【リネージュ2M】韓国版のクロスボウの評価を『フロウの生息地さん』にインタビュー

リネージュ2M(リネ2M)の韓国版をプレイしている『フロウの生息地さん』に、日本でも実装される新武器種『クロスボウ』についてインタビューしました。クロスボウの長所やおすすめスキルなどを知りたい方は、是非ご覧ください。

本記事はフロウの生息地さんから頂いた韓国版の情報や韓国版公式サイトの情報を元に執筆したインタビュー記事です。日本版で実装された場合、名称や内容が異なる可能性があります。
参照元：韓国版リネージュ2M公式サイト

フロウさんのプロフィール

名前	フロウ
サーバー (韓国版)	aria06	使用武器	クロスボウ
Twitter	@flow7216
YouTube	フロウの生息地

韓国版のリネージュ2Mを1年半以上プレイしているベテランユーザー
弓→短剣→両手剣→槍→クロスボウと多くの武器種を経験、各武器種の強みを熟知しており、
TwitterやYouTubeなどで韓国版リネージュ2Mの有益な情報を発信している

はじめに

『フロウの生息地さん』(以下フロウさん)は韓国版『リネージュ2M』をプレイしている方で、韓国版の情報をTwitterやYouTubeで配信している方です。 Game8では前回フロウさんに韓国版における両手剣の評価や性能をインタビューしました。 本日は第2弾ということで、日本でも実装される新武器種『クロスボウ』についてインタビューしていきたいと思います。

新武器種クロスボウについて

クロスボウへクラスチェンジしたきっかけ

本日は2度目のインタビューをお受けいただきありがとうございます！ 本日のお題は『クロスボウ』についてお伺いできればと思います。

	お久しぶりです！『フロウの生息地』です。 皆さんにクロスボウの楽しさを知ってもらいたいので、熱く語らせていただきます！ よろしくお願いいたします！

よろしくお願いいたします！ クラスチェンジを行うとなると、ある程度のダイヤが必要になるため、韓国版で実際にクロスボウをプレイしているフロウさんのご意見は日本版プレイヤーの方々には、判断材料として非常に参考になると思います。

フロウさんに前回インタビューした際は、『槍』をメイン武器として扱っていましたが、なぜ『クロスボウ』にクラスチェンジしたのでしょうか？

	当時のメイン狩場は『国立墓地』だったのですが、必要経験値の増加に伴い狩場のステップアップが早急に必要でした。そこで以前から興味のあったクロスボウへのクラスチェンジを決めました。

	また、アデン領地の人気狩場『国立墓地』や『虐殺の大地』ワールドダンジョンの『傲慢の塔』などは韓国版でもレベル70台のプレイヤーにとても人気のある狩場です。 しかし、常時混雑しているため、モンスターへ攻撃できずにウロウロしてしまったり、スポットを確保できても後から来た遠距離職に被せられたりと、放置狩りにストレスを感じていました。

範囲攻撃を複数習得できる『槍』ですが、攻撃距離が狭いため、狩場が混雑していると移動時間が増え、極端に狩り効率が落ちると聞いていましたが、まさにその通りなんですね。

	特に『傲慢の塔』では9割近くが遠距離職のため、この環境で狩りをするには自身も遠距離職になる必要があると思ったのも理由の一つです。

狩り効率UPと、周囲の環境に合わせる事を目的に遠距離職のクロスボウにクラスチェンジしたんですね！

クロスボウ&伝説級クラス『モモ』
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クロスボウの使い心地

クロスボウは複数の範囲攻撃スキルを持つ武器種と伺っていますが、実際に使ってみた感想は如何ですか？

	範囲内のランダム対象に青い玉を飛ばす、見た目も性能もユニークな英雄級スキル『ディシプリン』と5体までヒットする英雄級スキル『チェーンボルト』、伝説級スキル『プロキシマ』の３つが高水準の性能で使っていて楽しいですね！ ディシプリンの集敵能力によって、モンスターを集められるため、他の範囲攻撃スキルの無駄撃ちを減らし、混雑した狩場でも効率よく狩りが出来るのは、クロスボウならではの魅力だと思います。

『ディシプリン』が自動で攻撃し、周囲にモンスターを集め、その他の範囲攻撃スキルで敵を一掃する！混雑した狩場でも快適に狩りができる素晴らしいスキル構成ですね。

*英雄級スキル『ディシプリン』は希少級スキル『インビジブルハンター』の強化スキルです。

*英雄級スキル『チェーンボルト』は希少級スキル『インペイルショット』の強化スキルです。

クロスボウは使い勝手の良い範囲攻撃スキルだけでなく、移動中にスキル攻撃も可能だと伺っています。 移動中に攻撃できるというのは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか？

	リネージュ2Mでこの特徴を持つ武器種は現在クロスボウだけです。そのため、対近接職のPvPにおいては圧倒的なアドバンテージがあります。 私自身は普段PvPしないのですが『異教徒のカタコム』など対人コンテンツの際には、足を止めずに引き狩りができるというのはとてもメリットに感じました。

弓の引き撃ちでさえ厄介ですが、クロスボウはそれ以上のアドバンテージを持っているんですね。敵を引き寄せる『チェーンストライク』や、敵の後方にワープする『シャドーステップ』がないと対策が難しそうです。

伝説級範囲攻撃スキル『プロキシマ』
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韓国版でのクロスボウの評価

それでは、現在の韓国版におけるクロスボウの評価は如何でしょうか？

	お手軽に高い狩り効率を出せるクラス性能と移動撃ちによる対近接クラスのPvPアドバンテージによってとても評価が高いです。 狩り効率を上げたいなどの武器種関連の質問には、おすすめクラスとして必ず名前が上がります。 韓国版では幾つかの遠距離クラスがリニューアルされましたが、なお人気のクラスといえますね。

日本版よりもアップデートが先行している韓国でも評価が高いというのは、非常に期待が高まる武器種ですね！

クロスボウの狩り効率(PvE性能)について

現在日本版では、狩り効率が高い武器種として、二刀流やスタッフが挙げられますが、それらと比べてクロスボウの狩り効率(PvE性能)は如何ですか？

	狩場や混雑状況にもよりますが、間違いなく時間当たりの狩り効率は全武器種の中でもトップ3に入ると思います。

	二刀流やスタッフもPvE評価の高い人気職なのですが、クロスボウにおける狩り効率の良さは少し特殊で『狩場の占有力と継続したモンスターの確保』にあると思います。

	『ディシプリン』の効果によって、ある程度モンスターがまばらな状況でも継続して周囲に一定数のモンスターを確保することが可能です。加えて遠距離クラス特有の移動を極力少なくした定点狩りにより、スポットの長期的な占有も可能です。 ディシプリンは攻撃対象が範囲内のランダムなプレイヤー(友好対象を除く)とモンスターなので、　狩り場の被せを抑制できるといったメリットもあります。

先ほどもおっしゃっていたように英雄級スキル『ディシプリン』の性能が非常に高いんですね。

ディシプリン(インビジブルハンター)攻撃前
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ディシプリン(インビジブルハンター)攻撃中
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	他にも覚醒効果によってHP＆MPが回復可能な英雄級スキル『ヴァンパイアリックマインド』があります。また、 各種パッシブなどで底上げ可能な命中が全武器種の中でトップクラスなのも特徴の一つです。

狩り効率が高いだけでなく、狩り持久力を上げるスキルも持っているなんて至れり尽くせりですね。 しかも、単体攻撃に特化することもできるというのは…日本版でも人気な武器種になりそうです！

『ヴァンパイアリックマインド』によってHPを回復できるとはいえ、近接クラスと比べると耐久性能を上げるスキルは少ないようですが、高難易度狩場でも問題はないのでしょうか？

	そうですね…確かに防御関係のスキルは少ないのですが、その分火力がとても高いため、耐久力の低さはあまり感じませんでした。 槍からクロスボウになって防御関係の能力は下がったのですが、2ランク程度上の狩場でも問題なく放置狩りできて驚いたのを、今でも覚えています(笑)

耐久力が下がったのに、2ランクも上の狩場に行けるというのは確かに驚きですね！！ 具体的にどの狩場からどの狩場へ行けるようになったのでしょうか？

	一般フィールドは『国立墓地』から韓国版で最高難易度の狩場『永遠の炎』を除きすべての狩場に行けるようになりました。 ワールドダンジョンの『傲慢の塔』では、クロスボウになったその日から3階での狩りが可能になりました。槍時代は傲慢の塔1階ですらキツかったので感動しました。

傲慢の塔1階から3階に一気にランクアップしたのはスゴイですね！私のメイン狩場も傲慢の塔1階と国立墓地のため、クロスボウにクラスチェンジすればもっと高難易度の狩場に行けるかもしれないですね…。

韓国版のクロスボウのスキルを確認したところ『ダブル確率』に関わるスキルが多い印象を受けたのですが、他の武器種よりも火力ステータスは伸びやすいですか？

	ダブル確率やスキルダメージ増幅アップのスキルを数多く持ち、武器自体にも高いダブル確率とスキルダメージ増幅オプションが付くのが特徴です。一部スキルはダブル発動時に効果が適用され、さらに火力が伸びます。 そのため、スキル習得やステータスアップの際に、火力の伸びを実感しやすい武器種ですね。

武器自体にも火力UPのオプションが付くのは嬉しいですね！一部の武器種には武器に付く火力UPオプションが少なく、成長を実感しにくいことがあるので。

フロウさんのダブル確率

PvP性能について

同じ遠距離クラスの『弓』は沈黙やホールド、スタンなどの複数の状態異常を駆使してPvPや大規模戦闘に於いて活躍できる武器種ですが、クロスボウのPvP性能は如何でしょうか？

	移動撃ちという近接に対しての絶対的アドバンテージはもちろんですが、ボスやPvPなど敵単体に対して有効な場面で光る伝説級スキル『フォーカシング』を習得すれば1on1の戦いは特に優れていると思います。 なお、移動撃ちができるというこのゲームで唯一無二の特徴がありますが、対人においてはオートで棒立ちするのではなく、その特長を生かした立ち回りが必要になるため、操作難易度自体は高めです。

『フォーカシング』によって一部の範囲攻撃スキルを単一のターゲットに集中させれば、単体火力はかなり上昇しますね！

	状態異常に関しては英雄級スキル『パラライズ』の麻痺や『バックフリップ』と伝説級スキル『プロキシマ』のスロウなどがあります。 基本的に接近されないような立ち回りが必要ですが、バックフリップの相手をノックバック+自身は後方へ移動の効果や、英雄級スキル『エスケープ』のPTメンバーの真横に瞬時にワープするといった緊急回避に使えるスキルもあります。

*『麻痺』…パラライズで付与できる状態異常で数秒間の遅延のあと、対象の行動を封じます。

相手の行動を封じる状態異常スキルだけでなく、相手との距離を取れるスキルも複数あるのは強みですね！ 操作は難しそうですが、楽しそうです。

ちなみにクロスボウの射程距離は、他の遠距離クラスと比べるとどれくらいなのでしょうか？

	遠距離クラス4種の中では、デフォルトの状態だとクロスボウが最も射程距離が長く、その他3種が同一です。 射程距離増加のパッシブスキル取得後は 『弓＞杖＞クロスボウ＞オーブ』 となります。 数値で確認できないため目視での比較になりますが、杖とクロスボウの射程は約1キャラ分、オーブとの差は約2キャラ分程度となります。

クロスボウ射程距離
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予想より射程距離が長くて驚きです！オーブよりも射程距離が長いのはPvPにおいては好都合ですね。

リニューアル後の弓との比較

韓国版では2月23日のリニューアルによって、『弓』もかなりパワーアップしたように見えますが、クロスボウと比較するといかがでしょうか？

	範囲スキル追加など『弓』はかなりの強化といえますね！リニューアル後は狩場によりますが『クロスボウ』と比較しても遜色ない効率が出せるようです。 そしてPvPに関しては新スキルの追加で大規模戦闘性能が大きく上がっています。 『基本ソロや少数PvP多めの方はクロスボウ、攻城戦など大規模戦闘を楽しみたい人は弓』と言った感じにPvPプレイスタイルによって選択するのが良いと思います。

リニューアルによって『弓』が強化され、『クロスボウ』と差別化できるか気になっていましたが、小規模PvPならクロスボウ、大規模戦闘なら弓と活躍する場面が異なっているんですね！ 余裕がある方なら弓とクロスボウ両方を育成しても良いかもしれません。

クロスボウに弱点はあるのか？

ここまで『クロスボウ』の長所ばかりを教えてもらいましたが、クロスボウに弱点はあるのでしょうか？

	PvPでは移動速度が早く、ホールドを解除できる短剣や、射程で劣る弓や杖との相性が悪いと思います。

移動しながら攻撃できると言っても、移動速度の早い短剣や、射程距離が長くホールドを持っている相手には分が悪いということですね。

	PvEではCT(クールタイム)0.5秒の火力スキルがなく、手数では劣るという点ですね。 その分各スキルの火力が高めですがCTが長めなので、しっかり再使用時間減少のステータスを高めていく必要があります。

再使用時間0.5秒スキルがないというのは、確かに気になりますね。しかし、それを補う範囲攻撃と使い勝手の良さがあるため、ネックレス等で再使用時間減少のステータスをしっかり確保できたら良さそうです。

クロスボウに転職する方へのアドバイス

ずばり、『クロスボウ』にクラスチェンジするのはどんな方がおすすめですか？

	近接クラスでの効率アップに限界を感じている方や、人が多すぎて狩場のスポット確保にストレスを感じている方にお勧めです！

現在の狩場の環境ではフロウさんがおっしゃった悩みを抱えている方は多そうですね。

では、クロスボウをプレイする場合はどのステータスを意識して、ステータスの割り振りや装備を選ぶべきでしょうか？

	『ダブル確率・スキルダメージ増幅・再使用時間減少』の３つはとくに重要です。 ダブル確率はクロスボウのいくつかのスキル発動自体に関わって来ますが、各種パッシブや武器での底上げが出来るため、比較的高数値確保はしやすい部類といえます。

	『スキルダメージ増幅』は意識して上げていかないと高数値確保は難しいのですが『ディシプリン』や『チェーンボルト』などのDPSに大きく関わってくるので可能な限り確保したいですね。

	そして、先ほどもお伝えしたようにクロスボウはCT0.5秒系の火力スキルがありません。狩りでのメイン火力スキル4種は5秒以上のCTが必要で、これら全てがクールダウン中だとDPSが大きく低下します。スキルサイクルを少しでも短縮するために再使用時間減少の確保が必要不可欠です。

細かく教えて頂きありがとうございます。『ダブル確率・スキルダメージ増幅・再使用時間減少』はクロスボウの火力に直結する重要なステータスなんですね！

	ステ振りに関してはDEXクラスですので、DEXカンストの後はスキルダメージ増幅目的でのWIS上げがおすすめです。

	ちなみになんですが、伝説級クラスには『モモ(サブ弓)』と『シリン(サブ二刀流)』の2体がいます。モモはシリンよりWISが12も高く、スキルダメージ増幅が5%も高くなります。そのため、手動での操作をほぼしない方は『モモ』をお勧めします。

WIS12の差は大きいですね。サブ二刀流も魅力的ですが、5分毎に手動でバフをかけ直す作業は大変ですから、素で強い『モモ』の方が良さそうです。

習得おすすめの英雄スキル

これから『クロスボウ』へクラスチェンジする方に『最低限このスキルだけは必要！』というものがありましたら教えて下さい。

	英雄級スキルでは『ディシプリン(青玉)』と『チェーンボルト(5体範囲)』ですね。この2つはどちらが欠けてもクロスボウとして成り立たないといっても過言ではないくらいの必須級スキルです。 対人を考えている場合は範囲スキルを単体特化する伝説級スキル『フォーカシング』がさらに必要です。

クラスチェンジを視野に入れるなら『ディシプリン』はギラン英雄級スキルで交換しやすいですが、『チェーンボルト』はアデン下位の英雄級スキルのため、少々入手が難しいですね。

最後に

韓国版リネージュ2Mで実装済みのおすすめコンテンツはありますか？

	先日、日本版で実装されましたが『異教徒のカタコム』は非常におすすめです！ 対人コンテンツですが、最後の最後で逆転勝利ができたり参加すれば全員がもらえる美味しい報酬があったりなど、普段PvPしない方にもおすすめなコンテンツだと思います！

『PvPコンテンツは少し苦手』という方も多そうですが、異教徒のカタコムは負けても報酬が貰えるため、是非参加してもらいたいコンテンツです。 ▶異教徒のカタコムについてはこちら

それでは最後になりますが、長年リネージュ2Mをプレイしているフロウさんの視点で、リネージュ2Mを長く楽しむためのアドバイスを教えて下さい！

	リネージュ2Mは数日～数週間程度のプレイでは目に見えた成果が出づらいです。 小さな楽しみを積み重ねていき、数ヵ月～年単位で遊ぶ観察日記の様なゲームだと思っています。 韓国同様ゲーム環境やパッケージなど少しずつ緩和もされて行くため、焦らず急がず自分のペースで遊ぶことが大切だと思います。 あとはソロで遊んでいる方は是非どこかの血盟に加入してみてください。同じ価値観を持つ仲間を見つけられれば日々楽しく遊べるようになると思います！

無理に強くなろうとせず、自分のペースで楽しむのはホントに重要です！長い目でゆっくりと楽しむことがモチベーション維持のコツですね。 また、フロウさんのおっしゃるとおり、血盟に入り他のプレイヤーと交流することがMMOの醍醐味でもあるため、是非血盟に入ってコンテンツを楽しんでほしいですね。

本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました！ 韓国版をプレイしているだけでなく、経験豊富なフロウさんだからこそお聞きできる内容があり、参考になりました。クロスボウの実装が非常に楽しみです！

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