近くリリースが予定されている癒し系放置ゲーム「W.I.T.H.-空飛ぶ夢色くじら-」について、ゲームエイトではリリース前の先行プレイ及び、開発ディレクターのイ・セイン氏からお話を聞くことができた。前半にあたる本稿では、実際に先行プレイしたライターからこのゲームの魅力についてご紹介させていただく！
▼後編のインタビューはこちら
【開発者インタビュー】新しい生き物との出会いの場を創出する癒しのゲーム空間！W.I.T.H.-空飛ぶ夢色くじら-
空飛ぶくじらの背中に妖精たちの理想郷を作ろう！
みなさんは、空飛ぶくじらはお好きだろうか？
とっても好き？それは結構！いまから紹介するのは、まさにあなたのために作られたゲームだ。
くじらなんて全然興味ない？たいへん結構！日常生活に余裕がなく、心にうるおいが足りていないあなたのような方こそ、真にこのゲームを必要としている人だからだ。
「W.I.T.H.-空飛ぶ夢くじら-」（Whale in the higth）はその名の通り、空高くを飛ぶくじらが登場し、その背中に（！）ふしぎな妖精「ウィズ」たちの町を作っていくというゲームだ。くじらには名前をつけてあげることができ、もちろん交流もできる。
▲優しそうな目をしたくじらさん。ゲームではこのくじらの上に町を作っていくことになる。
ゲームとは言ったものの、達成しなければならない目的などがあるわけではない。むしろもっと無目的に、金魚鉢で金魚を飼うような感覚で自分だけの箱庭作りを楽しむことができる。これは筆者の個人的な意見なのだが、苔テラリウムみたいなものが好きな人なら、絶対にこの「W.I.T.H.」も気に入るはずだ。
▲始めたてのころの町には施設もほとんどないし、住んでいるウィズも少ない。ここから発展させていくのだ。
「癒やし系放置ゲーム」と自ら謳っているように、穏やかな音楽と柔らかなパステルカラー調のビジュアルはとてもファンタジックで、触れている人間を自然と穏やかな気分にさせてくれる。淡い光の世界でクジラの背中に揺られながら、ふしぎな生き物「ウィズ」のお世話をする……というよりも、このかわゆい生き物を眺めてぼんやりとした時間を過ごせる癒やしの空間を作れることが、このゲームの魅力と言えるだろう。
ウィズ、ふしぎなふしぎな生き物……
ウィズというのは、ほんのりピンクで、もちっと柔らかそうな、なんだかふわっとした感じ……の妖精だ。「いやどういうことだよ」と言われそうだが、そうとしか言いようがないのだからしょうがない。これはぜひ実際に動いているところ見て欲しいのだが、「キューン…」というイルカみたいな声を出しながらトテトテ歩いているウィズはめちゃんこかわいらしい。まじめな表情とかはおよそできそうにないむにむにした顔つきをしており、小型犬みたいな感じがする。
▲苦悩とか厳粛みたいな言葉は知らなそう。むにむにしていてかわいいやつらである。
クジラの上に施設を建てると、その管理人としてウィズが1人（？）ついてくる。面白いことに、彼らにはそれぞれはっきりしたパーソナリティがあり、例えば釣り人「ホールデン」ならINFJ型……16タイプ性格診断みたいな言葉を聞いたことがあればピンとくるであろう、人間の性格判断にも使われるMBTI式のパーソナリティが設定されているのだ。
▲釣りと詩文を愛するホールデン。INFJ型は理想主義的ながら計画性の高い「提唱者」型のパーソナリティ……らしい。
このパーソナリティは当然行動にも反映されていて、さきほどの「ホールデン」なら釣りと詩文を愛するロマンティストであったり、他にも保育士「サニー」なら常に明るく陽気にマラカスでベビーウィズたちをあやしている姿が見られる。そう、この「W.I.T.H」に登場するのは単なる施設の管理人だけではない。あかちゃんとして誕生し、成長してこの町の中で暮らしていくウィズたちもいるのだ！
▲陽気なサニーはいつもマラカスをふりふり、ベビーたちをあやしている姿を見ることができる。
ウィズは箱庭の中に設置できる「ゆりかご」に種のようなものをセットすることで生まれ、生まれたばかりのときは当然あかちゃんだ。名前をつけてあげることができ、時間が経過するとオトナ（？）に成長する。なんだか子犬でももらってくるような感覚で、名前をつけたベビーたちの成長を見守っていると、自然に愛着も湧いてくる。
▲誕生！生まれたベビーには素敵な名前をつけてあげよう。
ベビーたちはあっという間に育つのだが、まあ育っても別段何かしてくれるわけではなく、ぼやぼやした表情でそのあたりを散歩したり、遊んだりするばかりで、このあたりは妙に現実のペットっぽい。こんなふよふよした生き物たちに、かわいさ以外のものを求めようなんて方がどうかしているのかもしれない。
▲ウィズの成長は早い……が、成長させずにベビー状態のままにしておくことも一応可能だ。
といってもタッチしてあげたりして構ってあげていると友好度は上がっていく。友好度が高ければ交流したときに違った反応を見せてくれることもあり、手間と愛情をかけれてあげれば、その分だけ彼らに対する興味も深まっていくだろう。
▲画面をタップすることで個々のウィズにフォーカスできる。
デコやスキンで自分だけの空間を作り上げよう！
ゲーム内には様々なスキンがあるため、手間をかけてウィズたちをデコっていくことで、自分だけの世界を作っていくこともできる。
▲慣れない装飾品をつけてもらったせいか、ちょっと恥ずかしそうな「ポポ」。
空飛ぶクジラの上で生活しているのはウィズたちだけではなく、彼らに輪をかけて何が何やらわからないフシギな生き物であるペットたちもいる。こっちもこっちで「ふんわり」とか「もこもこ」とか、わたあめみたいな擬音語が似合いそうなやつらばかりだ。
▲ペットたちはウィズと「友達」に設定することができ、そうするとどこへ行くにも一緒にてちてち歩いていく。
こうしたペットやウィズたちが集まってくれば、写真や動画の撮影会を始めてみるのも楽しい。成長したウィズはさまざまなスキンでデコることが可能なので、自分だけの「いい感じ」を追求してみるといいだろう。
▲ウィズたちのスキンを変えるだけでなく、撮った写真を上からデコっていくこともできちゃう。
なにか忘れているような気がするって？もちろん箱庭本体のクジラとも交流できるし、こっちをデコることもできちゃう。ただクジラの場合は箱庭上に出っ張っている噴出孔、つまり水が吹き出る孔をデコることが……って、そんなとこデコっていいの！？ともあれ、こっちのスキンもウィズに劣らず種類が多く、箱庭の中に自分だけのオブジェを作り上げることができるようになっている。
▲噴出孔はくじらが空気を吸うための大切な場所……大丈夫？苦しかったりしない？
ゲーム開始時にはほとんど施設も何もないので寂しい感じがするだろうが、施設やウィズを増やしていくことで、箱庭はどんどんにぎやかになっていく。こちらは今回のプレイ映像ではないのだが、最終的にはこんなにぎやかな町を作っていくことも可能になっているらしい。
▲時間をかけて施設やウィズを増やしていけば、活気のある町を作ることもできる。たくさんのウィズがあちこち動いているので、見ているだけでも面白い。
施設を建てたり、そこで暮らすウィズを増やしたりといったことは、時間経過で溜まっていくコインやハートを使うことでできるのだが、スキンなどを入手するには、それとは別のダイヤが必要になる。こっちは課金要素……と思いきやそういうことでもない。「W.I.T.H.」ではゲーム内広告を導入しているので、それを見ればダイヤなども無課金で入手できるようになっているのだ。
▲スキンなどはいわゆる「ガチャ」要素。ただしゲーム内の広告を見れば課金アイテムも無償で入手できる。
もちろんこのゲームでは、広告は自分の好きなタイミングで見ることができるのでストレスもない。一応課金でアイテムを購入することも可能だが、筆者が1時間ばかり遊んでみた感じだと、日に何本か広告を見てるだけでも少しずつスキンを買っていくことはできるので、無課金でも長く付き合っていくことができそうだ。
施設やウィズの種類が増えれば、楽しみも無限に広がっていく
以上、プレイしてみてのざっくりレポートはこんな感じだ。といっても筆者がプレイしたのもまだ1時間くらいなので、正直に言ってこの世界のほんのさわりだけを紹介できたに過ぎない。本来は長くまったりとプレイしてもらえるように作られているゲームなので、その点はご容赦いただきたい。
登場するスキンやウィズはとにかく種類が多いため、今回のレポートではあまり触れてこなかったが、ゲームが進んでいけば個性豊かなスキンが続々と登場してくる。さきほど挙げた詳細なパーソナリティなども合わせて見ていけば、ウィズたちの世界にもっと興味が湧いてくるはずだ。
毎日何十分もかけてデイリーミッションを消化するような必要もなく、あれやこれやを悩んでプレイする必要もない。気が向いたときにふいと訪れて、ぽやぽやした顔つきのウィズやクジラに囲まれて、日常の疲れを癒やしてもらう。そんな穏やかで暖かいスモールワールドに、あなたもご興味はないだろうか？
W.I.T.H.ゲーム概要
タイトル：W.I.T.H.-空飛ぶ夢くじら-
ジャンル：癒し系放置ゲーム
価格：基本無料（一部アイテム課金制）
対応機種：iOS、Android
リリース予定：2023年中
公式サイト：https://with.gnjoy.com/
公式ツイッター：https://twitter.com/withjapanGGA
（編集・執筆／ena）
