『ルーのラグーン Switch2 Edition』を評価レビュー。ツールの強化で広がる素材採取や金策の楽しさに加え、ドローンに素材集めを任せられる仕組みも用意されています。作業の並行処理やじっくりツールを育てるクラフトゲームが好きな人におすすめの一本です。
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※本ページにはネタバレを含む場合があります。
『ルーのラグーン』の評価では、吸い込みツールを用いた素材採取とツールのアップグレード、ドローンを活用した買い出し機能の利便性、そして各種ガジェットを駆使した島の探索を軸に評価しました。
ツールを強化するほど採取できる素材や作れるアイテムが増えていく流れは分かりやすく、次に何を解放すべきかの見通しが立てやすい点は好印象です。お金を払えば素材を集めてきてくれるドローン機能も便利で、収集の手間を大きく減らしてくれます。
一方で、上位素材だけでなく日常的に使う素材の製作にもそれなりの待ち時間が設けられており、テンポの面では人によって印象が分かれる部分があり、動作面でも気になる場面がいくつか見られました。しかし、クラフトを軸にのんびり進めたい人には応えてくれる一本として、55点としています。
『ルーのラグーン Switch2 Edition』は、ツールを強化して採取できる素材を増やしたり、のんびり遊べるゲームを探している人におすすめの一本です。
作れるアイテムが増えて金策が潤っていく成長感や、素材の調達をドローンに任せつつ自分は別の島を探索できる並行作業の仕組みなど、探索クラフトとしての基礎的な面白さが備わっています。作業の待ち時間やシステム・操作面の挙動に慣れは必要なものの、じっくり素材を集めて設備やツールを充実させていくサイクルが好きなら、試してみる価値のあるタイトルです。
『ルーのラグーン Nintendo Switch2 Edition』は、行方不明になった叔父を探すため、熱帯の「リンボ群島」を探索するアドベンチャーゲームです。プレイヤーは専用の水上飛行機に乗って島々を飛び回り、現地の住民たちと交流しながら叔父の足取りを追っていきます。
本作の大きな特徴は、掃除機のようなマルチツール「スローワー」を使った素材集めです。島に落ちている廃材や植物を吸い込んで回収し、集めた素材でアイテムをクラフトしたり、壊れた建物を修復したりして島を開拓していきます。
拡大本作では、人に話しかけたり機械にアクセスしたりする以外の基本行動は、すべて「スローワー」と呼ばれる吸い込みツールを使って行います。アイテムの回収はもちろん、地面に転がった素材さえもこのツールで吸い込まないと入手できないのが特徴です。
拡大
拡大このスローワーは初期状態だと限られた素材しか吸い込めませんが、お金を払ってレベル2、3と強化していくにつれて(MAXレベルは4)、取れる素材が増えて作れるアイテムの幅も広がっていきます。スローワーのレベルが上がるほど、短時間でまとまったお金が稼ぎやすい設計になっているため、金策で苦労することはほぼありませんでした。
集めた資金でツールを強化し、新しい素材を持ち帰って、そのまま売る or 高価格なアイテムを制作して売り払うこともできる。このツールのアップグレードと金策の相乗効果がちゃんと噛み合っており、後半になるにつれて確保しておきたいお金のバランスも含め、作れるものが増えていくクラフトゲーの面白さは担保されていると感じました。
拡大今作では、「お金を払って代わりに買い出しに行ってきてもらう」ドローン機能が搭載されています。これは、一度でも入手したことのあるアイテムなら、専用の装置からお金を支払うことで、離れた場所にある素材を調達してきてくれるというシステムです。
素材の回収にはリアルタイムで1分半などの待ち時間が発生するため、ノーリスクで瞬時に素材を増やすといった乱発はできません。それでも、全体的に使いがちな木材などが欲しくなるたびに、わざわざ島々を巡る手間が省けるのは大きなメリットです。サブクエストを進めたり街を散策したりしている間に同時並行で素材が集まっていくため、待ち時間自体も無駄になりません。
拡大さらに、このドローン装置は、作成素材さえあれば拠点に複数台設置することも可能です。お金と時間さえ用意できれば、自分は別の島を攻略しつつ、基本的な素材集めをドローンに任せるという立ち回りができるようになります。クラフトゲームでありがちな「素材集めのために複数エリアを行き来する大変さ」をうまく緩和してくれる、利便性の高いシステムだと感じました。
拡大▲地面の中をスキャンして、アイテムを吸引できる
今作のメインクエストや探索では、スキャン機能や吸引ツールを活用したギミックが用意されています。
例えば壊れた発電機を修理するクエストでは、スキャナーで地面の下に埋まっている該当アイテムをスキャンして特定し、それを吸引ツールで引っ張り出して入手、修理に回すというステップです。
拡大ギミックの数や解法自体は莫大というほどではありませんが、複数の工程順を経るものや、レシピの解放を進めないとクリアできないものも含まれています。ただアイテムを作って進めていくのではなく、ちゃんとそのエリア毎に見合ったギミックになっており、基本的な謎解きの面白さを味わえる作りだと感じました。
今作のクラフト周りでは、リアルタイムの待ち時間が発生する仕様になっています。よく使う強化木材で1つ6秒、さらに上位のインゴットになると1つ作るのに120秒(2分)かかります。5つ以上まとめて作るとなると10分以上待つ必要があり、サブクエストで制作アイテムを要求された際などは、完成を待つ時間がどうしても発生してしまいます。
また、レシピ確認周りの仕様も少し気になった部分です。作りたいアイテムレシピのピン留めが1つしかできないため、複数のアイテムを順に制作したい場合、都度クラフト装置まで戻って確認し直す手順が必要になります。メニュー画面の辞書からも確認自体は可能ですが、開いている間はゲーム内の時間が停止してしまうため、アイテムをクラフトさせながら辞書で次の材料を調べる…といった並行作業ができない仕組みになっています。
クラフト要素が中心のゲームだからこそ、こうしたレシピ管理の仕様や待ち時間との付き合い方には、慣れと工夫が必要だと感じました。
今作をプレイしていて気になったのが、ボタン配置の癖とチュートリアルの表示タイミングです。本作の基本行動である「吸い込み」はZRボタン、ダッシュはRボタンに割り当てられており、設定で「常にダッシュ」をオン(ボタン押下の切り替え式)にしていれば2ボタン体勢ではなくなります。
しかし、この設定をONにしていない場合、走りながら素材に近づいて吸い込む一連の操作が人差し指+中指になるため、人差し指だけをボタンにかけて中指でコントローラー背面を支えるワンフィンガースタイルだと、若干クセがあるように感じる場面もありました。
加えて、地面に植物を植えて足場にする際など、画面上へ該当アイテムの所持数が表示されないため、事前にインベントリを確認する手順が必要になるケースもあります。このような操作感などについては、普段あまりゲームをしない人とそうでない人で、手触り感などが異なってくると感じました。
今作のビルドモード(建築機能)では、キャラを画面の真正面に捉えた状態で装置などを配置しようとすると、建てたいモノが斜めになります。建物を水平に配置したい場合は、自分のキャラ側を斜めに向かせる必要があり、視点調整に少し手順を挟む形になります。
また、位置合わせを補佐するグリッドスナップ機能が用意されていないのも特徴です。自由度の高いレイアウトが可能な一方で、狙った位置や向きにぴったり建物を設置したい時には、カメラ操作を細かく微調整する必要があります。
自分の思い通りの配置やぴっちりしたレイアウトに仕上げたい場合には、多少慣れが必要だと感じました。
本作のプレイ中、テキスト表示やUIに関する事象が見られました。会話時やイベント時のメッセージボックス内でセリフが空白のまま表示される場面や、会話画面へ切り替わった際に画面全体がぼやけた状態で表示される場面があります。
また、スローワー(吸い込みツール)の使用後にゲージ表示が画面に残り続けたり、セーブアイコンが表示されたままになったりするケースも見られました。
タスク一覧では、納品アイテム一覧が縮んだ状態で表示され、リスト全体が見えない場合があります。また、本来「[アイテム名]を運ぶ」と記述される納品リストで、一部のクエストではテキストが表示されず、納品数とアイテムアイコンのみが並ぶ状態になります。
カメラの挙動では、洞窟など地面が凸凹した地形に入ると画面が小刻みに揺れます。街中に置かれた薄い板材のようなオブジェクトを踏んだ際にも、カメラが上下に動くことがあります。
また、背後に壁や障害物がある状態で釣りを行うと、視界全体を壁が覆い、画面上で釣りの様子を確認しづらくなる場面もあります。
フレームレートについては、飛行機での島の移動時、ムービーの前後、マップやタスク一覧、装備画面といったシステム画面の切り替え時に低下やカクつきが見られました。
キャラクターの挙動では、フィールド上のオブジェクトに引っかかって震える現象や、特定エリアでリフトに乗る際に上下に震え続ける事象が見られました。
移動面では、ハシゴに捕まった状態でも登れない場面が中〜高頻度で発生しますが、この場合は1秒ほど間をおき、ハシゴを掴み直すことで解消します。それ以外では、岩場を登る際に隙間へ挟まって動けなくなるケースや、山を越えて直線的にショートカットを試みた際に地形にはまるケースも確認できました。いずれも復帰コマンドで自分の飛行機まで戻ることができるので進行不可レベルではありません。
| 機種 | ・Nintendo Switch 2 |
|---|---|
| 検証状況 | ・主要コンテンツ(全ツール、主要4エリア、メイン・サブクエスト等)プレイ済み |
| タイトル | Lou's Lagoon『ルーのラグーン』- Nintendo Switch 2 Edition |
|---|---|
| 発売日 | 2026年8月27日 |
| 価格 | ダウンロード版:3,350円 |
| 対応機種 | Nintendo Switch 2 |
| ジャンル | アクション |
| プレイ人数 | 1人 |
| メーカー | Megabit Publishing |
| 年齢制限 | CERO A(全年齢対象) |
| 公式サイト | 公式サイト |
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