『Dinkum(ディンカム)』レビュー。建築・冒険なんでもござれな時間泥棒ゲー!

ディンカム画像

オーストラリアの荒野を舞台に、地形を自由に削って街を作れる整地システムと、農業・釣り・狩猟が絡み合う中毒性の高さが魅力の『Dinkum(ディンカム)』のレビューをお届け。2,000円台で数百時間遊べるコスパの良さが光る、秀逸ゲーでした。

※本記事はPC版の情報を元に執筆しています。
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Dinkum(ディンカム)の総合評価

総合スコア

総合スコア
88/100
ゲームシステム
18
遊びやすさ
16
グラフィック
15
サウンド
17
ボリューム・コスパ
19

項目 説明
ゲームシステム スローライフ、農業、建築、冒険のバランスが絶妙。「どうぶつの森」の楽しさに、マイクラのような自由度と戦闘要素を加えたシステムは中毒性が非常に高い。
遊びやすさ インベントリの整理機能や、建物の移動コストの安さなど、同ジャンルの不満点を解消するUI設計が光る。
ただし、当たり判定がわかりずらい点や、日本語化が一部不完全な点は減点対象。
グラフィック 温かみのあるボクセル風のローポリゴン・グラフィック。最新鋭の美麗さはないが、オーストラリア独自の植生や光の表現は美しい。
キャラクターのカスタマイズ要素も豊富だが、好みが分かれるデザインではある。
サウンド 環境音が非常に良くできており、鳥のさえずりや風の音を聞きながら探索するだけでも癒やされる。
BGMものどかで良いが、長時間プレイすることになるため、もう少し曲数のバリエーションが欲しいところ。
ボリューム・コスパ 2,000円前後の価格帯でありながら、数百時間遊べる圧倒的なボリューム。
マルチプレイも可能で、アップデートも継続的に行われているため、コストパフォーマンスは最強クラス。

※各20点満点で評価

『Dinkum(ディンカム)』の評価は 100点満点中88点です。

良かった点・気になった点

グッド良かった点
・オーストラリア独自の世界観と冒険要素
・整地や配置換えなど街づくりの自由度が高い
・実績解除による成長システムでやる気維持
・農業、釣り、狩猟とやることが尽きない
バッド気になった点
・戦闘は大味で当たり判定に理不尽さがある
・後半は素材集めが作業になり移動が長い
・公式日本語訳が不完全で英語が一部残る

Dinkum(ディンカム)は買うべき?

スローライフを楽しみたいなら買うべき

ディンカムおすすめ

Dinkum(ディンカム)は「どうぶつの森」や「Stardew Valley」のようなゲームが好きなら、買うことをおすすめします。コンテンツ量も多く、あっという間に時間が過ぎていきます。

無料のデモ版もあるので、まずはデモ版をプレイすることをおすすめします。

任天堂

Amazon

楽天市場

Dinkum(ディンカム)の口コミ

【★★★★★】とても面白い
23
【★★★★☆】面白い
1
【★★★☆☆】普通
1
【★★☆☆☆】つまらない
0
【★☆☆☆☆】期待外れ
0

▶︎みんなのコメントを確認する

Dinkum(ディンカム)とは?どんなゲーム?

オーストラリア風の未開の島を開拓するライフシム

ディンカムテント

『Dinkum(ディンカム)』は、南半球のオーストラリアをモチーフにした架空の島で、自給自足の生活を送りながら街を発展させていくオープンワールド・ライフシムです。プレイヤーはテント一つの生活からスタートし、素材を集めて道具を作り、農業や釣り、採掘、狩猟を行います。やがて何もない荒野を賑やかな街へと変貌させるのが目的です。

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Dinkum(ディンカム)の良かった点

自由すぎる整地システムで理想の地形を作れる

ディンカム街

『Dinkum(ディンカム)』の街づくりは、スローライフゲームの中でもトップクラスの自由度です。建物や家具の配置だけでなく、地面を掘ったり埋めたりして地形そのものを変えられます。山を削って平地を作ったり、川を引いて水辺の町を作ったりと、想像力次第で島の姿は大きく変わります。他のゲームと違い、ブロック単位で高さを変えられるため、本当に「自分だけの島」が作れるのが魅力だと感じました。

探索の緊張感と発見の喜び

ディンカムサメ

ほのぼのした見た目とは裏腹に、『Dinkum(ディンカム)』の世界には危険も潜んでいます。初めて居住区を離れ、島の奥地へ遠征すると、砂漠や熱帯雨林など全く異なる環境(バイオーム)が現れ、そこ特有の植物や危険な動物(ワニやエミュー)に遭遇します。生活圏の外には明確な「危険」と「リターン(レア素材)」が用意されており、スローライフの中にRPG的な冒険のメリハリが効いているのが、ただのほのぼのゲームとは一線を画す点です。

成長を感じられる「ライセンス」システム

ライセンスシステム

木を伐採したり、昆虫を捕まえたりといった日常の行動を重ねると、行動実績に応じてポイントが貯まります。そのポイントで「採掘」や「釣り」などのライセンスをアンロックすることで、出来ることがどんどん増えていきます。単調になりがちな作業にも「レベル上げ」の意味を感じられ、モチベーションが維持しやすいシステムになっています。

街づくりのストレスフリー設計

建物を建てた後、場所を少しずらしたいと思うことは建築などの要素があるゲームだとよくあります。本作では非常に安いコストで建物の移動ができ、しかも即座に再配置の計画を立てられます。他作品では建物の移動に数日かかったり高額な費用が必要だったりしますが、本作はそこが非常に緩く、プレイヤーのこだわりたい気持ちを尊重してくれていると感じます。

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Dinkum(ディンカム)の気になった点

戦闘が大味で攻撃範囲がわかりずらい

ディンカム戦闘

『Dinkum(ディンカム)』の気になるポイントとして、戦闘のアクション部分の挙動が少し大味であることが挙げられます。主に動物と戦っている際、敵の攻撃範囲が見た目よりも広かったり、こちらの攻撃が当たっているはずなのにすり抜けたりすることがあります。アクションゲームとして見ると調整不足を感じる場面もあり、理不尽な被弾をすることもあるため、今後のアップデートでの改善(回避レスポンス向上や当たり判定の適正化)に期待したいところです。

序盤の移動が大変

マップはかなり広大ですが、序盤の移動手段は徒歩がメインとなります。ファストトラベルのような機能も制限があるため、マップの端にあるバイオームへ素材を取りに行くだけでゲーム内時間が大幅に経過してしまうこともありました。ゲームが進めば乗り物が手に入りますが、そこに至るまでは移動に時間がかかることを覚悟する必要があります。

日本語翻訳の精度にムラがある

公式で日本語対応されましたが、NPCとの会話やアイテム説明文の一部が機械翻訳調だったり、未翻訳の英語が残っていたりします。意味は概ね通じますが、世界観への没入感が少し削がれてしまうのが残念な点です。公式でのローカライズ品質のさらなる向上が望まれます。

Dinkum(ディンカム)の遊びやすさ・動作は?

街の密集エリアでは負荷がかかりやすい

ディンカム街

『Dinkum(ディンカム)』を遊んでいる際、街づくりが進んで建物や装飾が密集してくると、推奨寄りのPCでもわずかなフレームレート低下が発生しました。これは描画負荷やNPC処理が増えることで生じる仕様寄りの挙動と考えられるため、Switch版でも同様の傾向が出る可能性があります。

Dinkum(ディンカム)を遊ぶのにおすすめな人

自分だけの街を作りたい冒険家タイプ

ディンカム

おすすめ 理由
「あつ森」が好きだが刺激も欲しい人 家具配置や交流に、採掘・狩りの要素が追加されている
コツコツ素材を集めるのが好きな人 素材集めの「作業」が無限に楽しめる

『Dinkum(ディンカム)』は、自分だけの町を作り上げる「サンドボックス系」のゲームが好きな方や、素材を集めて少しずつ生活を豊かにしていく「スローライフ」を楽しみたい方には非常におすすめできるタイトルです。また、オーストラリアをモチーフにしたワイルドな世界観に惹かれたなら、フレンドとの協力プレイも可能ですので、とりあえずプレイして広大なアウトバックの開拓に挑戦してみる価値はあるでしょう。

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楽天市場

Dinkum(ディンカム)に似ているゲームは?

スローライフとクラフト要素のあるゲーム

タイトル名 本作との違い
あつまれ
どうぶつの森
『Dinkum』の方が戦闘・レベル上げなどRPG要素が強い。ほのぼの度とキャラの可愛さは「あつ森」が上。
Stardew Valley 『Dinkum』は3D空間で自由な建築(高低差のある整地など)が可能。物語性やNPC恋愛要素の深さは「Stardew Valley」が充実。

『Dinkum(ディンカム)』は、「あつ森」が好きだけど物足りない人や、「Stardew Valley」のドット絵が苦手な人におすすめです。「あつ森」ファンなら採掘や狩りの要素が新鮮に感じられ、「Stardew Valley」ファンなら3D空間での建築や整地が楽しめます。ただし、のんびり遊びたいだけなら戦闘要素がイマイチに感じるかもしれません。

Dinkum(ディンカム)レビューを書いた人の情報

機種 Steam/キーボードマウスでプレイ
設定 画質設定:高(High)/解像度:フルHD
進行状況 1年目夏までプレイ

Dinkum(ディンカム)の製品情報

タイトル Dinkum(ディンカム)
発売日 2022年7月14日(早期アクセス開始)
価格 2,300円(※価格は変動する可能性があります)
対応機種 PC(Steam)/ Switch
ジャンル サバイバル / ライフシム / オープンワールド
開発/運営 James Bendon
公式サイト Dinkum

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