星のカービィWiiデラックスの評価レビュー記事です。実際にプレイした攻略班の感想を掲載していますので、面白いかどうか気になる方は購入の参考にしてみてください。
総合評価 | ||
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47点/60 | ||
キャラ・世界観 | グラフィック | 戦闘 |
9/10 | 8/10 | 8/10 |
ストーリー | サウンド | 快適さ |
6/10 | 9/10 | 7/10 |
【総合評価】 編集部が話し合いによって決める参考値です。総合評価は10点満点となっており、10点=神ゲー、5点=普通、1点=致命的のように点数が高いほどより面白いゲームと言えます。 【6項目評価】 キャラ・世界観:キャラクターや舞台となる世界の完成度の参考値 グラフィック:映像や背景の美しさの参考値 戦闘:戦闘システムの面白さなどの参考値 ストーリー:ストーリーの面白さ、背景の参考値 サウンド:ボイスやSE、BGM等の参考値 快適さ:ロード時間や操作性、UIの明瞭さ・利便性の参考値 |
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『星のカービィWiiデラックス』は、2011年に発売された『星のカービィWii』のリメイク※作品です。「星のカービィ」シリーズは敵を吸い込んで能力をコピーするのが特徴の2Dアクションゲームで、遊んだことはなくとも、まったく知らない人はほとんどいないでしょう。
『星のカービィWii』はそんな基本システムはそのままに、簡単操作ながらもアクションの幅を広げるコマンド技、4人までのプレイヤーで一緒に遊べる機能やミニゲームなどが特徴的な作品でした。
※リメイク:グラフィックや操作性などを改善し、最新のゲーム機用ソフトとして最適化された作品のこと
▲新コピーの一つ「アーマー」。その使い心地はいかに
本作はリメイク前の作品の要素を引き継ぎつつ、Nintendo Switchで再登場したゲームです。あらかじめ結論を言うと、本作『星のカービィWiiデラックス』も、大筋の評価は変わりません。初心者から経験者まで幅広いプレイヤー層が楽しめるゲームです。
良く言えば昔なつかし、しかし悪く言えば新鮮さに欠けています。では、何がそう感じさせるのでしょうか。以下では、『カービィ Wii デラックス』がリメイク前と比べてどのような変化を遂げたのかを簡単に紹介していきます。
新たな冒険、マホロアエピローグが登場
「お面」などのやりこみ収集要素が追加
「おたすけマホロア」でもっと冒険が快適に
遊べるミニゲームが8種類追加!!!
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ただ昔の作品を焼き直したわけではなく、本作には新たな要素や楽しみ方が追加されています。
サウンドやチュートリアルの変化など細かい部分を挙げていてはキリがないので、目玉となる要素をピックアップして4つ紹介します。
▲マホロアは自由に強化可能。じゃあ、どれを選ぼうか?
マホロアエピローグとは、本作の重要人物(?)である「マホロア」を主人公にした追加ステージのことです。カービィではなくマホロアを操作するのが特徴で、かつ専用のステージも用意されています。過去作を遊んだ経験のある人であれば「メタナイトでゴー」「デデデでゴー」に近いモードと言えば伝わるでしょうか。
マホロアはステージをクリアするごとに、自身の能力を好きなように強化できるのが大きな特徴です。体力や攻撃力を上げたり、滞空時間を伸ばしたり移動速度を上げたり、プレイヤーのスタイルに合わせて自由な攻略ができます。
当然ながら操作やアクションが大きく変わるため、小難しく感じる人もいるかもしれません。ですが、”いつもどおり”が通用しないゲームモードとは、新鮮かつ面白いものです。
▲コンプリートはなかなか大変
リメイク前の『カービィWii』の不満点の一つに、やりこみ要素が少ないという点がありました。経験者でなくとも、ほんの10時間もあればエンディングまでたどり着けてしまう程度のゲームボリュームだったからです(だからこそサクッと楽しめるという意見もありますが)。
本作には、「お面」という要素が新しく追加されています。お面とは、カービィの見た目を変更できる要素です。お面のコンプリートという明確な目的が設定されたことで、ゲームへのモチベーションが上がる人も出てくるのではないでしょうか。
なお、お面そのものはゲームの攻略自体には一切関係ありません。決して変な義務感を覚える必要はなく、ただただ純粋にもっとたくさん遊びたいと感じる人は、コンプリートを目指してみてもいいのではないでしょうか。
カービィは簡単なゲーム。その印象や感想は決して間違いではないと思われますが、ゆえに、普段ゲームをプレイしない人(あえて言うならゲームが下手な人)も手に取りやすい作品です。結果として、自分の想像以上に難しいと感じる人もいるでしょう。
そんな人に向けた、更に優しいシステムが「おたすけマホロア」です。例えばカービィの体力が通常の2倍になったり、穴に落ちた際に助けてくれたり。筆者自身も、ステージ3−2や4−2ではたびたびマホロアに助けられました。情けないと言うべきか、上手くできたトラップだったと言うべきか……。
ともかく、どんな人でもできるだけ多くクリアできるようにと用意された「おたすけマホロア」。経験者にとってぬるすぎる要素ではあるかもしれません。しかし、はじめての2Dアクションゲームとして、より遊びやすくなっていることは間違いないでしょう。
なお、おたすけマホロアのシステムはON/OFFが可能です。自分に甘えたくない人は、ぜひ。
▲ボンバーラリー。筆者は”懐かしい”以上の言葉が出ない
リメイク前には2種類しか存在しなかったミニゲームが、本作ではなんと10種類。このミニゲームのラインナップが、アツい。現代風に言い換えるなら、エモい。
例えばほら、あれですよ。『星のカービィ64』にあった、シュン!ってやってパネルを削って相手を落とすミニゲーム。名前も覚えてませんが、アレですアレ、そう「おちおちファイト」。なんか、そんな名前だった気もするなあ。
そんな具合に、本作では過去作品で登場したミニゲームが多数復活しています。筆者としては、当時の思い出が蘇るという意味では、本作で一番感動しました。本編の紹介そっちのけで申し訳ないとは思いつつ。
ミニゲームはもちろん4人までプレイが可能ですが、オンラインには対応していません。ここは寂しいポイントですが、ミニゲームのスコア自体はオンラインランキングで競えます。
マンネリ感はどうしてもぬぐいきれない
いわゆる「ゲーマー」目線では退屈になりがち
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▲良く言えば伝統。悪く言えば、いつものアイツ
良くも悪くも、吸い込んで吐き出してコピーして……という伝統的なアクション自体は変わっていないので、真新しさは多くありません。特に、リメイク前と比較した新要素に目を輝かせているようであれば、過度な期待は避けたほうがいいでしょう。
もちろん先述の通り新たなモードやミニゲームの追加、さらに新コピーなど変化はありますが、革新的な内容かと言われると返答に困るところです。
▲マホロアエピローグはリプレイ性が高く、新鮮
誤解のないように先んじて補足しておくと、「チャレンジモード」や「格闘王への道」などのサブステージなど、クリアは簡単、ただ極めようと思うと一気に高度なテクニックや操作を要求される。そんなコンテンツも用意されています。
そもそも対象ユーザーが異なるので宿命のようなものではありますが、色々なゲームをプレイしているような「ゲーマー」としては退屈に感じることでしょう。簡単なことは悪いことではありませんが、物足りなさを感じる人を否定することもできません。
『星のカービィWiiデラックス』は、シリーズファンにとっては馴染み深い要素を踏襲しつつ、「マホロアエピローグ」や新たなミニゲームの追加によって、新鮮さと共に懐かしさを感じさせてくれる作品と言えます。
とはいえ、物足りなさを覚える人もいることでしょう。そういった意味では『星のカービィWii』を遊んだ人よりも、初めてもしくは久しぶりの「星のカービィ」シリーズを遊んでみたいと思う人に向いているのかも。例えば他のゲームソフトを買うついでに、カタログチケットの1つとして検討してみる余地はありそうです。
(執筆:岡崎)
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タイトル | 『星のカービィWiiデラックス』 |
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販売価格 | パッケージ版:6,578円(税込) ダウンロード版:6,500円(税込) |
販売 | 任天堂株式会社 |
制作 | HAL研究所 |
ジャンル | 2Dアクション |
プレイ人数 | 1人(対戦・協力など:最大4人) |
通信機能 | ローカル通信・インターネット通信対応 |
対応機種 | Nintendo Switch |
対応言語 | 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,オランダ語,中国語 (簡体字),ポルトガル語,中国語 (繁体字) |
公式サイト | 星のカービィWiiデラックス |
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評価レビュー・プレイした感想
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確かお面の中に強化するのがあった気がする