2026年2月2日(月)、コーエーテクモゲームスはシリーズ最新作となるダーク戦国アクションRPG『仁王3』の完成発表会を開催した。累計出荷本数850万本を突破した”死にゲー”の金字塔は、いかにして次なるステージへと歩みを進めたのか。豪華ゲストも登壇した発表会の模様を徹底レポートする。

鯉沼社長が語る「12年の苦労とシリーズの結託」

発表会の幕開けには、コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久嗣氏が登壇。初代『仁王』のプロデューサーでもある同氏は、「1作目は発表から発売まで12年を要した難産なタイトルだったが、今や当社を代表するシリーズになった」と感慨深く振り返った。
今作『仁王3』の最大の挑戦は、オープンフィールドの採用だ。従来のステージ選択型から一変し、広大な異界をシームレスに探索可能になった。鯉沼氏は「ナンバリング新作にふさわしい、圧倒的な進化を遂げたと自負している」と、クオリティへの自信を覗かせた。
侍×忍者の新スタイル。安田・柴田両Pが語る開発秘話

続いて、開発を指揮する安田文彦ゼネラルプロデューサーと柴田幸平プロデューサーが登壇し、具体的なゲームシステムを解説した。
「侍」と「忍者」の表裏一体アクション
本作では、重厚な剣戟(けんげき)が特徴の「侍スタイル」と、機動力と搦手(からめて)を駆使する「忍術スタイル」をリアルタイムで切り替えて戦う。柴田氏は「日本を代表する戦士である忍者を、侍と並ぶ主役として扱いたかった」と語る。
落命
すら楽しめるオープンフィールド
安田氏は「オープンフィールドになったことで探索の自由度は飛躍的に上がったが、シリーズ伝統の『緊張感』と『密度の高いマップ設計』は健在です。くまなく探索して、ぜひたくさん“落命”してほしい」と、仁王シリーズらしいユーモアで会場を沸かせた。
豪華キャスト登壇!土屋太鳳さんが卑弥呼に、本郷奏多さんが”闇落ち”

本作の目玉のひとつが、最新技術を用いた豪華キャストの出演だ。ボイスだけでなく、360度全身スキャンにより本人の容姿がそのままゲーム内に登場する。
土屋太鳳さん(卑弥呼 役):時空を超え、性別すら超越して現れる神秘的な役。卑弥呼は誰もが知る存在ですが、イメージは人それぞれ。どう演じれば皆さんに共感してもらえるか、ディレクターと相談しながら作り上げました。ゲームの世界で役を生きるというのは、まるで武道やブドウの房を一粒ずつ味わうような(笑)不思議で濃密な体験でした。
本郷奏多さん(徳川国松 役):僕が演じる国松は、主人公の弟でありながら、家康の一言で将軍への道が断たれ、絶望の果てに闇落ちするキャラクターです。僕はこれまでの役者人生で“まっすぐな正義の味方”を演じたことがほとんどないので(笑)培ってきた『闇落ちスキル』を全力で発揮しました。モデルを見たら自分にそっくりで、笑い声のシンクロ率にも感動しましたね。
本郷奏多の”ガチ勢”プレイに会場震撼!茨木童子を見事撃破

イベント後半では、自他共に認めるゲーマーの本郷さんによる実機プレイが行われた。挑んだのは、平安時代に京都を恐怖に陥れたとされるボス茨木童子だ。
自身のキャラクターである国松の姿で戦場に降り立った本郷さんは、流れるような解説を挟みつつプレイを開始。「このボスは攻撃が終わったと思っても、追撃の一発がある。そこを覚えておくのが大事なんです」と分析を披露。

ボスの猛攻に冷や汗をかく場面もあったが、新システムを巧みに駆使し、見事に茨木童子を撃破!柴田プロデューサーも「中盤以降のかなり強い敵。初見に近い状態でクリアするのは、流石は本郷さん(笑)」と脱帽していた。
31歳のサプライズ!越前和紙で作られた「和紙ケーキ」

▲嬉しそうに花束を受け取る土屋太鳳さん。

イベントの締めくくりには、2月3日(火)に誕生日を迎える土屋太鳳さんへのサプライズだ。運び込まれたのは、一見すると普通のデコレーションケーキだが、実はすべて越前和紙で作られたアート作品。
土屋さんは「和紙!? 凄すぎる、細かい…!」と絶叫。「仁王3という過酷な戦いを乗り越えるようなゲームを作れるプロの方々でも、このケーキを作るのはさらに難しいんじゃないでしょうか(笑)31歳、感謝を大切に生きていきたい」と、感極まった様子で語った。
発売日は2月6日(金)!戦場に繰り出す準備をしておこう

『仁王3』は、単なるナンバリング最新作に留まらない、シリーズの新たな地平を切り拓く一作となっている。
広大なオープンフィールドという新たなキャンバスに、侍と忍者の二つの流儀が鮮烈に描かれ、死と隣り合わせの緊張感がプレイを加速させる。安田氏が語った「たくさん落命してほしい」という言葉通り、失敗すらも物語の一部として楽しめる『仁王』の美学は、本作で完成形に至ったと言える。
2月6日(金)、時空を超えた地獄を晴らす光となるのはあなた自身だ。
『仁王3』の概要
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[取材協力]:コーエーテクモゲームス
(編集・執筆/ゲーム山本)







