ワールド化成より登場したブランド『JOW』が生み出した、ゲームに没頭したい人向けの防音ブースである『GAME基地』。今回は担当者の方にGAME基地についてインタビューすることができた。さらに、新たに『GAME基地‐MINI‐』と『GAME基地‐LIGHT‐』が登場するとのことで、GAME基地が生まれた開発秘話を振り返りながら、従来のGAME基地との違いを紹介していく。
インタビューさせて頂いた方の紹介
ーー本日はよろしくお願いします。ではまず、簡単に自己紹介を頂いてもよろしいでしょうか?
髙柳氏:ワールド化成企画営業の髙柳と申します。本日はよろしくお願いします!
ーーよろしくお願いします!
『GAME基地』を開発したきっかけ
ーー御社は様々な分野で商品開発をされているかと思いますが、GAME基地の開発に至った経緯をお聞かせください。
髙柳氏:2022年にeスポーツビジネスを立ち上げ、JOWというゲーミングブランドが誕生しました。
もともと弊社では、テレワーク用の個室ブースを販売しており、それをゲーム仕様に活用できないかと考えたのが、GAME基地を開発するきっかけとなりました。プロeスポーツチームであるDetonatioN FocusMeさんにご協力頂き、ゲーマーに最適な環境づくりを目指し、細かい仕様までこだわりぬいて開発いたしました。
ーーGAME基地以外の防音ブースもやられているんですね。
髙柳氏:そうですね、もともとテレワークで活用できる1畳の個室ブースを販売していました。その中で、昨今のeスポーツ業界の盛り上がりを受け「これをゲームのブースにできたら面白いんじゃない?」という会話がGAME基地開発の始まりみたいなところはありますね。
騒音や視覚ノイズがない空間『GAME基地』について
▲デスクとラックが付属した完成されたゲーム空間
ーー他社様の防音ブースとの違いやGAME基地の特徴、どんな人に購入して欲しいかを教えてください。
髙柳氏:他社様の防音ブースにはないGAME基地との大きな違いは、デスクとラックが付属になっており、完成されたゲーム空間であることですね。
扉は引き戸になっており、扉の前に確保するスペースを最小限に留められる点や天井の取り外しも可能で、PCはブースの外に設置できる仕様など排熱対策も考えられています。
特に、箱型の防音ブース販売は多いですが、GAME基地はデスクやラックも付属なのでブースに合わせたデスクやラックを買いなおす必要がありません。また、DetonatioN FocusMeさんの監修のもとゲームプレイヤー目線で開発されているので、より快適に、集中してゲームに没頭できる環境が整っています。
そして、50年以上建具として実績のある「KAMIITA」という軽いながらも丈夫な素材を使用しているので、ゲーミングpcやモニターを設置しても問題ありません。東京ゲームショウで試遊した方も「木製かと思った!」と驚いていました。最近では、ゲームだけでなく配信環境を整えたい方にも注目して頂いています。
配信や騒音問題で防音にお困りの方、今よりも快適に集中できる環境でゲームをしたい方にぜひ購入していただけると嬉しいです!
ーー「KAMIITA」という素材を使用しているのは初めて知りました。どのくらいの重量まで耐えられるんですかね?
▲素材として使用されている「KAMIITA」
髙柳氏:耐荷重は約30kgとなっていまして、木製家具と同じく大半のものなら問題なく載せることができますね。また、表面に強化紙という紙を使用しており、水をこぼしても弾いてくれるので紙素材でも安心してお使いできるかと。
ーーちなみに、GAME基地の一部が壊れてしまった時の修理などは可能でしょうか?
髙柳氏:パーツごとの交換は可能となっています。例えば、デスクが壊れてしまった際デスク部分だけ交換ができます。
ーー防音と視覚ノイズの除去にこだわっているとのことですが、具体的にどのように防音と視覚ノイズを除去しているのでしょうか?
髙柳氏:GAME基地内は、完全な個室空間で外からの光が入らないような設計になっています。また、遮光性と吸遮音性に優れた防音材を使用しているため、周囲の音や環境を気にせずゲームに没頭することができ、GAME基地のコンセプトである「没入感」を視覚と聴覚で体感していただける商品となっています。
ーーGAME基地の色は黒を基調としていますが、やはり視覚ノイズを除去するために黒にしているのでしょうか?
髙柳氏:そうですね、ディスプレイだけに集中できる環境を生み出すために黒で統一しました。全面黒色を採用することで、視覚ノイズから解放されて、ゲームプレイだけに集中できる「圧倒的な没入感」をつくり出しています。また、室内は光を通さず真っ暗のため、ゲーミングキーボードやLED照明の光が映え、自分好みのゲーム空間を作り出せるのも特徴ですね。
ーーゲームプレイの際、周辺音が気になるという方が多いと思いますが、GAME基地を使用することで外部からの音や外部への音漏れをどのくらいカットできるのでしょうか?
▲使用時の音圧レベルが45dB(A)ほどと、未使用時と比べ外への音漏れを約30%カット
髙柳氏:GAME基地を使用で、内外部から音漏れを約30%カットすることが可能です。
ーーということは、GAME基地内で音を出しながらゲームをしていても、外にいる人が気にならない位にはカットできるということですかね?
髙柳氏:基本的に部屋において頂くことが前提なので、GAME基地の扉の外にいる人には全く聞こえない程度には音をカットできる感じですね。
ゲーマーにとって最適化された空間作り
▲PCを外に設置して排熱できるゲーマー向けのこだわり設計
ーープロeスポーツチームの監修を受けて開発したとのことですが、具体的にGAME基地のどの部分に生かされ、反映されているのでしょうか?
髙柳氏:反映されて部分としては大きく7点ありまして、1つ目がPCの排熱部分で、PC自体を防音ブースの外におけるような設計にした点ですね。2つ目が、大型マウスパッドも使用できるように、デスクの奥行きや広さをよりゲーマーの方が使いやすいように設計しました。3つ目が、モニターアーム用のアームホールを3口設けていているので、ゲーマーの方が使いやすいようにモニターの位置をカスタマイズできます。
4つ目がデバイスや周辺機器が配置できる便利なラック、5つ目が高さを3段階変えられるプレイデスク、6つ目が配線の取り回しがしやすい足元の棚、7つ目が空間の広さの設計です。圧迫感がなくリクライニングもできるように設計されています。
新たに登場する『GAME基地-MINI-』『GAME基地-LIGHT-』について
ーーGAME基地にも様々なラインナップがあるかと思いますが、なぜGAME基地-MINI-、GAME基地-LIGHT-を開発しようと思ったのでしょうか。GAME基地-MINI-、GAME基地-LIGHT-の開発に至った経緯を教えてください。
髙柳氏:デスクなどはそろっているが、防音環境を整えたい、部屋が狭くて防音ブースは設置できない等、環境やお悩みは人によって様々です。様々なニーズにお応えできるよう、個々の環境に合わせた防音室が欲しい方向けに開発いたしました。
ーーGAME基地-MINI-、GAME基地-LIGHT-と通常のGAME基地の違いを教えてください。
髙柳氏:GAME基地としての機能はそのままにサイズがコンパクトになったのがGAME基地‐MINI‐で、広さとしては1畳となっており、デスクと棚もセットでついています。
GAME基地‐LIGHT‐に関しては、機能はGAME基地と同じなのですがデスクとラックがないのが特徴で、広さとしては約1.6畳となっており、幅が1200mmまでのゲーミングデスクが入るので、25インチ以下のモニターを2枚横並びに置いてのゲームプレイも可能です。
ーーサイズが違ったり、中身が変わったことで価格帯に変化はありますか?
髙柳氏:1番価格が安価なのがGAME基地‐MINI‐、その次がGAME基地‐LIGHT‐、その次が現在販売中のGAME基地となっていますね。
値段は、GAME基地‐MINI‐が防音材ありで42万7千円(税込)、防音材なしで26万2千円(税込)、GAME基地‐LIGHT‐が防音材ありで61万4千円(税込)、防音材なしで35万円(税込)です。(※各種別途送料)
ーーちなみに、GAME基地って基本は黒色だと思うんですけど、MINIやLIGHTの色に関しても黒で統一されているのでしょうか?
髙柳氏:はい、黒色で統一しています。「白色にできないですか?」というお声が多いので、白色のニーズは非常に感じていますので色の展開も今後考えていきたいと思っています。
ーー白だと部屋になじみやすそうですよね。私も白が出たら欲しいです(笑)改めてとはなりますが、GAME基地-MINI-、GAME基地-LIGHT-はどんな人に購入して欲しいですか?
髙柳氏:GAME基地-MINI-は、防音に困っているけど、部屋が狭くて大きな防音室は入らない方に、GAME基地-LIGHT-は今のゲーム環境をもっと快適にしたい方におすすめとなっています。
ーー楽しみにしています!GAME基地-MINI-、GAME基地-LIGHT-の発売日が決まっていたら教えていただけますか?
髙柳氏:現在、2023年11月中旬ごろ発売を予定しております。
ーー最後の質問となりますが、今後もGAME基地関連の商品は発売されるのでしょうか?今後の展望をお聞かせください。
髙柳氏:GAME基地だとオフィスやお部屋に馴染むようなホワイトなど、新しいカラー展開を開発予定です。
それ以外では、ゲームに関わる周辺機器などのデバイス開発などを検討しています。
読者の方へ向けてメッセージ!
ーーここまで記事を読んでくださった、GAME基地に興味を持っている方や、購入を検討している方に向けて一言お願いいたします!
髙柳氏:弊社でGAME基地体験も出来ますので、少しでもご興味を持っていただけましたら、公式サイトのお問い合わせフォームからお申し込みください。いつでも待ってます!
ーーお忙しい中ご対応ありがとうございました!
おまけの体験プチレポート
ここまで、企画営業の髙柳氏へのインタビュー内容を紹介してきたが、ここからは実際にGAME基地を体験してきたライターのプチレポートをつらつらと語り口調で紹介していく。個人の完全なる主観なので参考程度で見ていただけると。
ブースにいる圧迫感と周りの騒音は本当に感じない
筆者は、GAME基地を実際に体験してきたのだが、特に個室の空間にいるような感覚はなかった。漫画喫茶などの個室空間を利用したことがある人ならイメージがつきやすいと思うのだが、基本的に個室ブースを利用すると、リラックスのために何の気なしに体を動かしたら手が壁にぶつかったりすることがあるだろう。そんな時に、筆者は圧迫感を感じてしまう。つまり、自分だけの自由に使える個室空間ではなく、行動できる範囲が制限された空間と感じてしまうのだ。
しかし、GAME基地を体験した時には、一切そのような感覚に陥ることはなく、なんなら手足を自由に伸ばすこともできた。もちろん、利用した時間の差や筆者の身長が165cmというサイズ感の要素も含まれているだろう。
だが、椅子から立ったり、腕を伸ばすなどのありがちな行動を違和感なく行えたことや、ブース外の音の一切が聞こえなかったことによるゲームへの没入感に関しては紛れもない事実として伝えておきたい。(175cmまでの人ならGAME基地内でも立って行動できるぞ)
実際1人暮らしの人が買うならGAME基地-MINI-
あまりにも主観過ぎて申し訳ないのだが、筆者はGAME基地の存在自体にワクワクしてしまっている。もしこれが自分の部屋にあったらどんな感じなのかとワクワクしながら想像した時にふと思ったのだが「流石に自分の部屋だと狭いか?」と感じないかと言えば嘘になってしまうイメージが浮かんだのだ。
単純に部屋の1ルームの中にさらに1ルーム増えた感じだと思えば特に問題はないのだが、ある程度の余裕は持たせておきたい気持ちはどうしてもある。おそらく、開発したJOWさんも自分のような人がいるから「GAME基地-MINI-」や「GAME基地-LIGHT-」の開発を行ったのだろうなと開発陣の気持ちを勝手に理解した気になっていた。
実際、GAME基地も1人暮らしの人が部屋に置けないサイズでは決してないため、2/3ほどのサイズ感になったGAME基地-MINI-ならその課題は解決するだろうなと実際のサイズ感を知った上でまとめて締めにしようと思う。
これは、1回体験してみた人なら共感してもらえるだろうが、本当に遮音性やゲームへの没入感の高さは実感できるし、値段に関してもかなりの親切設計となっている。もちろん、価値観は人それぞれ違うのは理解しているが、防音ブースに憧れがある人に関しては、公式フォームからGAME基地体験を行ってほしいものだ。
GAME基地の製品比較
商品名 | 全体サイズ | 製品特徴 |
---|---|---|
GAME基地-MINI‐ 防音材あり GAME基地-MINI‐ 防音材なし |
幅1,800㎜×奥行900㎜×高さ1,800㎜ | ・デスク付き ・幅830㎜以下のモニター設置可能 ・天井開閉可能 |
GAME基地-LIGHT- 防音材あり GAME基地-LIGHT- 防音材なし |
幅2,000㎜×奥行1,310㎜×高さ1,800㎜ | ・箱型の防音室 ・W1200以下のゲーミングデスク設置可能 ・換気ファン設置 ・PCは外置き ・天井開閉可能 |
GAME基地 防音材あり GAME基地 防音材なし |
幅2,000㎜×奥行1,606㎜×高さ1,800㎜ | ・デスク、収納ラック付き ・デスク3段階の高さ調整可能 ・モニターアーム取付口3箇所あり ・換気ファン設置 ・PCは外置き ・天井開閉可能 |
会社概要
(編集・執筆/いの)