2024-03-08

【開発者インタビュー】『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』の開発者にインタビュー!PCやCS版との違いや開発秘話についてご紹介!

2024年3月21日(木)にリリース予定の『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』。今回はそんな『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』の開発者にインタビューすることに成功した。気になるPCやCS版との違いや開発秘話についてお聞きすることができたので、ぜひチェックしてみて欲しい。

『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』とは?

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『Call of Duty®: Warzone™ Mobile』は、基本プレイ無料のバトルロイヤルゲームで、世界的人気シリーズ「Call of Duty®」シリーズの最新作だ。本作は、最大120人のプレイヤーが参戦でき、いつでもどこでも極限の戦闘を楽しめるモバイルゲームとなっている。

本作は、全ての「Call of Duty®」シリーズの制作スタジオと緻密にコミュニケーションを取りながら、全てのテクノロジーを集約したゲームに仕上がっているとのことだ。リアルな映像や美しいグラフィックは、実際にPCで使っているものを流用しているので、モバイルゲームの最先端を行くような高いクオリティを誇っている。

また、クロスプラットフォームに対応しており、プラットフォームを移動しても進捗等は引き継がれる。いつでもどこで「Call of Duty®」の世界に飛び込むことが可能だ。

そんな『Call of Duty®: Warzone™ Mobile』の開発者にインタビューすることに成功したので、インタビュー内容を皆さんにお届けしていこうと思うぞ!

今回インタビューに対応してくれたTom Hess氏

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Solid State Studios/Activisionのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイン・ディレクター。ゲーム業界の傑出したベテランとして、20年以上にわたり世界中の観客を魅了する革新的なゲーム体験の開拓に尽力。

クリエイティビティと最先端技術の融合に深い情熱を注ぎながら、様々なチームを管理し、顧客を喜ばせるだけでなく、卓越したゲームの新たな基準を設定することで、数百万のインストールと数億ドルの収益を牽引する最先端のゲームの開発に貢献。

インタビュー内容をたっぷりお届け!

『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』の魅力について

ーーTom氏が考える『Call of Duty(R)』らしさは何だと思いますか。また、モバイル版を作るにあたって苦労したことは何ですか。

Tom氏:本作を開発するにあたって、『Call of Duty(R)』シリーズの中でもユニークな体験ができる『Warzone』ならではのものを一番大事にしました。

また、『Call of Duty(R)』には沢山の素晴らしい要素がありますが、それをモバイルに落とし込むことが難しかったです。プレイする時間もモバイルだと短くなるので、『Call of Duty(R)』らしさを体験できるものにしつつ、モバイルをプレイするユーザーさんに向けた調整が難しかったですね。

ーー別のスタジオさんが作っている『Call of Duty Mobile』にもバトルロワイヤルモードがあると思います。同じバトルロワイヤルになるのですが、違いや魅力を教えてください。

Tom氏:『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』は、全ての開発エネルギーをバトルロワイヤルモードに集中しています。『Call of Duty Mobile』を開発したときは、PCやCSで使用しているエンジンをモバイルに持ってくるテクノロジーがなかったのですが、本作を開発する時にはエンジンをそのままモバイルに持ち込むことができたので、クオリティの高いバトルロイヤルをファンの皆様に提供することができます。

PCやCSの『Call of Duty(R)』をプレイしているような感覚や感触を楽しめると思います。本作はそこからモバイル路線に少し寄せてもいます。技術の進歩によって、モバイルで体験できなかった高いクオリティを皆様に提供できると思うので、そこが前作との違いだと思います。

ーー現在リリースされている他のモバイルバトルロイヤルゲームとの違いや、本作ならではの強みを教えてください。

Tom氏:一番の強みは、CSやPCの『Warzone』の良い部分を全てをモバイルに持ってきたことです。リアルな世界やゲームプレイの素晴らしさは、業界で最高峰と言っても過言ではないと思いますし、20年間培ってきた素晴らしいコンテンツがあるし、『Call of Duty®』シリーズで武器の調整をしてきた経験を活かして、ユニークな調整ができていると思います。

ファンの方々の好きなものを全て取り込み、今までの経験を凝縮して皆様に提供したいと思っています。

ーー今作はオーストラリアなどの一部地域でソフトローンチが行われていると思います。そこでのリアクションや反応はどのようなものでしたか。また、そのリアクションからグローバルリリース版で調整を加えるところがあったら教えてください。

Tom氏:ソフトローンチに関しましては、皆様の反応がすごく良いと感じています。プレイヤーの反応もいいですし、今のところは我々が思っているようなゲームができています。もちろんソフトローンチでもゲームの中身を改善していきますし、かなりいいところまで仕上がっていると思います。次の世界中のグローバルのローンチを楽しみにしています。

グローバルローンチ時には、新コンテンツも用意していますし、LiveOpsでもワクワクするようなものを用意しています。ゲームプレイもコントロールや武器のチューニングも良い感じなので、市場に出せる準備が整ったと思っています。

あとは、ソフトローンチ中に何千ものバグを直せたので、完成度の高い体験を提供できると思っています。

気になるゲームシステムについて

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ーー操作性を気にしているユーザーさんも多くいると思います。開発段階で操作性で工夫した点を教えてください。

Tom氏:モバイルならではの仕様が大事だと思うので、今回は操作性専用のオプション、設定メニューがあります。装備のロードアウトに似たような、操作のロードアウトも用意してあります。自分の好きなように設定して保存できるので、微調整したり友達の設定を気軽に試せるようになっています。設定の中には、自動化システムも用意しているので、初心者の方にも優しい作りになっていると思います。

さらに、本作はBluetoothのコントローラーにも対応しています。どうしてもコントローラーで遊びたいと思っている方も、安心して遊べますね。

ーー今後、モバイル独自のコンテンツを用意する予定はありますか。

Tom氏:モバイルの方がCSやPCよりプレイ時間が短いので、モバイル用のゲームモードや『Warzone』にはないゲームモードの実装を考えています。モバイルでうまくいった新仕様は、もしかしたらCSやPCにも反映するかもしれないので、新しいことに挑戦しています。

また、モバイルならではの仕様もいくつか試しています。モバイルプレイヤーが望むゲーム体験があり、CSやPCで遊ぶ方とは少し違うので、その違いを明確にしないといけないと思っています。

ーー武器やマップのアップデート、調整はどのように行われるのでしょうか。

Tom氏:PCやCSと同じようなシステムにすると思います。新しい武器が出たらシーズンの最初にバランス調整を行いますし、ずっとゲームを監視してバランス的に問題がないことを確認していきます。

武器の公平性がないとプレイヤーが自分の好きなように遊べないと思っているので、新しいシーズンで新しい武器が追加された時には新しい調整を行います。それ以降は皆様のプレイを監視して、必要性があった時にだけ調整したいと思っています。

ーー『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』だけの隠しイベントや、モバイルでしか手に入らない報酬アイテムのようなものは実装されますか。

Tom氏:現在は、モバイル版専用の隠しイベントは用意していません。今後、何かイベントをやるかもしれませんし、ユーザーの皆様が楽しめるようなコンテンツを用意するかもしれませんね。

ーー『Call of Duty: Modern Warfare III』や『Call of Duty: Warzone』の進行状況を共有できると思います。なぜこのシステムを取り入れようと考えたのか、実現する上で大変だったことを教えてくれますか。

Tom氏:このシステムに関しては、最初から共有することを考えていました。『Call of Duty(R)』を遊んでくれる人には、どのプラットフォームでも遊べるようにしたいし、モバイルゲームをプレイしているユーザーさんにも『Call of Duty(R)』の素晴らしさを知って欲しいという思いがあります。これによって、いつでもどこでも遊べるようになりました。

モバイルしか遊ばない方は、モバイルゲームで素晴らしい体験ができると思いますし、PCやCSで遊んでる人は持ち運べるようになりました。武器を開放したら、別のプラットフォームでも使えますし、レベルを上げた武器を使えるようにしました。

モバイルで初めて触れる方、PCやCSで遊んでる方が、好きな時間に好きな場所でプレイできるようにするのが1番の目的でしたね。

ーー武器のバランス調整は、『Call of Duty: Modern Warfare III』や『Call of Duty: Warzone』とは別々に行っていく感じですか。

Tom氏:今のところは、PCやCSのチューニングに沿った感じにしたいと思っています。今回の調整は、PCの『Warzone』を元にしていますが、プレイ傾向の違いも視野に入れていくつもりです。必要あればモバイル専用のチューニングも視野に入れていますが、現在はPCやCSで武器の多様化が良い感じに調整できているので、モバイルに持ってくることを大事にしたいと思っています。

この武器のチューニングが、他のゲームと『Call of Duty(R)』との違いだと思っているので、その体験をそのままモバイルに持ってくることが一番大事だと思っています。今までのプレイヤーは「このクラスにはこの武器だよね」という遊び方もしていると思うので、既存のPCやCSのメタを最初に持ってきて、モバイルならではの行動を確認した時に、初めてモバイル専用に調整したいと考えています。

ーーモバイル版でグラフィックを高めるために工夫している部分や苦労したポイントがあれば教えてください。

Tom氏:様々なデバイスメーカーさんが興味を持ってくれていて、すごく我々に協力的だったので、グラフィックを落とし込むことは難しくありませんでしたね。しかし、ここまで早くうまく行ったのは驚きました(笑)グラフィックをモバイルに落とし込めてからは、フレームレートや流れるような動きを再現すること、最適化、微調整に時間を費やすことができました。

開発シーン全体にとっても、すごく良い経験になりましたし、早く皆様の手に届けたいと思っています。

ーー御社のタイトルでコラボを実施して盛り上がっているタイトルがあると思うのですが、本作でもコラボ施策を予定していますか。

Tom氏:もちろん積極的にコラボをやっていけたらと思っています。例えば、現在ソフトローンチ中のゲームを起動すると、『ウォーキング・デッド』のコンテンツを遊べたりもします。

さらに、モバイル専用のコラボも用意したいと思っていますし、各シーズンで新しいパートナーシップを作っていくのが楽しみです。ローンチと共に大きめのコラボも用意しているので、それを皆様にお披露できることをすごく楽しみにしています。

期待しているファンに向けて

ーー最後に日本の期待しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

Tom氏:本作の開発は愛が溢れていた作業だったので、自分もモバイルで遊ぶことにすごくワクワクしています。GW(ゴールデンウィーク)あたりにちょっとしたサプライズも準備しているので、楽しみにしてください。

あと、他のコンテンツもヒットする可能性を秘めているので、ローンチを楽しみにしています。日本の皆様がどう楽しんでいただけるか楽しみにしています!

ーーお忙しい中、ありがとうございました!

Tom氏:Thank you!

最高峰のバトルロワイヤルゲームの波に乗り遅れるな!

ここまで『Call of Duty®: Warzone™ Mobile』の開発者、Tom Hess氏へのインタビューをお届けしてきた。

「Call of Duty®」シリーズへの愛をヒシヒシと感じられるものとなっており、3月21日(水)が待ち遠しくなってしまうインタビューになっていた。モバイルとは思えない高いクオリティのバトルロワイヤルゲームに仕上がっているのが伺える。

筆者も大好きなシリーズなので、リリースまで首を長くしながら待つとしよう。

『Call of Duty(R): Warzone™ Mobile』の概要

Call of Duty®シリーズ公式サイト:https://www.callofduty.com/

タイトル:Call of Duty®: Warzone™ Mobile 対応機種:iOS、Android 配信開始日:2024年3月21日(木) ジャンル:ファーストパーソン・シューティングゲーム プレイ人数:オンライン時最大120人 権利表記: © 2024 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION、CALL OF DUTY、CALL OF DUTY WARZONEおよび MODERN WARFAREはActivision Publishing, Inc.の商標です。その他の商標や製品名はその所有者に帰属します。 公式サイト:https://www.callofduty.com/warzonemobile

© 2024 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION

[取材協力:ACTIVISION]

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