『終天教団』は、2025年9月5日にNintendo Switch、Windows(Steam、DMM GAMES)向けに発売されるアドベンチャーゲームだ。本作はDMM GAMESと『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた小高和剛氏率いるTookyo Gamesがタッグを組んだ完全新作として注目されている。この記事では、本作の魅力やゲームシステムを中心にみなさんにお届けするので、ぜひ最後までチェックしてみてほしい。
※記事内容は開発段階のものです。正式版と内容が異なる場合があります。
『終天教団』とは

『終天教団』は、2025年9月5日にNintendo Switch、Windows(Steam、DMM GAMES)向けに発売されるアドベンチャーゲームだ。本作はDMM GAMESと『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた小高和剛氏率いるTookyo Gamesがタッグを組んだ完全新作として注目されている。
今回はそんな本作を先行でプレイする機会をいただけたので、本作の魅力やゲームシステムをお届けしていく。
舞台となるのは新興宗教「終天教」が作った国「終天教国」

本作の舞台は、人類の終焉を望む新興宗教「終天教」の信者たちが暮らす国「終天教国」。この街の住人は「終天教」を崇拝しており、崇拝していないごく少数の人たちのことをこの国では「異教徒」と呼ぶ。
この国の核となる「終天教」とは『世界の終焉』を心願するという宗教のこと。つまり人類の滅亡を願っている宗教というかなり変わった教えだ。ただし基本的には平和主義であり、暴力はNG、そのため住民達は平穏に街で暮らすことができている。
▲どういう訳か頭がない銅像がこの街のシンボルになっている。
▲国の外はもはや生物が住めない環境になっている。原因は戦争や天災など様々……。
▲街には様々なところに数字が書かれている。
蘇った教祖を完全復活させるのが本作の目的

本作の物語は、人類の終焉を待ち望む新興宗教「終天教」の教祖が、何者かに殺害されるという衝撃的な事件から幕を開ける。その殺害された教祖が主人公となり、「神の力」によって奇跡的に蘇ることができたのだが、生前の記憶をすべて失ってしまう。
記憶を失ったまま蘇った主人公の前に、「神の使い」を名乗る2人の天使、ヒメルとミコトルが現れる。天使は主人公に今は「仮の体」で蘇ったに過ぎず、あと4日後には再び死を迎えるという残酷な運命を告げる。そこで、過酷な試練を乗り越え完全な復活を果たすことが本作の目的だ。
▲男性が「ミコトル」、女の子が「ヒメル」の二人組天使。
シリアスな設定の中にコミカルな演出もあり!笑いもしっかり提供してくれる

本作にはコミカルな演出も用意されており、豪華声優陣によるボイスで物語が展開される事もあって、全体的に明るさと暗さを両立した雰囲気が特徴的だ。
また、本作は法務省や科学省など現代ですでに聞いたことがある名詞が多く、頭に入りやすい設定となっている。
▲本人達にとっては友好的なポーズなのだろうが、客観的に見ると怪しさしかない…。
「マルチジャンルADV」という新しい挑戦

本作の最大の特徴は、「マルチジャンルADV」と銘打たれていることだろう。プレイヤーは教祖を殺害した容疑者である5人の教団幹部の中から最も疑わしい人物を選択する。選択した人物によって物語の展開だけでなく、ゲームシステムそのものが大きく変化するユニークなシステムが採用されている。
ここではそれぞれのルートがどんなゲームになるのかできるだけネタバレを控えながら紹介していこう。最終的な結末はプレイして確かめて欲しい。
法務省ルート

法務省ルートは、証拠を集めて推理を組み立てて犯人を突き止める推理アドベンチャーを楽しめる。法務省幹部「犬神 軋(いぬがみ きしる)」を犯人と断定したルートとなっている。
ダンガンロンパシリーズが好きな方には一番おすすめしたいルートだ。ゲームの流れは、「捜査パート」と「会議」という構成になっており、捜査パートで証拠品や情報を集め、会議でそれらを基に推理を進めるという形だ。
▲捜査パートでは特殊なアイコンが出現し、重要なキーワードの時に押すことで追加で情報が貰える。
▲このルートの主要キャラである「犬神 軋(いぬがみ きしる)」。
保健省ルート

保健省ルートではデスゲームに閉じ込められ、パズルを解きながら脱出を目指す極限脱出アドベンチャーを楽しめる。保健省幹部「丑寅 幽玄(うしとら ゆうげん)」を犯人と断定したルートだ。
このルートの大きな特徴は、3D空間を移動しながらパズルを解くパートと、他の参加者との会話によるデスゲームの駆け引きだ。プレイヤーは主観視点で迷宮を探索し、提示されたゲームのルールに沿って対戦相手や捜索物を探す。
また、このデスゲームの様子は第三者へ配信されており、参加者は配信を見ることは出来ないが、主人公は神の力を使うことでその配信を見ることができる。
▲病院に突然武装集団が現れ、主人公と丑寅は連れ去られてしまう。
▲急に視点が一人称に変わる。警備省ルートと同じような緊張感がプレイヤーを襲う。
▲VTuberの「福音のあ」。分かりやすくVTuberと呼称したがよく考えるとこの世界にYouTubeはあるのだろうか。
科学省ルート

科学省ルートは複数の登場人物の視点を行き来し、選択によって異なる展開を見るマルチ視点ザッピングノベルだ。科学省幹部「伊音テコ(いおん てこ)」を犯人と断定したルートとなっている。
このルートの最大の特徴は、複数のキャラクターの視点から物語を追うマルチ視点アドベンチャーゲームというところ。複数の視点を行き来しながら真実をパズルのように組み立てていく体験は、まるで自分が物語の編集者になったような感覚で、一度始めると止まらなくなる中毒性がある。
▲このルートで神の力を使うとまるでサウンドノベルのような会話パートになる。
▲BADENDになるとそのキャラのストーリーは一旦打ち止め。別のキャラの視点を進めることでBADENDが回避できる。
文部省ルート

文部省ルートは特定の人物との好感度を上げ、告白を成功させる恋愛アドベンチャー(?)だ。文部省幹部「黒四館仄(こくしかん ほのか)」を犯人と断定したルートとなっている。
「終天学園」を舞台に、変装した仄が紛れていると思しき「黒四館」の苗字を持つ3人の女子生徒と恋をしていく形式だ。学園内のあちこちで女の子たちと交流して好感度を上げ、好感度が高い状態で夜間に告白の儀式を行うといったゲーム性だ。
▲攻略キャラは3人。左から「黒四館菊花」、「黒四館美衣」、「黒四館結愛」。
警備省ルート

警備省ルートは殺人鬼が徘徊する中で身を隠し、ギミックを攻略して生還を目指すステルスアクションホラーだ。警備省幹部「伏蝶まんじ(ふしちょう まんじ)」を犯人と断定したルートとなっている。
ゲームシステムは、殺人鬼「ネフィリム」から逃げ隠れるステルスアクションだ。アドベンチャーパートではネフィリムに見つかると、ゲーム画面が見下ろし視点に切り替わる。鈍重ながらも明確な殺意を向けてくるネフィリムから逃げながらゴールを目指すというものだ。
▲「殺人鬼ネフィリム」。着ぐるみを被っており男性なのか女性なのかも分からない。というかほんとに着ぐるみ?と思うほど恐ろしい見た目をしている。
▲このルートのメイン画面。主人公を見下ろすような形でゲームが続いていく。ちなみにこれは主人公も神の力によって見下ろし視点が見えているらしい。
物語を彩る魅力的なキャラを紹介
ここまで物語やゲームシステムについて紹介してきたが、ここで本作を彩る登場キャラを紹介していこう。個性豊かなキャラの数々に必ずお気に入りが見つかるはずだ。
主人公「下辺零(しもべ れい)」(CV.斎賀みつき)

何者かに殺害されたにもかかわらず、「神の力」によって記憶喪失の状態で蘇った教祖。4日後に訪れるであろう「仮の体」の崩壊による死を回避するため、自らを殺した犯人を突き止める「神の試練」に挑むことになる。プレイヤーの選択によって、彼の運命、そしてたどるルートが大きく変化する。
天使「ヒメル」(CV.悠木碧)

神の使いを自認する二人組の片割れで、せっかちで毒舌な性格。空回りしがちだが、迷う主人公・零を行動させる原動力となり、教団への悪意が垣間見える一面も持つ。
天使「ミコトル」(CV.森川智之)

神の使いを自認する二人組の片割れで、冷静沈着かつ博識な天使。主人公の零を導くのが役目だが、核心に迫る疑問には煙に巻くようにごまかすという一面も持つ。
「犬神軋(いぬがみ きしる)」(CV.小野大輔)

法を司る法務省の最高幹部で、「白亜の調停者」の異名を持つ人物。自由気ままで捉えどころのない言動が目立つが、博識で柔軟な思考の持ち主であり、揉め事の解決を得意としている。
「丑寅 幽玄(うしとら ゆうげん)」(CV.小野友樹)

医療を司る保健省の最高幹部であり、「今際の門番」の異名を持つ終天総合病院の院長。豪快で情深い性格だが、病的なほどに几帳面な一面も持ち、妹を溺愛している。
「伊音テコ(いおん てこ)」(CV.村瀬歩)

「万能の天才児」の異名を持つ、科学省の最高幹部。愛嬌のない言動だが、IQ計測不能の天才で、この国のテクノロジーのほとんどを設計している。
「黒四館仄(こくしかん ほのか)」(CV.水瀬いのり)

「言の葉の魔術師」の異名を持つ、教育や情報を司る文部省の最高幹部。素顔さえも謎に包まれた物静かな人物だが、その裏では次期教祖の座を狙っているという噂もある。
「伏蝶まんじ(ふしちょう まんじ)」(CV.伊藤静)

治安維持を司る警備省の最高幹部として、「異教徒狩りの女王」の異名を持つ人物。彼女は気性が荒く、口よりも先に手が出るタイプだが、誰よりも強くこの国の平和を願い、守ろうとしている。
5本のゲームが一つに詰まっているような作品

ここまで『終天教団』の世界観やゲームシステム、魅力について紹介してきた。
本作は、5本のゲームが一つに詰まっており、様々なゲーム体験を届けてくれる作品だと筆者は感じた。単なる分岐に留まらず、ゲームシステムそのものが変化するというシステムは、これまでにありそうでなかったものだろう。
それぞれのルートも当然異なるジャンルのゲームとして成立しており、推理、ホラー、恋愛など別のタイトルをプレイしているようで、全てのルートで目的は一緒という物語を崩していない点が素晴らしい。

またキャラクター達もそれぞれ個性が強く、どのルートも容疑者のことを深く知ることができるため、いつのまにか愛着が湧いたりして、犯人と決めつけてプレイしていても心の中では「犯人ではありませんように…」「どんでん返し来い!」など自身と葛藤しながらのプレイも面白かった。
上記にも記述したが、豪華声優陣によるボイスやコミカルな演出も多く、シリアスな設定ながらも飽きさせない工夫が随所に凝らされている。シリアスとコミカルのバランスが絶妙で、物語にメリハリを与えていると感じた。
このゲームの斬新さは、一度始めたら止まらなくなる中毒性があるだろう。この前代未聞の挑戦作に、ぜひ注目してほしい。
『終天教団』の概要

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(編集・執筆/サイダー)







