
桃鉄2の評価レビューの記事です。桃太郎電鉄2が面白いかつまらないかの評価レビュー情報やどんな人におすすめかも掲載しています。桃鉄2東日本西日本〜あなたの町もきっとある〜を買うかどうか悩んでいる方はぜひご覧ください。
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| 総合スコア | |
|---|---|
| 76/100 | |
| ゲームシステム | 15 |
| 遊びやすさ | 15 |
| グラフィック | 14 |
| サウンド | 14 |
| ボリューム・コスパ | 18 |
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ゲームシステム | ゲームの基本ルールや仕組み、バランス、新しさや奥深さなどを評価。 |
| 遊びやすさ | 操作のしやすさやUIの分かりやすさなどを評価。 |
| グラフィック | ビジュアルの美しさ、アートスタイルの魅力などを評価。 |
| サウンド | BGMや効果音、ボイスのクオリティなどを評価。 |
| ボリューム・コスパ | 価格に対する内容の充実度、追加課金の有無などを総合的に評価。 |
※各20点満点で評価
『桃鉄2』の評価は 100点満点中76点です。
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・あなたの地元やゆかりのある町も見つかるかも?!
・大ボリュームの物件駅と物件数 ・新ボンビーや新カードが追加 |
| ・シリーズ初心者は全国で遊べる令和版がおすすめ |
| ユーザーからの評価 | |
|---|---|
GOOD |
物件が多くマップが広いのでやりがいがあり、普通に良いという評価もある。一人遊びなら周遊系カードで爽快に遊べる点も挙げられている。 |
BAD |
駅名間違い、嘘駅、嘘路線が多数存在しマップが滅茶苦茶で教育に悪い。序盤の目的地報酬が少なく物件収益が高すぎてバランスが悪く、一度躓くと逆転不可能。周遊カードが強すぎて下位プレイヤーは何もできず出来レースになる。CPUが有利な調整で理不尽。 |

まず『桃鉄シリーズ』の前提として、サイコロ一つで一喜一憂し、時には友情を揺るがすほどの熱い駆け引きが楽しめる、桃鉄ならではのパーティーゲームとしての根幹的な面白さは、本作でも引き続き健在です。
誰かが目的地に入れば皆で盛り上がり、強力なカードで形勢が逆転し、そして恐怖のボンビーをなすりつけ合う…。そうしたいつもの桃鉄
の楽しさをしっかりと土台にしつつ、本作はさらに一歩踏み込んだ『地域性』と『物量』をテーマに、過去作とは一線を画す作品に仕上がっています。

本作の真髄は、前述した「圧倒的な物件駅数」にあります。 シリーズを何作もプレイしてきた筆者ですら、東日本編・西日本編ともに、半分近くは知らない地名や駅名が登場しました。
「マニアックな地名が多くて覚えきれない」という感想もあり、確かにその通りです。社会勉強としても、今後覚える必要がなさそうな地名も多いかもしれません。しかし、それこそが本作のテーマ「~あなたの町もきっとある~」の核心です。
これまでは都市部の駅が中心でしたが、本作では「こんな田舎町が!」「私の実家(の最寄り駅)がある!」という発見が日本全国で起こっています。自分のゆかりのある地がゲームに登場する喜びは、他の何物にも代えがたいものがあります。
物件数は東日本と西日本合わせて約9000件と膨大です。地名が細かく分かれたおかげで、これまでの「〇〇(地名)にこんな物件あったかな?」という違和感が減り、「確かに地元にはこれがある!」と納得できるラインナップになっている点も、地元民にとっては非常に嬉しいポイントです。

これまでのシリーズでは、「この地域の高額物件はここ」「この駅にはあの歴史ヒーローがいる」といったセオリーがある程度確立されていました。
しかし本作では、その知識があまり通用しません。誰もが初心者と同じスタートラインに立ち、手探りで物件の価値を探り、ヒーローの登場駅を探すことになります。もちろん、カードの使い方や貧乏神のなすりつけといった「立ち回り」の差は出ますが、知識面でのハンデキャップがほぼ無くなるため、初心者と経験者が一緒に遊んでもバランスが取りやすい、というメリットを生んでいます。
| 項目 | 東日本 | 西日本 |
|---|---|---|
| ①物件駅 | 559駅 | 431駅 |
| ②限定カード | あり | なし |
| ③限定イベント | 豪雪イベント | 海底イベント |
| ④3年決戦 | ナマハーゲン登場 | 名産怪獣なし |
| ⑤歴史ヒーロー | 標準 | 強力キャラ多数 |
東日本と西日本の違いや気になる比較についても記載しておきます。
①物件数
純粋な駅数だけで見ると、東日本(559駅)が西日本(431駅)を128駅上回っており、マップの密度、ボリューム感は東日本に軍配が上がります。
②限定カード
東日本編には「229マスカード」「ダイヤモンドカード」「ラッセル車カード」といった、限定のカードが用意されています。対して、西日本編には限定カードが存在しません。
③イベント
イベントにも違いがあり、東日本では豪雪によってサイコロの目が1~2しか出なくなる厳しいイベントが発生します。西日本では海底に行ってカードが入手できるという特殊なイベントが用意されています。
④3年決戦
また、短時間で決着がつく「3年決戦」モードにおいても、東日本では名産怪獣「ナマハーゲン」が登場し、プレイヤーを妨害します。一方、西日本の3年決戦には名産怪獣が登場しません。妨害要素が少ない、平和な3年決戦を楽しみたい方には西日本が向いているかもしれません。
⑤歴史ヒーロー
東日本がボリュームで勝るなら、西日本は強い歴史ヒーローが多いのが魅力です。
桃鉄の華である歴史ヒーロー。西日本編には、坂本龍馬、聖徳太子、赤穂浪士といった、ゲーム展開を劇的に変える力を持つ強力なヒーローたちが集結しています。強力なヒーローを仲間にして無双したい! というプレイヤーにとっては、西日本編は非常に魅力的でしょう。
どちらも魅力的な要素があり、決定的な優劣はありません。より広いマップ、多彩なカードやイベントを楽しみたいなら「東日本」。強力な歴史ヒーローを駆使したダイナミックな戦いがしたいなら「西日本」というのが一つの指針になります。
しかし、一番のおすすめは「その時集まるメンバーの出身地が多い方」です。やはり、自分の地元が登場するマップで遊ぶと盛り上がるでしょう。

本作は、プレイヤーに「地元愛」という喜びを与える一方で、シリーズ恒例の「絶望」もしっかりと強化されています。特にボンビー(貧乏神)は、Switch作品の中で最も厄介になったと感じます。
まず、貧乏神(通常形態)が強くなりました。 これまではカードを割る程度でしたが、今作では「他の社長さんにカードをプレゼントする」という悪行が追加。手持ちの急行系カードや便利カードをライバルに渡してしまう最悪の事態が発生します。 また、ルーレットで「3ターン休み」にさせられる悪行もあり、その休んでいる間にキングボンビーに変身! という理不尽なコンボを食らう可能性も出てきました。

序盤から登場する「パーセントボンビー」は、物件の収益を最大で-100%にしてきます。ここまではまだ良いのですが、恐ろしいのは「なぜか毎月、そのマイナスになった収益額を現金で支払わされる」点です。さらに、この効果は誰かになすりつけても「その年の3月まで」継続し、ボンビーの変身状態自体も「3月まで」続きます。つまり、4月に取り憑かれたら、丸1年間この地獄が続くことになります。

「マイナスボンビー」は取り憑かれると持ち金0にされた上で「カード封印状態」になるため、急行カードなどで誰かになすりつけるのが困難になります。サイコロだけで移動していると、マップ上の「マイナス10倍マス」を踏んでしまいやすく、一気に資産を失う危険があります。
本作では、これまで以上に「いかに貧乏神を呼び寄せないか」という立ち回りが重要になり、この点については慣れたプレーヤーと初心者の間で実力差が出てしまうでしょう。
| ミニマップ | 画面の端に常に表示されるミニマップは非常に優秀です。マップ全体を開かなくても、自分、目的地、他プレイヤーの大まかな位置関係が一目で把握できるようになりました。 |
|---|---|
| 目的地への 誘導矢印 |
マップ画面を開いた際、目的地が画面内に映っていない場合でも、矢印がその方向を示してくれるため、広大なマップでも迷いにくくなりました。 |
| いけるかな の強化 |
目的地だけでなく、カード売り場駅や宝くじ駅などの特殊なマスに行けるかが分かるようになり、戦略が立てやすくなりました。 |
| 飛び系カード の改善 |
「〇〇飛びカード」などで場所を選ぶ際、その駅で売っているカードラインナップを事前に確認した上で、飛ぶか飛ばないかを決定できるようになりました。 |
| 物件の分類が 非表示 |
物件購入時に「食品」「農林」「水産」といった分類が表示されなくなりました。購入後、自分の会社概要からは確認できます。 |
本作はマップが非常に広大になりましたが、それに伴うストレスを軽減するためのUI/UX(操作感や使いやすさ)の改善が随所に見られました。これらの改善により、マップの広大さや駅数の多さにもかかわらず、プレイ感は非常に快適です。
一方で、シリーズ経験者(中級者以上)にとって悩ましい変更点もあり、物件購入時に「食品」「農林」「水産」といった分類が表示されなくなりました。
これまでのシリーズでは、貧乏神の「物件売却」で売られず、借金状態でも手放さなくてよい「農林・水産」系の物件を優先的に買う、という戦略がありました。 しかし今作では、この分類が非表示になったため、どの物件がそれに該当するのかを「物件名」だけで判断しなくてはなりません。これがなかなか難しく、戦略の幅を少し狭めてしまった点は、正直なところ残念に感じました。

桃鉄2は、圧倒的な物量と地域密着のテーマ性で、「地理学習ゲーム」に加えて「地元発見ゲーム」としても見事に機能させた意欲作です。
シリーズ経験者でも、これまでのセオリーや知識が通じない新鮮なバトルを楽しめます。初心者の方はまず「令和版」から入ることをおすすめしますが、桃鉄の奥深さを知った後には、ぜひ本作で「あなたの町」を探す旅に出てみてください。きっと、新たな発見と興奮が待っているはずです。
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・令和版や過去作のシリーズをやり尽くした方 ・自分の地元が桃鉄に登場するのを待ち望んでいた方 |
| ・初心者は「令和版」がおすすめ |
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もし「桃鉄シリーズを初めて買う」という方であれば、本作は最初の一本としてはおすすめできません。
理由は単純で、「ボリュームが非常に大きすぎる」からです。
本作は、東日本編・西日本編を合わせると、なんと990駅(東559駅、西431駅)という、歴代シリーズを遥かに凌駕する駅数を誇ります。これは、日本全体を舞台にした『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』が約300件だったのに対して圧倒的な数です。
初めてプレイする方にとっては、どこに何があるのか、どの物件が強いのかを把握するだけで膨大な時間がかかってしまい、桃鉄本来の「気軽に楽しめるパーティーゲーム」としての敷居を高く感じてしまうかもしれません。
もし、これから桃鉄デビューを飾り、日本全体の地理や物件、歴史ヒーローを楽しく学びたいのであれば、満遍なく全国を巡ることのできる「令和版」を最初にプレイすることをおすすめします。

令和版をやり尽くした、もっとディープな桃鉄を遊びたいプレイヤーには本作は適しています。知らない地名や物件など新しい知識を得て、圧倒的なボリュームを存分に楽しむことができるでしょう。
自分の地元が桃鉄に登場するのを待ち望んでいた方には非常に適した作品になっており、買うべきです。かなりマニアな地名や物件まで登場し、さらに読み方の難度が高い地名はクイズにもなっています。
地名が細かく分かれたおかげで、これまでの「〇〇(地名)にこんな物件あったかな?」という違和感が減り、「確かに地元にはこれがある!」と納得できるラインナップになっている点も、地元民にとっては非常に嬉しいポイントでしょう。
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| タイトル | 桃太郎電鉄2 ~あなたの町もきっとある~ |
|---|---|
| 価格 | Switch2 edition:税込8,980円 Switch版:税込7,980円 東日本DL版:税込6,430円 西日本DL版:税込6,430円 |
| 開発 | KONAMI |
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| ジャンル | ボードゲーム |
| プレイ人数 | 1〜4人 |
| 年齢制限 | CERO A(全年齢対象) |
| 公式サイト | https://www.konami.com/games/momotetsu/2/ |

『桃太郎電鉄2 ~あなたの町もきっとある~ 』はプレイヤーが鉄道会社の社長となり、各地の物件を購入しながら収益を稼いでいき、最終的に獲得した「総資産額」を競うボードゲーム「桃太郎電鉄シリーズ」の最新作です。
「令和」が2020年に発売され国内で400万本以上出荷、前作「WORLD」が2023年に発売されていることもあり、誰もが一度はプレイしたりTVやYouTubeなどで見たことがあるのではないでしょうか。

桃鉄2は東日本と西日本にマップが完全に分かれ、好きな方のマップで遊ぶ仕様になりました。マップが分かれたことでそのぶん1つ1つの都道府県が大きく描かれ、駅や物件数が非常に増加(なんと東と西あわせて約1000駅)しており、あなたの地元やゆかりのある地も見つかるかもしれません。
貧乏神やイベントで出題されるクイズもより難しいマニアな問題になっており、ゲームで遊びながら日本の地理や文化、歴史などを勉強できるゲームになっています。
桃鉄2の評価レビュー・プレイした感想
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3年決戦について、開始時の所持金を3億にしたことで、ゲームバランスかかなり崩壊しています。 3億あれば新幹線カード4枚や新幹線カード3枚+特急カード2枚の購入が1年目4月から可能となりました。新幹線カードは、今作ではサイコロ5つ振れますので、かなり強力なカードとなっています。夏場に青マスに止まり資金回収、次ターンにはカード売り場でカード回収といったムーブも容易いです。1年目4月にカード売り場に止まれる出目を出せるプレイヤーが出る一方、その出目が出せなかったプレイヤーは(3年決戦では最序盤から物件駅に止まっている余裕もないため黄色マスや青マスに止まるざるを得ず、スリの銀次のリスクに晒されます。銀次初回登場時は全額という仕様も相まって、最序盤の出目の影響がゲーム最終盤まで大きく響きやすい設計となっております。 およそ3時間かかるゲームで、自分はスリの銀次、他プレイヤー全員新幹線カードを複数枚装備した回は、稀にうまく逆転できることもあれど、基本的にはなかなかしんどい思いをすることとなるでしょう。 せめてスリの銀次初回登場時は全額ではなく1/4に変更するなどの措置は欲しかったところです。