Lenovo合同会社はゲーミングブランド『Legion』より、新型ポータブルゲーミングPC『Legion Go S』と『Legion Go Gen 2』の2機種を発表した。この事前説明会では、製品の企画・開発を担当する製品企画本部プロダクトマネジメントの細川氏が登壇し、前世代からのユーザーフィードバックの反映やそれぞれのモデルの明確なコンセプトについて語った。この記事では発表会の様子や製品情報を中心にお届けしていく。
『Legion Go』シリーズとは

『Legion Go』シリーズは、ゲームをどこでも、いつでもプレイできる携帯型のPCとなっている。
携帯型だからといって肝心の性能はどうかといえば、搭載されるCPUが『Legion Go S』では『AMD Ryzen Z2 Go』、『Legion Go Gen 2』では『AMD Ryzen Z2 Extreme』となっており、いずれも最新AAAタイトルを設定次第で問題なくプレイできる高性能を持っている。場所を選ばない自由なゲーミングを実現してくれるデバイスになっている。

▲製品企画本部プロダクトマネジメントの細川氏。
『Legion』ゲーミングPCのラインナップ:性能に応じた明確な三層構造

Lenovoのゲーミングブランド『Legion』は、高性能なゲーミングノートPCを中心に展開しており、パフォーマンスに応じて以下の三層構造を持つ。今回発表された『Legion Go S』は、ポータブルゲーミングPC市場のエントリー層を狙うモデルとして位置づけられている。
『Legion Go S』の主要な仕様と特徴を紹介しておこう。ディスプレイは8型(1920×1200)IPSタッチ対応ディスプレイが搭載している。7インチモデルが多い中で、より美しい画面表示を求めるユーザーの声に応えるために8型ディスプレイが採用された。リフレッシュレートは48Hzから120Hzまでの可変型である。
入門機『Legion Go S』の主要な仕様と特徴

▲デザインと携帯性は、本体重量は約740gと軽量設計であり、人間工学に基づいた握りやすいグリップ感を追求している。
まず、エントリー機でありながら優れたスペックを持つ『Legion Go S』の魅力を紹介しておこう。ディスプレイは8型(1920×1200)IPSタッチ対応ディスプレイが搭載されている。7インチモデルが多い中で、より美しい画面表示を求めるユーザーの声に応えるために8型ディスプレイが採用された。リフレッシュレートは48Hzから120Hzまでの可変型である。
APUと基本性能は、APUにはAMDのRyzen Z2 Goが搭載、RAMは16GB、ストレージは512GB、SDカードは2TBまで対応して拡張性も十分だろう。

冷却と音響も申し分なく、冷却効率にこだわり、背面から吸気しトップから排熱するシステムが採用されている。フロントスピーカーを搭載することで、ハンドヘルド時の臨場感のある音声を伝えやすくしている。
さらに独自機能として、背面にトリガーの調整が可能なスイッチも搭載されている。また、バックキーなどユーザーが設定可能な豊富なカスタマイズキーを備えている。
ユーザーの意見で完全進化を遂げた『Legion Go Gen 2』

『Legion Go Gen 2』は、現行機(Gen 1)からのフィードバックを徹底的に反映させた、Legionのフラッグシップモデルだ。ディスプレイの進化として、前世代のIPSパネルから、OLED(有機EL)ディスプレイへと変更された。リフレッシュレートは144Hzまで向上し、DCI-P3 100%の色域に対応する。圧倒的な色表現と残像の少なさが、ゲーム体験を別次元へと引き上げるだろう。
性能とバッテリーは、APUはRyzen Z2 Extremeを搭載し、RAMは32GBへと増強された。さらに、バッテリー容量が前世代から約50%拡大されており、長時間のプレイが可能となった。
解像度の最適化は、解像度がGen 1の2560×1600から1920×1200に抑えられた点だ。これは、高解像度による発熱やバッテリー負荷が高すぎたというユーザーの声を反映したもので、バッテリー持続と発熱抑制のバランスを追求した結果である。

コントローラーの分離も進化しており、一体型だったR/Lボタンが個別に分けられ、操作性が向上。誤操作が指摘された背面ボタンも、押しやすい位置に再配置されている。
ロック式着脱機構は、コントローラーの着脱時に、マグネットに加えロック機構を追加。より強固な接続を実現した。また、左右のコントローラー個別でType-C充電が可能となり、本体接続時以外でも充電ができるようになった。この個別充電機能は、利便性が大幅に向上したポイントだ。

FPSモードの改善も徹底されている。FPSモード時に手のひらに金属部が当たることによる汗の問題を解消するため、カバーも付属。また、ジョイスティック部の凸部分も無くなっている。より快適に、競技性の高いFPSプレイに集中できる環境が整えられた。
LegionのポータブルPC戦略:選択肢と高性能の提供

今回の発表は、LenovoがポータブルゲーミングPC市場に対し、非常に意欲的な姿勢を持っていることを示している。
高性能なAPUを搭載しつつ、Go Sでエントリー層の敷居を下げ、Gen 2でフラッグシップとしての完成度を極めた。特に、Gen 2における解像度やバッテリー容量といったユーザーフィードバックの徹底的な反映は、『Legion』ブランドの信頼性を高めるものである。両モデルとも、独自の冷却システムと、着脱式コントローラーによる『テーブルモード』『FPSモード』など多様なプレイスタイルに対応しており、ポータブルゲーミングPC市場の選択肢を大きく広げる存在となるであろう。
本製品は12月12日(金)より販売されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
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[取材協力]:Lenovo合同会社
(編集・執筆/ゲーム山本)







