Switch2のひみつ展の評価レビュー・プレイした感想

Switch2のひみつ展
Switch2のひみつ展の評価レビューの記事です。Switch2のひみつ展が面白いかつまらないかの評価レビュー情報や、どんな人におすすめかも掲載しています。

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Switch2のひみつ展の評価スコア

Game8の総合評価

Switch2のひみつ展タイトル

総合評価
64点100点
ストーリー・世界観 グラフィック サウンド
8/20 13/20 13/20
操作性 面白さ
18/20 12/20

任天堂

Amazon

楽天市場

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みんなの評価

とても面白い
134
面白い
18
普通
3
つまらない
14

Switch2のひみつ展の評価レビュー・感想

ゲーム感覚で動いて学べる取扱説明書

Switch2のひみつ展

Switch2のひみつ展は、『遊びながら学べる取扱説明書』ゲームです。取扱説明書を読むのが退屈だった人も、このソフトがあれば「習うより慣れろ」でSwitch2を丸ごと楽しく学べます。

昔はゲームに紙の説明書がついていて読むのが面倒でしたが、今はチュートリアルや公式サイトで説明するスタイルに変わりました。Switch2もその流れを引き継いでいますが、今回はその説明を“遊べるゲーム”として体験できるようにしたのがユニークな点。機能が増えたSwitch2を理解するには、こうした形のほうが実は親切なのかもしれません。

では早速、記念すべきSwitch2の1本目をレビューしていきます。

スタンプラリーを攻略し全12エリアを進んでいく

Switch2のひみつ展

▲操作キャラの見た目は海外のプレイヤーも意識したであろうバリエーションになっている

『Switch2のひみつ展』を始めると、まず操作キャラクターの見た目を選ぶことになります。ただし、見た目によって内容が変わることはなく、一度外に出て再入場すれば変更も可能です。カメラ操作は、受付でノーマル/リバースの切り替えができます。

ただ、このキャラクターはシンプルで顔がよく見えず、少し感情移入しにくいのが残念なところ。どうせならマリオやリンクなど、任天堂のキャラクターを選べたらもっと楽しかったかもしれません。

Switch2のひみつ展

▲スタンプは一覧にひとつずつ埋まっていく

本作の海外版タイトルは『Welcome Tour』。その名のとおり、Switch2をこれから始める人に向けた体験ツアーのような内容です。巨大なSwitch2の上が展示会場になっていて、プレイヤーは遊びながら自然とSwitch2の機能を学べる仕組みになっています。

スタンプラリーやクイズなど、楽しみながら能動的に覚えられるのは、まさに任天堂らしい工夫だと感じました。

Switch2のひみつ展

▲ゲームを進めればなんとJoy-Con2の内部にも入れる。終盤に行ける本体の内部は圧巻

展示会場はA〜Lの全12エリア。プレイヤーは決められた順に進んでいき、順番を飛ばすことはできません。それもそのはず、次のエリアに行くには、そのエリアに隠されたスタンプをすべて集める必要があるからです。

スタンプ集めがこのゲームのメインで、それさえ終えればミニゲームや解説は後回しでもOK。しかもスタンプはXボタンで使えるファストトラベルの地点にもなるので、まずはスタンプを優先して集めるのが効率的です。

Switch2のひみつ展

▲接近して現れたスタンプを押すときの様子

スタンプの場所は最初は見えませんが、近づくと現れる仕組みです。多くはSwitch2の部品やボタンのそばにあるので、探しているうちに自然と本体の仕組みを覚えられます。一度調べた場所には水色のチェックマークがつくので、探索もスムーズです。

ただ、スタンプを押しただけではその部分の意味や機能がわからないことも多いのが少し残念。たとえばキャプチャーボタンの役割や撮った画像の保存先など、知らない人にはピンときません。

「ひみつ」解説を読めという意図かもしれませんが、スタンプを押したときに一言でも簡単な説明が出れば、もっと親切だったと感じました。

気の赴くままに展示会場を回り学んでいこう

Switch2のひみつ展

▲スタンプラリーについて教えてくれるNPC

次のエリアに進むにはスタンプを全て集める必要がありますが、それさえ終えればあとは自由に展示会場を見て回れます。

会場にはNPCもおり、近づくとフキダシが出る人には話しかけられます。NPCの多くは雰囲気作りのために設置されたキャラですが、中にはスキップコマンドなど便利な情報を教えてくれることも(詳細は後述)。

迷ったらRスティックを下に倒せばエリアの全体マップが表示されますし、Xボタンのガイドマップからは、調べた場所や話しかけた人のもとへファストトラベルも可能。効率よく進めたい人にも優しい設計です。

Switch2のひみつ展

▲「おとしもの」を拾うときの様子

また、会場には「おとしもの」というやりこみ要素もあります。各エリアに1つずつ落ちているので、拾ったらAエリアのインフォメーションセンター右にいる人に届けましょう。全12個集めると、ちょっとしたご褒美があります。

気になる点としては、カメラの引きが強く、プレイヤーキャラがかなり小さくなることです。TVモードなら気になりませんが、テーブルモードや携帯モードではキャラがごはん粒のようなサイズになってしまい、目で追うのが少し大変です。液晶が初代より大きくなったとはいえ、視認性の面では気になりました。

Switch2のひみつ展

▲漢字にはふりがなが振られていて読みやすくなっている

驚くことに会場内には「ひみつ」解説が全部で179個(!)もあり、基礎からちょっと専門的な内容まで幅広く紹介されています。各所にある2〜5個の解説をすべて読むと、理解度を試すクイズにも挑戦可能。これだけでもなかなかのボリュームです。

全体的に難しい専門用語は避けられており、できるだけやさしく説明されているのは嬉しいポイント。細かい技術的な部分は省かれていることもあり、お子様や海外の人でも安心して楽しめる内容になっていました。

Switch2のひみつ展

▲「ひみつクイズ」の実際の様子

クイズは、直前の「ひみつ」解説をちゃんと読んでいれば問題なくクリアできる内容です。間違えてもペナルティはなく、気軽に何度でも挑戦可能。間違えたひみつに「!」マークがつくので復習もしやすくなっています。

前世代機よりも大幅に進化したSwitch2

Switch2のひみつ展

▲BエリアはSwitch2の本体部分を歩く。なお、氷上のようにツルツル滑る仕様

Switch2の価格は、日本語版が税込49,980円、多言語版が税込69,980円。初代Switchの約3万円からは大きく上がりましたが、物価高や半導体不足の中でこの価格に抑えたのは、任天堂の企業努力と自信の表れでしょう。

性能面の進化も大きく、最大フレームレートは120fpsに対応。初代では30〜60fpsだったため、ゲーム体験は大幅に向上しています。たとえば処理落ちが多かった『ポケモン スカーレット・バイオレット』も、Switch2では「別物レベル」と評されるほど。

Switch2のひみつ展

▲マウスセンサーに関する「ひみつ」解説

さらに新しい「Joy-Con2」はマウスのように使えるようになり、本体に接続した状態でテーブル上を動かすと、内蔵センサーが動きを読み取ります。これは白黒の小さなカメラがテーブルの模様の動きを捉える仕組みで、なんと1秒間に数千回も撮影しているそう。

ちなみに、このカメラはあの「ポケットカメラ」よりも画素数が少ないとのこと。令和のゲーマーにこの名前が通じるかは…さて?

Switch2のひみつ展

▲マウス操作でこすって画面内の汚れを掃除する「スクレーパー」

話題を戻してマウスの操作感です。Switch2ではマウス操作が可能になったことで、ゲームによってはより直感的に楽しめるようになりました。たとえば画像の「スクレーパー」というミニゲーム(エリアI)では、画面の汚れをこすってキレイにするのが目的。スティック操作よりも、実際に腕を動かしてマウスのように操作するほうが、リアルな感覚で遊べました。

Switch2のひみつ展

▲Joy-Con2でバイクの運転を体感できるテックデモ

Joy-Con2は角度も感知できるようになっており、「HD振動2バイクデモ」では手首をひねる動きに合わせて、バイクを操作しているかのようなリアルな振動が体感できます。マウス操作と同様、こうした直感的な操作ができるのはSwitch2ならではの強みです。

ミニゲームはサクッとクリア可能。ただし……

Switch2のひみつ展

▲「強振動探し」はシンプルながらもハマる絶妙な難易度

会場内には全51種(難易度別で20種)のミニゲームがあり、条件を満たしてクリアすると金色の「クリアメダル」がもらえます。最初に表示されているメダルをすべて集めると、より難しいレベル2が解放され、ゲームによってはレベル3や4まで存在。上級レベルは手ごたえ十分で、ゲーマーでも苦戦するほどです。多くはマウス操作対応で、直感的に楽しめます。

さらに、条件が非公開の「隠しメダル」も存在し、コンプリートを目指すとかなりのやりこみ量に。1000円以下でしっかり遊び込める、コスパの高いタイトルです。

Switch2のひみつ展

▲クリアメダルを一定数集めないと遊べないミニゲームも

しかし残念ながら、高レベルのミニゲームは最初からは遊べず、解放にはクリアメダルの一定数が必要です。中には最大99個集めないと遊べないものもあり、じっくりコツコツ集めていく必要があります。

Switch2のひみつ展

▲Joy-Con2でマラカスの振動を体感できるテックデモ

ミニゲームと同様に、会場各所には全14種のテックデモも用意されています。たとえば「物理計算マラカスデモ」では、Joy-Con2の振り方に応じて強弱のある振動が返ってきて、本物のマラカスのような感覚を楽しめます。

テックデモは表示されたチェック項目をすべて達成すればクリア。難易度設定はありませんが、プレイにはミニゲーム同様、一定数のメダルが必要な場合があるので注意が必要です。

実際に遊んでみると新技術を体験できるコンテンツとして、Switch2の魅力を実感できる内容になっていました。

テックデモとミニゲームは裏技でスキップも可能

Switch2のひみつ展

▲プレイ環境によっては体験できない場合も

本作では、一部のテックデモやミニゲームを遊ぶ際に、HDR対応や4K対応のTV接続が必要なものもあり、環境によっては体験できない場合があります。「全然親切じゃないじゃん」と思った方、そこはさすが任天堂です。スキップしてクリア扱いにできる隠しコマンドが用意されており、メダルもちゃんと手に入ります。

Switch2のひみつ展

▲スキップの隠しコマンドを教えてくれるNPCは会場内に2人いる

この隠しコマンドが使えるかどうかは、対象のNPCの前でYボタンを押すと、特徴的な機械音が鳴るかどうかでわかります。スキップしたいテックデモやミニゲームの入口にいる人の前で、Yボタンを「・・・ーーー・・・」(短押し×3、長押し×3、短押し×3)で入力すると…?

Switch2のひみつ展

▲隠しコマンドを入力するとスキップメダルを入手できる

合言葉が通じたような演出とともにメダルがもらえます。ただしこれは「スキップメダル」として銀色で表示され、通常の金メダルとは区別されます。高難易度ミニゲームの解放条件にはカウントされますが、あくまで“仮のクリア”という位置づけです。

この裏技はミニゲームにも適用可能。環境的にクリアが不可能な人や、難しくてどうしても突破できない場合への救済措置で、任天堂らしい優しさが感じられます。最後の手段として、ありがたーく活用しましょう。

Switch2のひみつ展は買うべき?

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『Switch2のひみつ展』は税込990円。ボリュームはしっかりありますが、内容が地味なため「無料でよかったのでは?」という声もあるようです。というのも、本作は『遊びながら学べる取扱説明書』なので、派手な演出のある『ASTRO’s PLAYROOM』(PS5)と比べると、硬派で落ち着いた印象。言ってしまえば、1000円払って任天堂の技術プレゼンを見るようなものです。

とはいえ、収録コンテンツは意外と豊富。

  1. スタンプ157個
  2. ミニゲーム51種
  3. テックデモ14種
  4. ひみつ179個
  5. クイズ49
  6. 落とし物12

と、やりこみ派にはしっかり遊べる内容になっています。ただし、ちょっとだけ遊ぶ人だと価格に見合うかどうかは人それぞれだと感じました。

筆者は新機能を知るという点で楽しめたので、その意味では、Switch2を買ったばかりの人や、普段あまりゲームをしない人には特におすすめ。ゲームを遊ぶ前に、Switch2の機能を知っておきたい人には買う価値ありです。どうせ長く付き合うハードなので、最初に一度しっかり触れておくのは悪くない選択でしょう。

また、簡単とはいえSwitch2の内部などを深く見られるので、もしかするとお子様の教育にもぴったりかも…しれません。

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Switch2のひみつ展の製品情報

Switch2のひみつ展タイトル
販売形式
ダウンロード版のみ
コンビニや家電量販店、オンラインショップで販売している「ダウンロードカード/番号」でも購入可能
配信開始日 2025.6.5(木)
希望小売価格 990円(税込)
クリア時間目安 約5時間〜15時間以上
(完全クリアを目指すかによる)
コンテンツ内容 スタンプラリー全157個
ミニゲーム全51種
テックデモ全14種
ひみつ全179個
クイズ全49ヶ所
おとしもの全12個

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