
『桃太郎電鉄2』を評価レビュー。東西合わせて約990駅という圧倒的なボリュームで、地元やゆかりの地が登場する喜びが最大の魅力です。令和版をやり尽くした桃鉄ファンにおすすめできる一本でした。
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※スコアは執筆時点のものです。ユーザー評価などを加味して変更する場合があります。
※本ページにはネタバレを含む場合があります。
『桃鉄2』のレビューでは、本作最大のテーマである「地域性」と「物量」に注目して遊びました。東西合わせて約990駅・約9000物件という圧倒的なボリュームのおかげで、シリーズ経験者でも知らない地名や物件が盛りだくさん。
過去のセオリーが通じにくい点も、全員が同じスタートラインに立てる面白さに変わっており、パーティーゲームとしての完成度は高いと感じました。これらの点を総合的に評価し、76点としています。
『桃鉄2』は、令和版や過去作をやり尽くしたプレイヤーに自信を持っておすすめできる一本です。東西合わせて約990駅という圧倒的なボリュームで、知らない地名や物件など新しい発見が続き、ディープな桃鉄体験を存分に楽しめます。
また、自分の地元が桃鉄に登場するのを待ち望んでいた方にも非常に適した作品です。かなりマニアな地名や物件まで収録されており、「確かに地元にはこれがある!」と納得できるラインナップになっています。地元民にとっては他の何物にも代えがたい楽しさがあるでしょう。
初めて桃鉄を遊ぶ方には、まず日本全国を満遍なく楽しめる「令和版」をおすすめします。本作はボリュームが非常に大きく、桃鉄デビューの一本としては敷居が高くなってしまうためです。
| ユーザーからの評価 | |
|---|---|
GOOD |
物件が多くマップが広いのでやりがいがあり、普通に良いという評価もある。一人遊びなら周遊系カードで爽快に遊べる点も挙げられている。 |
BAD |
駅名間違い、嘘駅、嘘路線が多数存在しマップが滅茶苦茶で教育に悪い。序盤の目的地報酬が少なく物件収益が高すぎてバランスが悪く、一度躓くと逆転不可能。周遊カードが強すぎて下位プレイヤーは何もできず出来レースになる。CPUが有利な調整で理不尽。 |

『桃太郎電鉄2 ~あなたの町もきっとある~ 』はプレイヤーが鉄道会社の社長となり、各地の物件を購入しながら収益を稼いでいき、最終的に獲得した「総資産額」を競うボードゲーム「桃太郎電鉄シリーズ」の最新作です。
「令和」が2020年に発売され国内で400万本以上出荷、前作「WORLD」が2023年に発売されていることもあり、誰もが一度はプレイしたりTVやYouTubeなどで見たことがあるのではないでしょうか。

桃鉄2は東日本と西日本にマップが完全に分かれ、好きな方のマップで遊ぶ仕様になりました。マップが分かれたことでそのぶん1つ1つの都道府県が大きく描かれ、駅や物件数が非常に増加(なんと東と西あわせて約1000駅)しており、あなたの地元やゆかりのある地も見つかるかもしれません。
貧乏神やイベントで出題されるクイズもより難しいマニアな問題になっており、ゲームで遊びながら日本の地理や文化、歴史などを勉強できるゲームになっています。
| 項目 | 東日本 | 西日本 |
|---|---|---|
| ①物件駅 | 559駅 | 431駅 |
| ②限定カード | あり | なし |
| ③限定イベント | 豪雪イベント | 海底イベント |
| ④3年決戦 | ナマハーゲン登場 | 名産怪獣なし |
| ⑤歴史ヒーロー | 標準 | 強力キャラ多数 |
桃鉄2では、東日本と西日本にマップが分かれていますが、どちらも魅力的な要素があり、決定的な優劣はありません。より広いマップ、多彩なカードやイベントを楽しみたいなら「東日本」。強力な歴史ヒーローを駆使したダイナミックな戦いがしたいなら「西日本」というのが一つの指針になります。
しかし、一番のおすすめは「その時集まるメンバーの出身地が多い方」です。やはり、自分の地元が登場するマップで遊ぶと盛り上がるでしょう。

本作は、プレイヤーに「地元愛」という喜びを与える一方で、シリーズ恒例の「絶望」もしっかりと強化されています。特にボンビー(貧乏神)は、Switch作品の中で最も厄介になったと感じます。
まず、貧乏神(通常形態)が強くなりました。 これまではカードを割る程度でしたが、今作では「他の社長さんにカードをプレゼントする」という悪行が追加。手持ちの急行系カードや便利カードをライバルに渡してしまう最悪の事態が発生します。 また、ルーレットで「3ターン休み」にさせられる悪行もあり、その休んでいる間にキングボンビーに変身! という理不尽なコンボを食らう可能性も出てきました。

序盤から登場する「パーセントボンビー」は、物件の収益を最大で-100%にしてきます。ここまではまだ良いのですが、恐ろしいのは「なぜか毎月、そのマイナスになった収益額を現金で支払わされる」点です。さらに、この効果は誰かになすりつけても「その年の3月まで」継続し、ボンビーの変身状態自体も「3月まで」続きます。つまり、4月に取り憑かれたら、丸1年間この地獄が続くことになります。

「マイナスボンビー」は取り憑かれると持ち金0にされた上で「カード封印状態」になるため、急行カードなどで誰かになすりつけるのが困難になります。サイコロだけで移動していると、マップ上の「マイナス10倍マス」を踏んでしまいやすく、一気に資産を失う危険があります。
本作では、これまで以上に「いかに貧乏神を呼び寄せないか」という立ち回りが重要になり、この点については慣れたプレーヤーと初心者の間で実力差が出てしまうでしょう。

まず『桃鉄シリーズ』の前提として、サイコロ一つで一喜一憂し、時には友情を揺るがすほどの熱い駆け引きが楽しめる、桃鉄ならではのパーティーゲームとしての根幹的な面白さは、本作でも引き続き健在です。
誰かが目的地に入れば皆で盛り上がり、強力なカードで形勢が逆転し、そして恐怖のボンビーをなすりつけ合う…。そうしたいつもの桃鉄
の楽しさをしっかりと土台にしつつ、本作はさらに一歩踏み込んだ『地域性』と『物量』をテーマに、過去作とは一線を画す作品に仕上がっています。

本作の真髄は、前述した「圧倒的な物件駅数」にあります。 シリーズを何作もプレイしてきた筆者ですら、東日本編・西日本編ともに、半分近くは知らない地名や駅名が登場しました。
「マニアックな地名が多くて覚えきれない」という感想もあり、確かにその通りです。社会勉強としても、今後覚える必要がなさそうな地名も多いかもしれません。しかし、それこそが本作のテーマ「~あなたの町もきっとある~」の核心です。
これまでは都市部の駅が中心でしたが、本作では「こんなところまで…?」「自分の実家(の最寄り駅)じゃん!」という発見が日本全国で起こっています。自分のゆかりのある地がゲームに登場する喜びは、他の何物にも代えがたいものがありました。
本作物件数は東日本と西日本合わせて約9000件と膨大です。地名が細かく分かれたおかげで、これまでの「〇〇(地名)にこんな物件あったかな?」という違和感が減り、「確かに地元にはこれがある!」と納得できるラインナップになっている点も、地元民にとっては非常に嬉しいポイントです。

これまでのシリーズでは、「この地域の高額物件はここ」「この駅にはあの歴史ヒーローがいる」といったセオリーがある程度確立されていました。
しかし本作では、その知識があまり通用しません。誰もが初心者と同じスタートラインに立ち、手探りで物件の価値を探り、ヒーローの登場駅を探すことになります。もちろん、カードの使い方や貧乏神のなすりつけといった「立ち回り」の差は出ますが、知識面でのハンデキャップがほぼ無くなるため、初心者と経験者が一緒に遊んでもバランスが取りやすい、というメリットを生んでいます。
| ミニマップ | 画面の端に常に表示されるミニマップは非常に優秀です。マップ全体を開かなくても、自分、目的地、他プレイヤーの大まかな位置関係が一目で把握できるようになりました。 |
|---|---|
| 目的地への 誘導矢印 |
マップ画面を開いた際、目的地が画面内に映っていない場合でも、矢印がその方向を示してくれるため、広大なマップでも迷いにくくなりました。 |
| いけるかな の強化 |
目的地だけでなく、カード売り場駅や宝くじ駅などの特殊なマスに行けるかが分かるようになり、戦略が立てやすくなりました。 |
| 飛び系カード の改善 |
「〇〇飛びカード」などで場所を選ぶ際、その駅で売っているカードラインナップを事前に確認した上で、飛ぶか飛ばないかを決定できるようになりました。 |
| 物件の分類が 非表示 |
物件購入時に「食品」「農林」「水産」といった分類が表示されなくなりました。購入後、自分の会社概要からは確認できます。 |
本作はマップが非常に広大になりましたが、それに伴うストレスを軽減するためのUI/UXの改善が随所に見られ、プレイ感は非常に快適です。一方で、物件購入時に「食品」「農林」「水産」といった分類が表示されなくなった点は、シリーズ経験者には少し気になるかもしれません。
これまでは貧乏神に売られにくい「農林・水産」系物件を優先的に買うという戦略がありましたが、今作では物件名だけで判断する必要があります。慣れれば問題ない範囲ではあるものの、この情報が購入画面で確認できるようになると、より戦略を立てやすくなりそうです。
| 機種 | ・Switch 2 |
|---|---|
| 検証状況 | ・主要コンテンツをプレイ済み |
| タイトル | 桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ 東日本編+西日本編 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年11月13日 |
| 価格 | Switch2 edition:税込8,980円 Switch版:税込7,980円 東日本DL版:税込6,430円 西日本DL版:税込6,430円 |
| 対応機種 | |
| ジャンル | ボードゲーム |
| プレイ人数 | 1〜4人 |
| メーカー | KONAMI |
| 年齢制限 | CERO A(全年齢対象) |
| 公式サイト | 公式サイト |
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