2025-05-09

【先行プレイレポート】期待のシャドバ新作「Shadowverse: Worlds Beyond」を先行体験レビュー!

2025年5月3日(土・祝)~5月4日(日・祝)の2日間東京ビッグサイトで開催された「ローソンエンタテインメント presents カードゲーム祭2025」にて「Shadowverse: Worlds Beyond」試遊会が行われていた。今回は、最新作がどのような変更が加えられたのかを確認するべくゲームエイトライターが現地参戦してきたので、前作との変更点や最新作を実際に試遊した感想を中心にみなさんにお届けしていく。
※記事内容は開発段階のものです。正式版と内容が異なる場合があります。

Shadowverse: Worlds Beyondとは

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「Shadowverse: Worlds Beyond」とは、Cygamesが贈るデジタルカードゲーム「Shadowverse」に新要素・新コンテンツを加えた新たな次元のデジタルカードゲームだ。進化など既存の戦闘システムに加えて、今作の目玉となる「超進化」や「エクストラPP」のような新たなシステムが加わり、より戦略性が増したカードゲームとなっている。

システム面だけでなく、グラフィックも大幅に向上しており、キャラクターの動きやカードのエフェクトなど、従来も迫力があったグラフィックがさらにパワーアップしていた。ルームマッチ待機画面や対戦開始画面のような「Shadowverse」では特に意識してみていなかった部分も常にキャラクターが動いていたりと、細部まで細かく作り込まれている。

他にも、自分の分身となるアバターの衣装やエモートをカスタマイズしてプレイヤー同士のコミュニケーションができる新要素「シャドバパーク」や、新たな7人のリーダーが繰り広げる新ストーリーなど、まさに今までの「Shadowverse」を超越した新たなゲームである。

ゲームを大きく動かす新システム「超進化」

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本作を語る上で絶対に外せないのがこの新システム「超進化」だ。

超進化は、既存の進化とは別のもので後攻6ターン目以降から使用できるようになる。超進化したフォロワーは、攻撃力と体力が+3ずつされて突進を持ち、自分のターン中にダメージを受けず、能力によって破壊されなくなる。また、超進化したフォロワーで相手のフォロワーを攻撃して倒すと、相手のリーダーに1ダメージを与えることができる。さらに、進化時に働く能力は超進化時にも働くため、進化の完全上位互換と言っても過言ではないだろう。超進化権(SEP)は先攻後攻どちらも2つ固定で、体験会のカードプールでは超進化権を回復するカードはなかった。

超進化権の使用例として、自分の厳しい状況を打開するための起爆剤、守護がいて1点足りない場面での乗り越え、超進化フォロワーを自分のフォロワーを破壊してアドバンテージを獲得するカードの種として使うなど、今まで進化で出来ていたことは継続しつつ、さらに新しい可能性を広げてくれるものと言える。

上記の通り、今までのゲーム体験を大きく塗り替える新システムとなっており、間違いなく今作の大きな鍵となる要素だろう。

後攻プレイヤー限定の新システム「エクストラPP」

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超進化と合わせて本作の目玉となる新システムが「エクストラPP」だ。

エクストラPPは、後攻を取ったプレイヤーのみ使えるコマンドで、1~5ターン目と6ターン目以降にそれぞれ1回ずつ使用できるPPを+1できるシステムである。カードゲームには先攻有利という原則が古来よりあり、各カードゲーム毎に後攻への救済措置を入れてバランスを保とうとしている。「Shadowverse」も例に漏れず、後攻のみ最初のターンに2枚ドローする、後攻の進化権を1つ増やして進化可能ターンを1ターン早くするなどの対策を取っていたが、それでも先攻有利が改善されていたかというと勝率などの観点から見る限り十分ではなかった。そういった問題を解決するのがこの「エクストラPP」であり、好きなターンに1度だけPPを1増やせるというのは、先攻が先に動けるという先攻有利の原則を戦略的に否定できる非常に画期的なシステムだ。

このシステムによって、従来よりも先攻のアグロ展開を止められるようになったり、進化や超進化などと合わせて一気に有利不利をひっくり返しやすくなっている。先攻後攻どちらを取っても気持ちのいいゲーム体験ができるのは、プレイしている身からすると非常にありがたい。

実際に体験会で触ってみて強かった動きだと、ドラゴンを使用していて後攻を取った際にPP加速ができる3コストの『竜の啓示』を2ターン目に使ったり、超進化が解禁される6ターン目に超進化すると他のフォロワーも超進化させる7コストの『勇壮の堕天使・オリヴィエ』を使う、といったものがあった。『勇壮の堕天使・オリヴィエ』を使った動きは本リリース後もかなり多用されると感じるので、ぜひ覚えておこう。

前作からの変更点

新クラス:ナイトメアの実装

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今作から実装された新クラス:ナイトメアは、前作であったクラス:ヴァンパイア、ネクロマンサーが合体したものになり、それぞれのクラス特性を受け継いでいる。体験会で使用できたデッキは、ネクロマンスやリアニメイトといったネクロマンサーの要素が強いデッキとなっていたが、『串刺し公・ヴラド』などの回復カードもあったのでおそらくヴァンパイア要素が強いデッキも組めるだろう。

ナイトメアが実装されている「Shadowverse EVOLVE」では、『ヴァンピィ』などのヴァンパイア要素の強いカードが実装されているので、本リリースに期待したい。

初期手札が4枚に変更

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「Shadowverse」では、初期手札が3枚でそこからマリガンが行われていたが、「Shadowverse: Worlds Beyond」では4枚に変更され、そこからさらにマリガンが行える。これにより今までよりも運要素を排除して戦略を立てられるようになった。後攻で4ターン目の進化可能ターンに最速で進化をしたいフォロワーを探しに行きやすくなったのは非常に大きなプラス要素だろう。

後攻1ターン目2ドローの廃止

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初期手札が4枚になった+エクストラPPの都合で先攻後攻の差が縮まったことにより、後攻1ターン目の2ドローが廃止された。こちらは実際にプレイしてみて1ドローが無くなったことよりもエクストラPPでの巻き返し力の向上の方が大きく感じたため、妥当な変更と言える。

後攻進化権3つ→2つに変更

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こちらも上記の通り先攻後攻の差が縮まったことと超進化の実装により、後攻の進化権が3つから2つに変更された。従来の後攻は先攻の盤面を巻き返すのに進化権の消費が前提の設計となっていたが、エクストラPPの実装により進化権を消費しなくても十分巻き返せるようになった。また、超進化の実装により4,5,6ターン目で消費していた後攻の進化権が6ターン目から超進化が可能になるということで、進化権が3つなくても十分戦えるようになっている。

進化時に上昇する攻撃力と体力が+2ずつに統一

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「Shadowverse」では、進化時に上昇する攻撃力と体力はフォロワー毎に変更されていたが、「Shadowverse: Worlds Beyond」では全フォロワー共通で+2ずつ上昇に統一された。ここに関しては、おそらく進化時能力で追加のステータス上昇を加えるなどして調整が可能なので、従来の進化時に+4ずつ上がる特殊なフォロワーの実装にも期待したい。

実際にプレイした感想

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取材班が実際に対戦してみて思ったのは、

・新要素のおかげでより戦略性が増した
・エクストラPPによる先攻後攻の差がかなり無くなった
・超進化が効果もエフェクトもド派手で非常に面白い

というものだ。

特にエクストラPPの印象が非常に強く、後攻を取っても従来より断然戦いやすいので、かなりいい調整だと感じた。初期手札4枚もゲームが一気に動く4ターン目までの動きが作りやすくなったため、非常に戦略性が増していると言えるだろう。超進化についても盤面への干渉力が今までのそれと桁違いに大きく、序盤あまり強いアクションを取れていなくても中盤以降の巻き返しがしやすくなっていて、1試合辺りのゲーム体験は向上していると感じた。エフェクトが今までよりもさらにド派手でゲームをしていて視覚的にも楽しめるのもいいだろう。

実際に強力だったプレイ

今回体験会では、ドラゴン、ナイトメア、ネメシスの3つが使用できたが、どのクラスでも共通で強かった動きを少し紹介したいと思う。主に新要素のエクストラPPと超進化に関するものになっているので、本リリース後にも役に立つかもしれない。

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まず見逃せないのは、後攻1ターン目にいきなりエクストラPPを使って2コストフォロワーを場に出す動きだ。前作であれば先攻のフォロワーを処理できずに体力を削られ続けた展開も、後攻1ターン目で2コスト2/2を出すことで相手のフォロワーに対してすぐに相打ちを狙うことができる。アグロデッキに無抵抗に負けてしまう展開を防ぐことができるため、多くの対戦において重宝する基本的な使い方となるだろう。

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次に、エクストラPPと超進化のコンボなのだが、後攻6ターン目にエクストラPPと超進化を使って一気に盤面をひっくり返すというものだ。自身が超進化をすると盤面のフォロワー1体を超進化させる強力な効果を持つ『勇壮の堕天使・オリヴィエ』が7コストであるため、『勇壮の堕天使・オリヴィエ』を持っている場合は優先して狙っていきたい動きである。

他にも竜の啓示を最速で使うために後攻2ターン目にエクストラPPを使用するなど色々な使い方があったが、本リリース後にみんなで研究してみるのが面白いだろう。

先行体験以外にも多数の展示物やイベントが用意されていた

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今回の体験会には、「Shadowverse: Worlds Beyond」の先行体験以外にも、「Shadowverse: Worlds Beyond」のことを詳しく教えてくれる「教えてエース」や、新キャラクター達の等身大パネル、「Shadowverse EVOLVE」の試遊会なども行われていた。また、今までのShadowverseの歴史をまとめた映像が流れており、懐かしさや色々な思い出が蘇ってきて取材班の目頭が少し熱くなった。

全てが新しくなって帰ってきた「Shadowverse: Worlds Beyond」に期待

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今回「Shadowverse: Worlds Beyond」を先行体験してみて、今までの「Shadowverse」でよかった部分はよりよく、改善の余地があった部分は予想以上のクオリティに仕上がっており、本リリースが非常に楽しみになった。前作をプレイしていた方はもちろん、今作から始めてみたいと思っているプレイヤーにも十分おすすめできるゲームであると取材班は感じた。

「Shadowverse: Worlds Beyond」は現在事前登録受付中で、リリースは2025年6月17日(火)を予定している。ぜひ事前登録を済ませて、「Shadowverse」を文字通り超越した新たなカードゲーム「Shadowverse: Worlds Beyond」に備えよう!

「Shadowverse: Worlds Beyond」の概要

タイトル:Shadowverse: Worlds Beyond リリース予定日:2025年6月17日(火) 価格:基本プレイ無料(ゲーム内課金あり) 公式サイト:https://shadowverse-wb.com/ja/ 公式X:https://x.com/shadowverse_jp

© Cygames, Inc.

[取材協力]:株式会社Cygames

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