日本初のVRChat社主催の公式オフラインイベント『VRChat Japan Business Experience 2025』にゲームエイトライターが潜入してきた。セッション『VRChatとユーザー創作コンテンツ』の模様や、業界の進化を支えるスポンサー企業による展示ブースを紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてほしい。
『VRChat Japan Business Experience 2025』とは

『VRChat Japan Business Experience 2025』とは、日本初のVRChat社主催の公式オフラインイベントだ。VRChatを取り巻くビジネスの最新動向と未来を体感できるカンファレンスとなっており、東京・ベルサール秋葉原で開催された。
本記事では、業界の最前線を走る企業によるセッションやVRChatおよびXR領域でのビジネスに取り組みをしている企業ブースに焦点を当ててレポートしていく。
業界の最先端技術を肌で感じられるイベントにゲームエイトライターが参加してきたので、会場の様子を中心にみなさんにお届けしていくぞ!
セッションレポート『VRChatとユーザー創作コンテンツ』

本講演『VRChatとユーザー創作コンテンツ』では、ピクシブ株式会社の清水智雄氏がVRChat内でのBOOTHワールドの盛り上がりについてや、新アプリ『BOOTH Library Manager』やBOOTH主催の即売会を発表した。

清水氏は初めにクリエイターの創作をしたいがお金にならなく、バイトや仕事で時間がなくなり創作を諦めてしまう状況を解消したいと語った。その創作を諦めない場所として、BOOTHが設立され、BOOTH 3Dモデルカテゴリの取扱高推移は年々上昇し、2024年には58億円を記録した。

次に新情報として『BOOTH Library Manager』が発表された。この新アプリはBOOTHで買ったアイテムが自動でインポートされる管理アプリとなっている。機能詳細としてはインポートしたアイテムファイル内への直接移動や、アイテムのプレビュー表示、音楽を『BOOTH Library Manager』で再生する機能を実装。他にも更新通知機能などVRChatユーザーに便利な機能を実装したアプリとなっている。現在開発中とのことで今後の新情報にも目が離せない。

最後にBOOTH主催のVRChat即売会『BOOTH Festival VRChat Edition』の詳細が発表された。3Dモデルを中心にしたVRChatに関連するアイテムを頒布されている方であれば、誰でも出展可能となっており、BOOTH Festival特設サイトで受付中だ。

即売会では気になった商品を実際に手に取り、購入した物は袋に詰めて持ち帰る、現実の即売会のような新しい買い物体験ができる。
『BOOTH Festival VRChat Edition』は2026年1月16日から開催され、公式PVも公開されているので気になった方はチェックしてみて欲しい。
スポンサー企業ブースレポート
Vブース:最速で次世代市場(VRChat)を獲りに行く

Vブースでは、VRChatでのPRから事業展開といったビジネス参入についての説明や相談が行われていた。VRChatでは高リテラシーなユーザーに直接アプローチできるメディアとして注目されており、SNSやWEBを超えた『VRSNS』として少ないコストで深いエンゲージメントを実現できる。
メタバース参入支援としてGMOペポバとVRChat内での採用企画を実施し、既存人気ワールドとコラボすることで話題性を獲得した事業実績の説明があった。メタバース採用面談はVでもその後実施され、実際に採用になった方もいるそうだ。
SHARPブース:レンズ内蔵かつ軽量な国産VRゴーグルで快適なVR体験

SHARPブースでは、国産VRゴーグルの展示が行われていた。最大の特徴は”軽量・簡単装着・日本製デバイス”となっており、実際に装着をしてみるとVRゴーグルの軽量さに驚かされた。
他社のゴーグルでは頭を動かした際に機器の重さで頭がふらついてしまうことや、少し首が疲れてしまうことがあったが、SHARP製のVRゴーグルではあまり感じにくく、企業のノウハウが活かされた製品となっていた。
他にもVRゴーグル本体にレンズが装備されており、裸眼0.05の方でもクッキリと画面を視認できる。VRゴーグルを装着する際に視力の悪い方は眼鏡のまま使用する点が煩わしく感じてしまうが、その点を解消でき、快適なVR体験をおくることが可能な点も魅力的なデバイスだ。
KDDIテクノロジーブース:現実性と実用性を兼ね備えた3DGS技術で最適なソリューション

KDDIテクノロジーブースでは、『3D Gaussian Splatting(3DGS)』を用いたワールドを体験することができた。通常のフォトグラメトリ(複数のデジタル写真から3Dモデルを生成する技術)よりも精密に再現された3Dモデルを3DGSを使用することで作成することが可能だ。

展示では、VRChat内に3DGSを使用して作成したKDDIテクノロジーの社内が再現されており、写真と見間違う程のクオリティだった。PCに表示されていたQRコードも実際に読み取ることができるそうで精巧さに驚きを隠せなかった。
3DGSを用いて空間のスキャンデータと車両のスキャンデータを組み合わせ、”ほぼ現実”のレーシングシミュレーターを作成、運用することが実例と提案例となる。サーキット走行の予習や復習に最適で、天候に左右されない、現地ではなくオンラインで完結する点が非常に画期的で実用性が高いと感じた。
VRChat体験エリアレポート

▲体験したエリア『Gion Street-祇園通り日本-』
会場ではVRChatを実際に体験できるエリアも用意されていたので、VR未経験の筆者が実際に体験してみた。
まずはゴーグルを装着するのだが、視界いっぱいにゲーム画面が表示され没入感が凄まじい。頭を動かすと現実世界同様に視認しているゲーム画面も動くので本当に祇園通りにいるような体験ができて驚きだ。

特に驚いた部分として、VR世界の建物の陰影と街灯などの光加減だ。写真では伝わりづらいが建物に当たる街灯の光が影をつくっており、移動をすると影も視点によって見え方が変わる。現実世界の物の見え方と遜色なく感じるのだ。

他にも「コップを持つ」「お酒を注ぐ」といった現実世界でも行う行動をVRChatを通じて交流でき、近未来を体験することができた。
PCとVRゴーグルがあればこの近未来を体験することができるので興味を持った方はぜひ、VRChatの世界に飛び込んでみてはいかがだろうか?
『VRChat Japan Business Experience 2025』の概要
Copyright © VRChat Inc.
[取材協力]:VRChat Inc. / 株式会社V / GMOペパボ株式会社
(編集・執筆/いっしー)







