2023-10-20

【取材・インタビュー】蒲田にあるゲーマー達のたまり場「hangout eスポーツエリア24」を直撃取材!こだわり抜かれた施設内は蒲田の歴史館!?

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今までのeスポーツ施設の常識を覆す蒲田の「hangout eスポーツエリア24」。こだわり抜かれたレイアウトになっており、まるで家でゲームをプレイしているかのような感覚を味わえる施設になっていた。今回はそんな施設を生み出したプロジェクト担当者と代表取締役社長にインタビューすることに成功したので、施設を紹介しながらインタビュー内容をみなさんにお届けしようと思う。

見たことのないeスポーツ施設が広がる夢のような空間に感動!

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8月にJR蒲田駅から徒歩5分ほどの位置に、eスポーツ施設「hangout eスポーツエリア24」がオープンした。今までのeスポーツ施設とは全く違う楽しみ方ができる施設になっており、まさにゲーマー達のたまり場の名に恥じぬ想像以上の施設になっていた。

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そんな施設のこだわりポイントを、プロジェクトを担当した及川氏に紹介してもらった。よく見ると各所に蒲田の歴史を感じられたり、最新鋭の技術が詰まったこだわりの施設になっている。話を聞けば聞くほどゲームやeスポーツ、蒲田への愛情を感じることができたので、ぜひチェックしてみて欲しい。

では、早速施設内を及川氏のコメントと共に紹介していこうと思うぞ!

及川氏の自己紹介

及川氏:経営戦略室で働かせていただいている及川と申します。もともとは法人営業を担当していて、文房具を主に取り扱っているところで営業をしていたんですけど、部署を移動して新規事業を立ち上げたり経費の削減、人材の有効活用で働かせていただいています。今回は新規事業で「hangout eスポーツエリア24」を立ち上げさせていただきました。

本施設のこだわりポイント

及川氏:施設を見渡していただくと6席以上の並びは一つもないんです。多くても5席で区切っていて、コンセプトのたまり場になってほしい思いでそうしています。6席〜10席っていうお店もたくさんあるんですが、ゲームのパーティーって多くても5くらいだと思うんですけど、友達5人で来た時に5人並びで座れないとか、5人並びでテンションが上がって盛り上がりたいけど隣に人がいて盛り上がりにくいみたいなのを極力減らせないかなっていうので、5人並びを上限に席設定をしています。

飲食のお店でも一緒だと思うんですけど、4人で来たのにテーブルが空いてなくて「席離れてもいいですか?」ってあるじゃないですか。4人で来たんだったら4人で遊びたいし、みなさんPCは家に持っているので、家で体験できない価値を味わってほしいと思いまして、こういった並びにしています。

施設開業で一番大変だったエピソード

及川氏:eスポーツ施設を考えるところから始まって、トータルで言うと一年ぐらいで出来上がっています。コンセプト作りは、半年ぐらいひたすら考えて色々な人にご相談させていただき、自分自身どんな施設を作りたいとか、出来上がった後にどんな施設をイメージしているのかで自主設計に入って形が出来上がっています。実は設計屋さんが2社入っているんです。個室とオープン空間側で2社入っていてしっかり割り切ってるんです。

施設内ツアーレポート

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筆者が注目したのが、こちらの金網に囲まれているゾーンだ。まるで中世のコロシアムのような雰囲気を堪能できるスペースになっており、みんなの注目を集めながらゲームをプレイできる。プレイ画面は施設内のモニターに映し出されるので、盛り上がること間違いなしのシステムになっている。腕自慢の方は、まず金網に入ってプレイを披露するのも面白いかもしれないぞ。

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そして圧巻なのが3段構造になっているレイアウトだろう。2階部分はゲーミング座椅子、3階部分はベンチシートの掘りごたつ仕様になっており、普段座椅子や床に座ってゲームをプレイする方も満足できる作りになっている。家でゲームプレイしている環境に近い状態で楽しめるのも、本施設の魅力と言ってよいだろう。

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▲画像は3階部分の写真だ。座席がベンチシートになっており、移動しやすいのはもちろん後ろから画面を見られることがないので、自分の世界にのめり込めるのが特徴だ。今までのeスポーツ施設では考えられない斬新なレイアウトになっているぞ。

及川氏:私が子どもの頃はゲーミングチェアはなくて、ゲームをする時はテレビの目の前で椅子に座ったり地面に座ったり寝っ転がっていました。そう言った経験をしてきた世代なので、座椅子の席があってもいいんじゃないかと思いました。実際に座椅子に座ってゲームをやったりくつろいでいただいてると嬉しいですね。

3階はベンチシートで掘りごたつみたいになっています。横に移動しやすくて、友達同士で座っていてもゲーミングチェアだと隣に行きづらかったりするのが、ベンチシートになっていると同じ画面を気軽に共有できます。なので上の席は、できれば友達同士でどんどん使って欲しいなって考えています。

あとは一人で使いたい人たちも、上の空間って奥行もあってすごく広いんですよ。周りの目を気にしなくていいですし、後ろから画面を見られる心配もないので、好きに自分の時間を楽しんでもらえるかなと思います。

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施設内の壁には蒲田の歴史が刻まれている。実際に社内で保管していた資料を使用してレイアウトしているので、よく資料のデザインを見ると蒲田の歴史を感じられる。一見ただのオシャレかな?と感じる部分も、実は意味のあるレイアウトになっている。

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▲通路を進めば進むほど過去に戻っていき、最終的には蒲田駅を開発している資料まで確認することができた。気になる方がいたら、ぜひスタッフさんと話してみて欲しい。想像以上に面白い話が聞けることを保証しよう。

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▲このエリアは、一度他の場所で使われた物で作られている。なので木が不揃いだったりと、見ていて飽きないレイアウトになっている。

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▲あえてビルの内装をそのままにすることで、歴史を感じられる空間が作り出されている。このボロボロ感…筆者はめちゃくちゃ大好きだ!よく見ると当時建設を担当した職人さんの仕事の跡を見ることもできるので、ゲームだけではなく細かな部分まで楽しみながら施設を利用すると、より楽しい時間を過ごせるだろう。

及川氏:こちらは実際にあった資料ですね。会社の歴史をどんどん貼っていただいています。初めてeスポーツ施設を出店して、初めての業界で初めて挑戦する市場になるので、そういった部分をコンセプトにして作ったのがこの形ですね。一部に廃材を加工して使ったり、業者さんが実際に使われていたものを、もう一回再利用で新しい施設に取り入れていく取り組みをされていて、木材を入れていただきました。なのでそれぞれ形が全然違います。形を整えていないんです。

また船をイメージしているので、資料がボロボロな感じになっています。テイストで壁の白いラインが波の当たった時にできる潮位線を表現していて、線まで水があったよみたいな。それが引いた時に出てきたのが資料で、ボロボロになっているイメージですね。この直線の通りは資料を貼ることによって蒲田っぽい雰囲気をイメージしています。蒲田ってちょっと治安が悪いイメージがあったり、カオスな感じをこの通りで表現しています。

細かいところまで全部打ち合わせ重ねたんですけど、私がやりたいことや思い描いていたイメージとか、コンセプトを形にしてくれる業者さんと出会えて、「こういうのもやってもいいですか?」って提案してくれたんですよ。これは業者さんのアイディアですね。幸いなことに資料をたくさん保管していたので、実際にあった資料を使ってコラージュをしてもらいました。ゲームの人が喜んでいただけるか分からないですけど(笑)

あとはできるだけ建物の歴史を残したかったので、普通は削れてボロボロになっている部分は加工して綺麗にしたりするんですけど、表面だけ加工して残しています。築40年以上の古いビルなので、当時の施工屋さんが吸っていたタバコやゴミが埋まっている部分を確認できるんですよ。チョークで設計を書いてる部分も残しておりまして、本当はニスとかで汚れを落としたりするんですけど、落とさないようにして歴史を感じられるようにしています。

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個室もあるのだが…まるで秘密基地のような演出で個室への扉が開く!この演出には複雑な言葉は必要ないだろう…シンプルにかっこいい!個室に入るだけでもワクワクドキドキさせてくれる。

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▲通路も近未来的なデザインで印象に残る。このワクワク感…ゲームをしにきているのに、まるで映画のワンシーンを撮影しているかのような感覚を味わえる。SF映画ファンや男心をガッチリ掴んでくれるデザインだ!

及川氏:実はプロジェクションマッピングで壁に映像を映し出すことができます。イベントがある時に使用する予定なので、オープンしてまだ使用はしていないですね(笑)中に関してはみなさんまだ知られてない部分だと思います。

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▲中もシンプルなレイアウトになっており、落ち着いた雰囲気でゲームを楽しめるスペースになっている。集中してゲームをプレイできるので、大人数の団体で使用するのも面白いかもしれない。個室は2室用意されているので、10人規模のオフ会などで使用するはいかがだろうか。

及川氏:個室は白をメインに内装を作っています。角に丸みがあると思うんですけど、今の人たちがイメージする未来を表現しているんです。昔の未来ってメカメカしい角ばっているイメージでしたよね。それを今の人たちがイメージする未来を自分なりに色々考えて、なるべく角度がない湾曲が混じっているようなもので、無機質で必要最低限のものだけに抑えて表現しました。ライトの色も好きなように調整できます。

通路が真っ暗になってて、中と外のどっちを白にしてどっちを黒にするかもすごく悩んだんですよ。その時に考えたのが、オープン空間が過去じゃないですか。船がボロボロなので宇宙に飛んでいく戦艦みたいなイメージで個室は作りました。その時に中をできるだけ真っ暗にして、その中に入ると綺麗な空間が生まれる。中は何も壊れていない状態で外に出ると電気が消えて壊れていて、外に出るとどんどん過去に行けるみたいなイメージで作っています。

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休憩スペースも用意されており、カーテンがないので開放的な気持ちでリフレッシュすることが可能だ。蒲田の街並みを眺めながらドリンクを飲んだり、友人と喋り込む…休憩だが贅沢な時間を味わえるぞ。

及川氏:開放的な空間になっていまして、人工芝に乗ってしっかり休めたり、友達とゆっくり話していただけるようにしています。窓にカーテンをつけていないので、がっつり外の空気感を感じることができます。

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タバコを吸う方も安心して欲しい。喫煙所も完備されているので、好きなタイミングでタバコ休憩することもできるぞ。防音性も優れているとのことなので、落ち着いてタバコを吸えるのはもちろん、会話もしやすい環境になっているので、タバコミュニケーションも捗ること間違いなしだ。

及川氏:機能的なところになるんですけど、喫煙所も完備してあります。壁が鉄板でできてるので、ドアを閉めるとすごく静かになるんですよね。ほぼ音が聞こえなくなるんです。誰か知らない人が入ってきてみたいな時に会話できるとか、すごく落ち着ける空間になっていると思います。

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飲み物に関しても自動販売機ではなく、冷蔵庫から取っていくスタイルになっている。自動精算で気軽にお菓子やジュースを購入できるので、まるで家で過ごしているような感覚になってくる。

及川氏:お菓子の棚に段ボールをそのまま置いて、秘密基地やたまり場みたいなものをイメージしています。あとブランケットとかも置いとくことで、好きなように取れたりします。なるべく店員をかえさないで、自分の家ぐらい自由度のある空間にしたいって思いがありました。

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デバイスの貸し出しも充実している。キーボード&マウスでの操作が苦手な方でも、ゲームを楽しめる工夫がなされているぞ。今後、様々な種類のデバイスや限定販売されたデバイスも取り寄せようと考えていると及川氏からお話があったので、来店した際は受付の壁に飾られているデバイスに注目してみて欲しい。

以上が「hangout eスポーツエリア24」の施設内ツアーレポートだ。ここでは紹介しきれていないこだわった部分もまだまだあるので、ぜひ一度足を運んで自身の目や肌で体験してみて欲しい。必ず行ってよかったと思える施設になっているぞ。

代表取締役社長の渡邉氏にインタビュー

自己紹介

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ーーまずは読者の方に自己紹介をお願いします!

渡邉氏:株式会社加登屋の代表取締役社長の渡邉一正です。社長に就任したのも結構前で20年前から勤めています。大学卒業してすぐに金融機関に就職をして、5年ぐらい勤めた後にこの会社に入社しました。文具業界のことを当時全くわからなかったので、店舗の店長をやって入社して3年後には当時色々な会社もやらなきゃいけないことがあってすぐ社長になりました。

社長に就任してからは、新しいことに挑戦しようとずっと思っています。ちょっと漠然としてますけど、店舗を改装するたびに新しいことに取り組んだりしました。文具店では今まで扱ってこなかったような雑貨の要素を取り入れたりして、物売りっていうよりお店に来ることを楽しいと感じてもらえるようなお店作りをこの10年間取り組んできました。

ーーありがとうございます!本日はよろしくお願いします!

eスポーツ施設を運営しようと思った経緯

ーーなぜeスポーツ施設を作ろうと思ったのでしょうか。

渡邉氏:コロナ禍でお店が強制的に営業中止になったり、当時リモートワークだったり働き方が変わっていくと、人々の生活や価値観が変わっていくことが、すごく肌で感じられるようになってまして、漠然と新しいことをやらないといけないなということで文房具事業とは別で新しいことをできないかと常に考えていました。そんな中で本社ビルの遊休フロアを上手に使えてなかったんですね。倉庫みたいな感じになっていたので、もったいないっていうこととプロジェクトの中心にいた及川氏がゲームを普段からやっているっていうこと、それと事業再構築補助金っていうものの3つでeスポーツ施設はどうでしょうという提案をしてくれました。

市場の可能性と補助金と遊休資産活用の3点が合理的だったのと、彼自身のやる気をすごく感じられたので、トータルで判断をして実行に移そうとなったのが一年前ですね。

ーーどのような方々に利用してもらいたいと思っていますか。

渡邉氏:例えば仕事帰りのサラリーマンとか高校生になると思うんですけど、具体的な年齢層とかの前にゲームが上手くなりたいと思っている人たちのたまり場になりたいのが大前提としてあります。ゲームをうまくなりたいという点で言うと、老若男女を問わずにゆくゆくは年齢のいってる方だとか、ゲームをうまくなりたいと思う方であれば、みんながたまれるような場所にしたいと思っています。

今は10代から20代の学生さんと社会人の方が主なお客様ですね。京急とJRの間ぐらいに位置するので、通いやすいのかなと思います。

eスポーツ施設での人と人との繋がり

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ーー人との繋がりを大事にしている印象を受けるのですが、人を繋げるために施設をどのように利用したいでしょうか。

渡邉氏:ここは先ほど申し上げたんですけど、実際9月の頭に一回レッドブルさんの力をお借りして、限定的ですけどイベントをさせていただきました。これから人が集まってみんなでゲームをプレイしたり、その人がやってるゲームを見て楽しむような環境にしていきたいと思います。それと、ハブになるような形でお客さん同士を繋げて一緒にゲームを楽しむ習慣というか、それが当たり前の世界も作っていきたいなと思っています。自宅でも当然みんなと一緒にプレイはできるんですけど、昔のゲーセンのような熱気ですよね。ああいうのも復活させたいですね。

ーー今後イベントを随時開催していくと思うんですけど、イベントを開催した時の来場者の方々に向けて一言いただけると嬉しいです。

渡邉氏:蒲田っていうと、高校生や専門学校生もいると思います。場合によっては、職場体験っていわゆる地元の中学校の学生さんをうちの文具店で社会体験してもらうっていうイベントを何年もやっているんですけど、今回「hangout eスポーツエリア24」でもやらせていただいたりして、中学生にとっても体験できる場として提供しようと思っています。それらのイベントも含めてゲームってこんなにいいものだし、楽しいし仲間が増えるものなんだよっていうのを知ってもらいたいなと思ってますね。

今後の取り組みについて

ーー今後施設を拡張していく予定はありますか?

渡邉氏:拡張を全く考えてないわけではないんですけど、まずは自分たちの施設を最大限活用していきたいです。実績というか、経験というか、ここでできることっていうのは、もっと探っていきたいなと思っていますね。

ーー出展店舗を増やす予定はないんですかね。

渡邉氏:店舗数増やすのがいいとも思っていなくて、どちらかというとこの場所を好きなお客さんですね。好きになってくれる方をいかに増やすかっていうのが当面の課題かなと思っています。そうしたらここを中心にちょっとずつ改善していきたいですね。

最後に読者の方へメッセージ

ーー最後に記事を読んでくれた読者の方に一言お願いします!

渡邉氏:ゲームをされる方は一度来ていただけたら気に入っていただけると思っております。体験しないとわからないので、まずは一度ご来場お待ちしています。

ーーお忙しい中ご対応いただきありがとうございました!

「hangout eスポーツエリア24」の概要

施設名:hangout eスポーツエリア24 場所:〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目24−2 昭和ビル 5階 公式サイト:https://esports-hangout.jp/official-link/ 公式X(Twitter):https://twitter.com/esports_hangout

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