的達成のために使役されていたのが悪霊の神々「アトラス」「バズズ」「ベリアル」の3体と新モンスター「ミリエラ」の計4体。彼らが召喚されてハーゴンに逆らえずに使役されていること、実は仲間内で足を引っ張り合っていたこと等、リメイクによって明かされた真実も多々ありました。
紆余曲折ありつつも、結局ハーゴンの企みは叶いませんでした。自らを生贄にして召喚に成功したシドーも倒され、世界に再び平和が訪れます。
…と、今度こそハッピーエンドのように見えていますが、まだ燻っている正体不明の存在がいますよね。ここからがリメイクによって追加された真のラスボス「マガシドー」の誕生や真エンディングにつながります。

真エンディングについて考えるうえで欠かせないのは、やはりマガシドーです。簡単に言えば、マガシドーは「シドーの肉体+ハーゴンの残留思念+闇の意思」という構成になっているでしょう。では、ハーゴンをも取り込んだ「闇の意思」とは一体何なのか。
その正体は、ドラクエ11に登場した裏ボス「邪神ニズゼルファ」とそれが勇者に対して持つ憎悪からきていると考えています。
声の質感が逆再生チックで似ているというのはもちろんですが、最も重要なのは闇のころもをはがされた時のセリフ「またしても我が闇のころもをうちやぶるか」です。この言い方をするということは、過去に一度闇のころもを破られた経験があるということになります。
ロトシリーズにおいて、闇のころもを破られたことがあるのはゾーマとニズゼルファのみ。ここにハーゴンが闇に飲まれるタイミングも合わせて考えると、ゾーマよりもニズゼルファと考える方がまとまりやすいと感じました。
執筆者 |
ニズゼルファは倒れる前に「我が魂は不滅」というセリフも言っているので、闇の意思にニズゼルファが関わっている可能性は高いと思います。もし本当にここまで生きながらえていたのであれば、またどこかで復活するのでは…? |
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これは余談ですが、マガシドーの見た目やBGMは恐らくドラクエ8とラーミアとの関係からきていると思われます。見た目についてはラスボス「暗黒神ラプソーン」のオマージュで、イベントムービー中と闇のころもを破る前の戦闘BGMはラプソーン戦のものです。
また、ドラクエ8の世界にいる「レティス」という神鳥は、後に自身が「生まれた世界ではラーミアと呼ばれていた」と告げてきます。ラーミアはもちろんロトシリーズと深い関わりがあるので、この点からもオマージュ先としてドラクエ8は選びやすかったのではないでしょうか。
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戦闘BGMの名前は「おおぞらに戦う」です。この曲の中には、ラーミアに乗っている時のBGM「おおぞらをとぶ」の一部が組み込まれているので、ゲーム以外でも作品同士のつながりが存在しています。 |
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まず真エンディングについて簡単に説明をすると、勇者たちがラーミアの力を借りてドラクエ3の始まりの町であるアリアハンに降り立ち、伝説の勇者の末裔が帰ってきたとして称えられる、といったものです。
確かに勇者の帰還というのは誰もが喜ぶイベントですが、ドラクエ3のストーリーを考慮すると、このエンディングは計り知れない程の重みを持つことになります。

かつてアリアハンの勇者は「ギアガの大穴」を通してアレフガルドの地に降り立ちました。そして大魔王を討ち果たしてその役目を終えるも、来た道は完全に塞がってしまいます。こうして勇者はアリアハンへ戻る道を失い、そのままアレフガルドでその生涯を終えています。
そして、その後の世界であるドラクエ1にて、アリアハンの勇者が「故郷の母へ生存報告ができないことに苦しみ、かつて通ってきた道があったはずの天を仰いでいた」ことが明かされます。これを聞いたうえで、ドラクエ1の勇者は供えられたロトの兜を身に着け、りゅうおう討伐への旅を再開します。
こうした背景があった中で、ドラクエ2でついにアリアハンの勇者(ロトの勇者)の血を継いだドラクエ2の勇者達が帰還を果たします。最後にアリアハンの勇者の生家を訪れると母親と思しき姿がありますが、入口を兵士が守っていたことを考慮すると、ここにもう人は住んでいないと思われます。そこにあったのは「帰りを待ち続けた母親の残留思念」のようなものでしょう。
そして最後は「おかえりなさい。わたしのかわいい勇者さま。」というセリフが、アリアハンの勇者の母親の声と共に告げられて終わります。
執筆者 |
表面的には数百年の時をかけて「闇(魔物や魔王)を討ち果たした」という皆がよく知るドラゴンクエストの姿があります。 ですが、その裏には数百年の時をかけて「母に帰還報告をする」という"アリアハンの勇者の悲願"が成就したというストーリーがあるのではないでしょうか。 |
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突拍子もない話ですが それならDQ3勇者の母とは違うのも納得 しかしローレシア王が上の世界について言及しないのはちょっとありえないけど エンディングで王子をさらに冒険に送り出そうとするのも 上の世界があるのを知ってたから?と考察できますね でも個人的にはローレシア王妃が下にやってきて その後事情により上に帰った方が良いような? しかし、DQ3勇者の母説より少し納得
ドラクエ攻略@Game8
全ドラクエシリーズプレイ済み
累計プレイ時間1万以上
一部ナンバリングのトロコン達成
【シリーズ別実績】
・DQ5:仲間モンスター全キャラレベルMAX &はぐメタ3匹スカウト
・DQ8:素手で竜神王撃破
・DQ9:全Lv99魔王地図踏破
・DQ11:全縛り裏ボスクリア
ストーリーネタバレとロトシリーズ時系列まとめ【ドラクエ1&2】
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8をプレイすれば答え出てますよ。