Hotta Studioが手がけるオープンワールドアクションRPG『NTE: Neverness to Everness』。昨今のオープンワールド系のアクションRPGとは一線を画す”何でもあり感”が特徴の本作のCBTにゲームエイトライターも参加させてもらった。この記事では、本作の特徴ともなる豊富なコンテンツや爽快なアクション、個性豊かなキャラなどを紹介していく。
『NTE: Neverness to Everness』とは

『Neverness to Everness(通称:NTE)』とは、Hotta Studioが手がけるオープンワールドアクションRPGだ。開発にはUnreal Engine5が使われており、アニメ調でありながらリアリティのある美麗なグラフィックが特徴となっている。対応プラットフォームに iOS/Android がある通り、本作は美麗なグラフィックをスマホでも楽しめる。
とはいえ、今となっては「え!?これがスマホで楽しめるの!?」というグラフィックの作品がいくつもリリースされているのもあって、もしかしたら新鮮味を感じられないかもしれない。
しかし、NTEの魅力はグラフィックに留まらない。
本作の一番の魅力は豊富なコンテンツ量による、誇張抜きの「何でも出来る感」にある。
以下からは、NTEの概要や魅力などを余すところなく紹介していくので、ぜひ最後までチェックして欲しい。
異象と共存する大都市『ヘテロシティ』はまさに奇想天外

NTEの舞台となるのが、異象(アノマリー)と呼ばれる超常現象が日常と化している街『ヘテロシティ』。主人公は記憶喪失でありながら、異象の感知に長けている事から、その能力を買われて異象が起こす事件を解決する『異象ハンター』として活躍していく。その傍ら、骨董品屋エイボンの鑑定士の顔で街の一員として日々を過ごす、というのが大まかなストーリーだ。
本作の鍵となる異象とは、ヘテロシティで見られる常識を超えた現象や存在の総称だ。この辺りは文字で読むよりも実際の画像を見てもらった方が早いだろう。
▲頭がテレビのカワウソ『タギド』。表情で豊かで可愛い筆者お気に入りのキャラ。
▲自販機型の”異骸(いくろ)”(異象の影響を受けて意思が芽生えた生命体)
街中に溢れている自販機なだけに、定期的に戦う事になるだろう。
▲時には「額縁」が敵となり、絵が牙を剥いてくることも。
お喋りで感情豊かなテレビ頭のカワウソ、手を生やして襲いかかってくる自販機、刻一刻と変化するフィールドと、思わず「何だこれ!?」と言ってしまいそうな現象・存在を『異象』と呼ぶ。異象のもたらす災害を解決することが主人公の仕事であるため、ストーリー中では様々な異象と遭遇する事となる。
そしてこの異象はヘテロシティでは ”日常的に” 発生する。つまり普段のプレイ中にいつでも発生するのだ。ちょっと向こうまで散歩しようかな…と一歩踏み出したら途端に風景が一変し、地面から異骸が現れて戦闘に発展、という事も珍しくない。
▲見慣れた風景が一変、非日常感溢れる異世界に。
この日常から異象に巻き込まれるシームレス感がたまらなく、日常から非日常に変わるワクワク感を与えてくれるのだ。世界観や街並みが現代に近いことが、没入感をさらに高めるので、日常のふとした時に「ここから敵が現れたら、それを華麗に倒して〜」というような、誰しもが一度は妄想したことのある世界を体験できるゲーム。それこそが本作なのだ。

コミカルな演出たっぷりのドタバタストーリー

本作のストーリーについてだが、ローカライズのレベルの高さに加え、日本の豪華声優陣によるフルボイスで展開される事もあって、楽しみやすさについては保証されていると言っていいだろう。また、異象などの固有名詞が出てきて心配になったかもしれないが、ストーリーは王道かつシンプルなので、身構えることなくすんなりと入り込めるぞ。
本作のストーリーは先述した通り、簡単に言うと「記憶喪失の主人公が異象ハンターとなって、自分の記憶を探しながら街の治安を守ってくよ」と言うお話。管理局や骨董品屋の個性豊かな仲間達に振り回されながらも、ヘテロシティで起こる異象事件を次々と解決していく事となる。
▲主人公はかなり饒舌。表情もコロコロと変化して、見ていて飽きない。
▲仲間達も個性豊か。親しみやすいキャラが多い印象を受けた。
また、何と言ってもストーリー中の演出が非常にコミカル。アメコミ風のカットインや場面展開に、急に絵のタッチが変わったり3Dから2Dになったりと、とにかく画面が良い意味で騒がしい。特にムービーに切り替わった時はよそ見厳禁。瞬間的な演出を見逃さないように、食い入るように画面を凝視しよう。
▲ちょっとシリアスな場面でも、急にコミカルの波動を感じさせる。
▲3Dから一転、急にデフォルメ2Dに。可愛い。
▲漫画チックな表現だったり。
▲某漫画作品のような劇画チックな表現だったり。
直感アクションとド派手な演出が楽しめる3Dアクションバトル

他のアクションRPGの例に漏れず『通常攻撃』『スキル』『必殺技』を駆使した戦闘となっている。筆者としては、回避に重き置いている点に注目しており、攻撃の途中でも直感的に発動できる上、回避後の攻撃は強化されているので、耐久力でゴリ押しするよりもしっかりヒット&アウェイ戦法を取った方が、結果的に高い火力を叩き出せるのだ。
▲タイミング良く回避すると数秒だけ戦闘スピードがスロウに。ここから強化攻撃に派生できる。
▲遠距離攻撃を持つキャラはエイムによる精密な攻撃も可能だ。

更に、相手の大技に合わせてタイミング良く攻撃する事で「レール反撃」(いわゆるカウンター)が可能なのも非常に面白い点だ。このレール反撃はタイミング良く攻撃するだけで発動できるので、直感的な戦闘体験を損なう事が無いのも高ポイントだ。

また、NTEの戦闘と言えばブレイクも忘れてはならない。攻撃し続けることで、敵の『ブレイク値耐性』が0となり、一定時間、敵が無防備となり一方的に攻撃できる状態となる。またこの時に必殺技(EXレール終結)を行う事で、編成しているキャラ達による全員攻撃が可能となるのだ。
▲HP下のバーがブレイク値耐性。攻撃する毎に削れていき、0になるとブレイク状態となる。
全員攻撃のド派手な演出はテンション上がること間違い無し!一見の価値ありな技となっている。
▲全員攻撃は特別なカットインが差し込まれる。超かっこいい。
その他にも、ダメージを与えると溜まる『連環係数』がMAXで使用できる「異能連環」というシステムがある。これはキャラの属性によって変化する技であり、ダメージよりも付与する付帯効果がメインの攻撃だ。種類が多く、またどれも発動するキャラの強みを伸ばす状態異常を付与するものばかりなので、前もってどんな付帯効果が付与されているのかを予習してから戦闘に臨もう。
▲異能連環:覆紋。付与した相手に特定タイプで攻撃を行うと追加ダメージが発生する。
▲異能連環:延滞。一定時間、付与した相手の移動・攻撃速度を減少させる。
徒歩で移動はもう古い!ナウなヤングは『車』一択

NTEはとにかくマップが広い。それはもう広すぎて「移動するだけで何分もかかるのでは…?」と思われるだろうが、その心配は無い。何とNTEには乗り物がある。大事な事なのでもう一度言おう、乗り物があるのだ。

これは筆者がNTEで初めて買った乗り物、スクーターだ。剣だったり銃だったり、超常現象だったりが起こる世界でスクーター。街並み的には間違って無いのにそこはかとなく感じる異物感、まさかこれも異象のせい…?

ちなみに、ちゃんと普通の車にも乗れるぞ。種類もいくつか用意されており、またカスタマイズ機能も搭載されているので、自分好みの車でヘテロシティを走る楽しみもあるという訳だ。ナンバープレートも変更する事も出来るのだが、流石に何でもありがすぎる。
何でもありと言えば、この世界にはスピード違反は無い(あるけど)。そして車が車道を走らなければならないと言う事も無い(あるけど)。某オープンワールドのような、何でもありな運転をアニメ調のグラフィックで楽しめるのはNTEならでは。当然ではあるが、あまりにも暴走しすぎるとペナルティがつくので、何でも程々にしておこう。
▲道路に沿って楽しくドライブ!
▲何でもありすぎて階段も普通に車で通行出来ちゃう。正しくは無理やり
通行してるだけだけど。
ガッツリ戦闘はせずにちょっとドライブを楽しんだり、交通ルールを守って模範ドライバーRPをしてみたりと、そんな楽しみ方も面白いかもしれない。突発的な異象に巻き込まれたら、泣きながら戦おう。
▲ただドライブをしていただけだったのに…。
車は他のアイテムに比べて値が張る。ゲームを始めた方は「ある程度ストーリーを進めないと乗れないのでは?」と思うことだろうが、実は心配いらない。主人公(プレイヤー)は曲がりなりにもヘテロシティの治安を守る、現代で言うところの警察のようなもの。そう、つまりは公務の為の借用が出来るのだ。
▲街行く車を止めて公務へのご協力願い。どこからともなくミントがやってきて代わりに交渉してくれる。
▲快く貸してくれるなんて、どれだけ心が清いんだ…。
借用する事でその車を自由に乗り回す事が出来る。無論、わざわざ持ち主に返しにいく手間も発生しないので、急いでいる時は積極的に活用していこう。ただし、誰も彼もが快く貸してくれる訳ではないので、そこはご愛嬌。
▲ある意味、当然と言えば当然。
マンションを購入したりゲーセンに通ったり…気ままなシティライフ

ヘテロシティに住むのだから、当然宿がなくてはならない。一応骨董品屋の寮で寝泊まりは出来るのだが、せっかくならばマイホームを購入したい所だろう。思い立ったが吉日、さっそく不動産へと向かおう。
▲結構お金を持ってるのに安いのを買ってるなと思われるだろうが、実はこれしか買えないのだ。
この「不動産に行ってマイホームを購入する」と言う一連の流れも面白いのだが、筆者的にはマイホームとマップをシームレスで行き来できる点に非常に感動した。現代的な風景も相まって、没入感を大いに高めてくれるんだからたまらない。
マイホーム内では当然、模様替えができる。集めた家具を配置して、自分だけの部屋を作り出そう。そして一息つきたいと思ったら、外の風景を楽しむのもまた一興だ。
▲いつかは高層タワマンとかに住める日が来るのだろうか…。
一通りマンションを楽しんだら、再び街に繰り出そう。街にはカーディーラーが不動産だけでなく、コンビニやゲームセンター、そして八百屋・魚屋・肉屋だってある。ラーメン屋や居酒屋などの飲食店も完備。本作を始めて自由に動けるようになったら、まずはどこへ行こうか迷うこと間違い無しだ。
▲ゲームセンターではクレーンゲームを遊ぶ事ができる。
▲コンビニでは回復アイテムや食材が購入可能。実はこっそり商品を持って帰る事も…?
▲魚屋で自分の店で作る料理の素材を確保。
▲魚屋だけでなく、八百屋や肉屋もある。店舗経営を仕入れから楽しむ事が出来るのだ。
因みに筆者はすぐにカーディーラーへと駆け込んだ。兎にも角にも「車を運転したい!(この時はまだ借用について知らない)」と思い立ち、ショップで買ったスクーターを走らせた。この浮つくような感覚は、筆者が地方から上京した時ぶりに感じた。数年越しの感動を与えてくれたNTEに、ただ感謝を。
▲スクーターで街並みを楽しむだけでも時間が溶ける…。
物語を彩る魅力的なキャラを紹介
ミント(CV.鬼頭 明里)

| 異象管理局収容2課の中堅予備軍、同僚や近隣地域の百科事典、ヘテロシティの歩くB級グルメ地図。総務部の無表情な経理のお姉さんから、社員食堂のプルプルおじさん、居酒屋「ぶどり」の寡黙な大将、DSD堂の熱心な店員まで、どんな人とも楽しいお話ができる…もちろん、仕事じゃない時間で!多分どんなとりとめもない話題にもついていける彼女だが、ただ一つ、異象管理局収容安全試験の成績を除いて…。 |
異象管理局収容部で働く猫耳の女の子。快活な性格で、常にテンションが高くコロコロと変わる表情が面白い。記憶喪失の主人公にヘテロシティのアレコレを教えてくれる重要なキャラで、ストーリーでも何かと関わる事が多いだろう。因みに、一番最初に仲間になるキャラでもある。
相手の匂いであだ名をつけるのが好きで、主人公の事は「ココアちゃん」と呼んでいる。

ナナリ(CV.竹達 彩奈)

| 「エイボン」の大黒柱、橋間地でもっとも名高いファミリーのボス、ヘテロシティで一番前途洋々なスター異能者!指導者たる威厳があり、寛大で慈悲深く、冷静かつ賢明。「団三郎の復讐」、「モフモフ魔王の対決」「V級激怒GR雲の危機」など多くの大型異象の収容や排除行動に参加し、「コリンス究極ファントムダークなす裂空霹靂焔魔拳」で四方を掃討、全勝無敗を誇る!(1投稿につき1000ファンス、日払い)←カッコの内容を削除してください |
骨董品屋 エイボンの従業員であり、一代目「コリンスファミリー」の当主を自称する猫耳の小さな女の子。一人称は「あっし」で口癖は「〜っす」。元気いっぱいな上に、テンションに任せて行動をする為に不要なトラブルを招きがちな事から「トラブルメーカー」とも呼ばれている。
骨董品屋 エイボンの従業員となっているのも、実は自分から殴り込んで借金で拘束されているからだったり…。とはいえ、仲間を想いやる心を持つ良い子でもある。

レクイエム(CV.未発表)

| 「本当にこの目で見たんだ!あの子が自販機を手で持ち上げて、シャカシャカ振りながら、トマトゼリーをぶちまけるところを!」「ん?自販機の使い方がわからないの?常識のない子だな、助けてやればよかったじゃないか」「そ…それはできない!だってあの子、見間違いじゃなかったら、E.T.Dに所属してるヤツだぞ!変人!怪力!クセ強!生半可な気持ちで話しかけたら、俺もドロドロのゼリーみたいになっちゃう…」売り切れになった「トマト100%ゼリー」の自動販売機前、大量のトマトゼリーを抱えたレクイエムがくしゃみをした。 |
異象管理局E.T.D第4小隊に所属の小さな女の子。異象管理局内による広報勤務への修理依頼最多記録保持者でもある。プレイヤーが最初に操作するキャラであり「このキャラに一目惚れして始めました!」と言う人も少なくはないだろう。ストーリー上で絡むことは中々無いが、しっかりプレイアブルキャラクターではあるので、編成に加えて存分に散歩や戦闘を楽しんで欲しい。

白蔵(CV.中村 悠一)

| 異象管理局E.T.D第4小隊隊長、白蔵といえばーー適当な性格で、適当な話し方、サボり熱心で、挙句にトラブルメーカー。管理局内部のマル秘ベーグルコミュニティでは、「E.T.Dで最も隊長らしくない隊長は誰か」選手権が日々行われている。「第4小隊の白蔵隊長、悪趣味じゃない??」「『じゃない?』じゃない!毎回寝る前に思い出すけど、また!からかわれた!ああ、マジむかつく!』……しかも、これらのやり取りに対して、白蔵は漏れなく「いいね」をしている。反省の色もなく… |
異象管理局E.T.D第4小隊の隊長を務める長髪の男性。主人公と共に突然現れたイケメンに、心を奪われた人も多いはず。王子様系の見た目でありながら飄々とした性格のギャップ、そしてCVは多様な作品で実力者を務める事の多い『中村悠一』さんと来たら、無言でスタンディグオベーションする他無いだろう。
正式リリース時もそうかは分からないが、恒常キャラで排出されるのが嬉しい反面、完凸までの道のりは険しそうだ…。

『退屈』なんて言葉は存在しない!溢れんばかりのコンテンツ達を楽しみ尽くそう!

ここまで、筆者がNTEをプレイしてみた感想をざっくばらんに紹介してきた。今回紹介したコンテンツ以外にも、都市レーサーや店舗経営などのプレイヤーの裁量が鍵を握るものが盛り沢山。正式リリース後は更に追加されていくと思うと、今からワクワクが止まらない。
豊富なコンテンツだけでなく、直感的かつド派手な戦闘やコミカルなストーリーも魅力となっている。また、キャラの設定やヘテロシティの街並みなど、細かな拘りが光る部分が随所に見受けられた。CBT中に余す所無く堪能できるのか、そしてCBT終了後のNTEロスに耐えられるのか。今から自分の事が心配でならないくらい、筆者はドハマりしている。
正式なリリース日はまだアナウンスされていないが、現時点でも高いクオリティに仕上がっている印象を受けたので、楽しみに待っている方は安心して良いだろう。また、この記事で改めて興味を惹かれた方も、ぜひリリース後には一度プレイしてみて欲しい。
そんな世界での新生活が君を待っている━━
『NTE: Neverness to Everness』の概要
©︎Hotta Studio, a Perfect World Company.
提供 : NTE: Neverness to Everness
(編集・執筆/ふうた)







