
ドラクエ1&2の評価レビューの記事です。ドラゴンクエスト1&2が面白いかつまらないかの評価レビュー情報やどんな人におすすめかも掲載しています。ドラクエ1&2リメイクを買うかどうか悩んでいる方はぜひご覧ください。
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| 総合スコア | |
|---|---|
| 81/100 | |
| ゲームシステム | 15 |
| 遊びやすさ | 15 |
| グラフィック | 17 |
| サウンド | 18 |
| ボリューム・コスパ | 16 |
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ゲームシステム | ゲームの基本ルールや仕組み、バランス、新しさや奥深さなどを評価。 |
| 遊びやすさ | 操作のしやすさやUIの分かりやすさなどを評価。 |
| グラフィック | ビジュアルの美しさ、アートスタイルの魅力などを評価。 |
| サウンド | BGMや効果音、ボイスのクオリティなどを評価。 |
| ボリューム・コスパ | 価格に対する内容の充実度、追加課金の有無などを総合的に評価。 |
※各20点満点で評価
『ドラクエ1&2リメイク』の評価は 100点満点中81点です。
|
・美しいHD-2Dグラフィック
・細かいところまでボイスが用意されている ・収集要素が多くゲームボリュームも値段相応 |
| ・難易度調整が非常に悪い |
| ユーザーからの評価 | |
|---|---|
GOOD |
装備を切り替えて工夫すれば戦闘が面白く、追加ストーリーにより新作のような感動を味わえる。グラフィックも美しく、サマルトリア王子の強化が光る。初プレイの人でも新鮮な気持ちで楽しめたという評価もある。 |
BAD |
1の戦闘バランスが理不尽極まりなく、一人旅なのに複数の敵から状態異常やザキの嵐を受けて受け流しゲームと化している。追加シナリオは矛盾だらけで同人誌レベル、キャラ崩壊も酷い。ローレシア王子が無口で空気化し、作業感が強くミニゲームなど寄り道要素も不足している。 |

まず、本作ドラクエ1&2のビジュアルは、『ドラゴンクエストIII』のリメイク(HD-2D版)をプレイした方であれば、同様のためお馴染みの安心感と美しさです。ドット絵の懐かしい雰囲気は損なうことなく、光や水の表現、奥行きのある背景描写も加わり、あの広大な世界が非常に美しく描き出されています。

そして、特筆すべきは「ボイス」の圧倒的な充実ぶりです。「こんなところまで用意されているのか」と驚かされるほど、膨大な量のボイスが収録されています。
メインストーリーの会話はもちろんのこと、すべてのボス戦に専用のボイスがあり、さらにボスにトドメを刺した時のキャラクターごとの専用セリフまで用意されている徹底ぶりです。イベントで話す多くのNPCにもボイスがあり、冒険の臨場感を格段に引き上げています。
特に印象的だったのは、道中でたびたび描かれるサマルトリアの王子の「KY(空気が読めない)」シーンです。ボイスが付いたことでそのリアリティが格段に増し、思わず笑ってしまうようなカットシーンが見受けられました。

ドラクエ1&2のストーリーとゲームボリュームは、オリジナル版を知るプレイヤーほど驚かされる内容になっています。物語は完全に新しいオープニングから始まり、各地で追加イベントや演出の強化が施されており、ボリューム面でも非常に充実しています。体感では、想像していたよりもおよそ3倍ほどのプレイ時間がある印象です。
原作をそのままHD-2Dグラフィックで再現した作品を期待していたプレイヤーにとっては、変更点の多さに戸惑う部分もあるかもしれません。しかし、本作は“リメイク”というよりも、懐かしさと新鮮さを両立した再構築版と言える仕上がりです。懐かしさを感じながらも、「まったく新しいドラクエ1と2の物語」として楽しむことができる点は大きな魅力だと感じました。
ドラクエ1&2の金額がおおよそ7,500円なので、ゲームボリュームに見合った値段ではあると感じています。

特に、ドラクエ2リメイクの方では海底マップと「人魚のストーリー」がまるまる追加された大きな要素です。これは『ドラゴンクエストXI』の人魚の物語を彷彿とさせる、感動的なエピソードでした。
当初は「人間と人魚の間で何か悲しい出来事があったのか」と思わせる展開ですが、物語はそう単純ではありません。長い間、人間に裏切られたと思い込んでいた人魚たちが、ある「沈没船」をめぐる調査を通じて、隠された真実を知ることになります。ここでは詳細は伏せますが、二つの種族の誤解が解けていく様は、本作屈指の見どころと言えるでしょう。

ボスも大幅に追加・一新されています。ここは懐かしさを感じる要素は皆無と言ってよく、どのボスも非常に手強くなっています。
特に、序盤のボスであるドラクエ1リメイクなら「ドラゴン」。ドラクエ2リメイクなら「ルナティックマージ」と「シザース」を含む4体との戦闘は、本作の難易度を象徴しています。

難易度が上がった分、収集要素も大幅に増えています。「秘密の場所」の探索、「小さなメダル」の収集、そして新システムの「巻物」集めなど、オリジナルにはなかった要素が満載で、これらが非常に良いアクセントになっています。
特に「巻物」は、隠された特技を習得できるだけでなく、キャラクターがレベルアップとは別の形で強化されていく過程が、育成の楽しみを大きくアップさせていました。原作に近いシステムを求めていた方には、「特技増えすぎ!」 という意見はあるかもしれません。

UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザー体験)の面は、非常に快適です。どのハードでプレイしてもロード時間は短く、ストレスを感じる場面はほとんどありませんでした。
セーブはおなじみの教会でのおいのりはもちろん、いつでも可能な中断セーブに加えて、オートセーブもあります。セーブせずに全滅してしまっても、基本的に直近のデータで再開できて安心でした。

また、「ガイド機能」をオンにすると、マップ上で次に目指すべき場所を教えてくれたり、訪れた場所の宝箱の位置を表示してくれたりします。会話を見逃してしまった場合や、次に何をすれば良いか分からなくなった場合でも安心な、親切設計です。
悪いところを強いて言うならば、ダッシュ機能がデフォルトだと長押しする必要があります。ここは「切り替え」に設定を変更するといくらかは自動でダッシュしてくれるようになるので解消されるものの、最初から切り替えにしておいてほしかったところです。歩いて移動するメリットが一切ないので、常にダッシュの速度でもよかったと感じました。
| 難易度はいつでも変更可能 |
|---|

ドラクエ1&2をプレイする上で、最も注意すべき点が「難易度」です。本作はドラクエ3リメイクと同様の難易度設定が採用されていますが、ドラクエ1&2では敵が強いぶんその差がさらに開いて極端になっています。
難易度の一番下「楽ちんプレイ」を選択すると、どんなに致死量のダメージを受けてもHPが1で耐え続ける(死なない)のでゲームバランスが崩壊してしまい、強い装備を集める意味も薄れ、ボスを倒した時の達成感も大きく減少してしまいます。
かといって、難易度標準の「バッチリ冒険」を選択すると、今度はオリジナル版とは比べ物にならないほど難易度が上がっています。筆者はドラクエナンバリング作品を全プレイ済みですが、それでも序盤のボスにかなり苦戦しました。
雑魚敵ですら非常に強く、道中で全滅することも珍しくありません。しっかりとしたレベル上げ、宝箱の回収、そして前述の「秘密の場所」などを隈なく探索し、キャラクターを徹底的に強化しないと、先に進むのが難しいバランスです。これは初心者の方には、かなり難しく感じられるでしょう。「楽ちんプレイ」と「バッチリ冒険」の間に、もう一つ(例えばオリジナル版と同じくらいの)難易度レベルがほしかったところです。5段階くらいで設定できても良かったかもしれません。

ドラクエ1リメイクの中盤以降は、雑魚敵の火力が極めて高く、戦略よりも運に左右されやすい難易度になっています。痛恨の一撃や捨て身を使うモンスターも出てきて、長期戦が成立しにくい点が目立ちます。
また、ザキ(即死)やマヒ攻撃を使用するモンスターも登場し、仲間のいないソロプレイでは致命的な要素です。戦闘中に装備を切り替えることはできますが、雑魚敵に合わせて装備を毎回切り替えるのも面倒ですし、戦術的というよりも、耐久戦を強要される設計になっており、テンポを重視するプレイヤーにとっては厳しく感じるでしょう。

ドラクエ1リメイクでは、モンスターが複数体同時に出現する仕様が採用されています。しかし、この要素が戦闘バランスに悪影響を及ぼしており、プレイヤー側が常に不利な立場に立たされる状況が多く見られます。
こちらが1人で戦うのに対し、モンスターは複数体で出現し、さらに一部のモンスターは1ターンに複数回行動します。十分なレベル上げや対策をしていない場合、こちらが1回攻撃した直後に敵の連続攻撃で一瞬でゲームオーバーになることも珍しくありません。
結果として、1回の行動の価値が極端に低く、戦闘の主導権をまったく握れないバランスになっています。

ドラクエ1リメイクのボス戦は一見すると難易度が高く感じますが、慣れてくると非常に楽しいバトル設計になっています。今作のボスの行動パターンは、ある程度ローテーションになっているため、敵の行動タイミングを見極めて大防御を使うことで被ダメージを大幅に抑えることができます。
この仕組みを理解すると、単調な削り合いではなく、攻防の駆け引きを楽しめるターン制バトルとして機能していることに気付かされます。

ドラクエ1リメイクでは、リメイクならではの隠し要素や小ネタが用意されています。プレイヤーの行動によって意外な展開が見られる点は大きな魅力です。戦闘の厳しさに比べて、こうした細やかな遊び心のある仕掛けは、開発側のサービス精神を感じられるポイントです。
本作の通常戦闘は、モンスターの火力や複数出現の要素によって難易度が高く、バランス面で理不尽に感じる場面も少なくありません。そのため、ボス戦以外は難易度を下げて“死なない設定”でプレイするのがおすすめです。
戦闘の緊張感よりも、リメイクで強化されたストーリーや演出、HD-2Dで描かれる世界観を楽しむ方が、本作の魅力をより感じられるでしょう。特にシリーズ初期作品をプレイ済みの方にとっては、懐かしさと新鮮さが同時に味わえる構成になっており、物語をじっくり堪能するプレイスタイルが向いています。
ドラクエ1リメイクは、全体的に見るとドラクエ2リメイクへと続く“橋渡し的な作品”という印象が強いです。ストーリー面や演出は丁寧にリメイクされており、シリーズの世界観を再確認する意味では楽しめる内容になっています。
一方で、単体のRPGとして見ると、戦闘バランスやテンポ面に課題が残るのも事実です。そのため、本作を“ドラクエ1単体のリメイク”として楽しむというよりは、「ドラクエIIをより深く楽しむための前日譚」として捉えると満足度が高まります。

ドラクエ2リメイクの最大の変更点として、パーティが3人から4人になりました。ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女に加え、オリジナル版では名前のみの登場だった「サマルトリアの王女」が、新たな仲間として冒険に加わります。
この新キャラクターが、シンプルに「おてんばでかわいい」のです。冒険に出たいという意欲に満ち溢れており、彼女がパーティに加わる経緯も描かれているため、追加キャラクターに抵抗を感じるような方でも、自然に受け入れられるのではないでしょうか。
彼女の参加により、パーティ構成は「男2:女2」となり、全体のバランスが非常に良くなりました。道中では、まじめな女性陣2人が、やや奔放な男性陣2人を諭すような、本作ならではの新しいストーリーシーンも見受けられ、キャラクターの魅力がより深く掘り下げられています。
戦闘における彼女の役割は、素早さを活かした状態異常サポートがメインです。3人から4人になったことで、戦闘の立ち回りや戦略も大きく変わりました。

ただ、残念な点も存在します。彼女はストーリー中盤、「巻物(後述)」を集めて新たな特技を習得するまでは、やや活躍しにくい場面が目立ちます。特にボス戦では状態異常系が通じないことも多く、戦闘中に置物になってしまいやすいです。レベル37で強力な全体回復「ハッスルダンス」を習得するまで、回復呪文が「ホイミ」しか使えないのは、正直かなり厳しいと感じました。「ベホイミ」くらいは覚えてくれても良かったのではないでしょうか。

ドラクエ2リメイクでは、クリア後の要素も充実しています。詳細は伏せますが、裏ボスの存在、強敵と戦いながら世界の各地に散らばる「7つの思い出」を集める収集要素、そしてその先にある真エンディングの探索、小さなメダルのコンプリートなど、クリア後だけでも10時間から20時間ほどは追加で遊べるボリュームが用意されていました。

一方で、ドラクエ2リメイクにおいて、システム面で「イマイチかもしれない」と感じたのが「ふくびき」です。
ふくびきを引くための、ふくびき券を集める最高効率の方法が、「やくそう」を1個ずつひたすら売却し続けるという、地味な単純作業です。これならば、原作(スーパーファミコン版)のままにするか、「1000ゴールド消費につき1枚もらえる」といった仕様に変更してほしかったところです。道具屋のおじさんの前でひたすら「やくそう」を売却し続けるのは、指が痛くなってきます。

さらに、ふくびき自体が「完全な運ゲー」に仕様変更されてしまいました。オリジナル版のような「目押し(タイミングを合わせて絵柄を狙う)」ができなくなったため、セーブ&ロードを繰り返さないと、目当ての景品を入手するのが非常に困難です。集めるのが単純作業であるならば、なおさら目押しのシステムは残してほしかったと感じます。
おまけに、ふくびきの場所によって景品が違うという仕様も加わり、全アイテムをコンプリートしようとすると、どれだけ「やくそう」を売れば良いのか……と、少々気が遠くなる仕様でした。

ドラゴンクエスト2の戦闘は、パーティメンバーが4人となり特にボス戦では、味方を強化する「バフ」や敵を弱体化させる「デバフ」を駆使して戦うことが重要になります。
しかし、本作の戦闘システムには、このバフ・デバフの管理において大きな分かりにくさがありました。
まず、キャラクターにかかっているバフやデバフを示すアイコンが小さく、見づらい点が挙げられます。さらに問題なのは、複数の異なる種類の効果(例えば「守備力上昇」と「呪文耐性上昇」)がかかった場合でも、同じようなアイコンで表示されることがあるため、現在どの効果が有効なのかを直感的に把握するのが困難です。
他の「ドラゴンクエスト」シリーズ作品、特に近年では、効果が残り何ターンで切れるのかが明示される事もありますが本作ではそれがなく、点滅で判断することになります。しかし、多くのバフ・デバフがかかると、表示アイコンが2ページ目にまたがることがあり、この時これが「アイコンが多すぎて1ページ目と2ページ目が切り替わっている」ことを示す点滅なのか、それとも「もうすぐ効果が切れる」ことを示す点滅なのか、区別がつきにくい仕様になってしまっています。
ボス戦は適切な判断が求められるにもかかわらず、プレイヤーは「今、効果はかかっているのか?」「もう切れるのか?」を常に不安に思いながら戦う必要があり、快適なプレイができない要因となってしまっていました。

ドラクエ2リメイクは、圧倒的なボリュームの新規ストーリーと、美しいグラフィック、豪華なボイスを加えた、まさに「新生ドラクエ2」と呼ぶべき作品でした。
極端すぎる難易度設定や、ふくびきシステム、戦闘時のUIなど、いくつかの課題点は残っています。しかし、それらを補って余りあるほどの魅力的なストーリーをはじめとした追加要素が提供されています。
かつてロンダルキアへの道で挫折した人も、本作で初めて『ドラクエ2』に触れる人も、難易度設定さえ間違えなければ、この懐かしくも新しい冒険を、心ゆくまで楽しめることでしょう。
ドラクエ1&2は、ドラクエシリーズの原点を現代的にリメイクした作品です。HD-2Dの美しいグラフィックや新規演出、リメイクならではのボリューム増加など、ファンとして楽しめる要素は多く存在します。一方で、戦闘バランスやテンポの悪さ、理不尽な難易度設計など、プレイヤー体験を損ねる部分も少なくありません。ドラクエシリーズの雰囲気や物語を味わいたい方には十分おすすめできますが、「完成度の高いRPG」や「快適なプレイ体験」を求める方には、ややストレスを感じる部分があるかもしれません。
総じて、シリーズファンには楽しめるが、万人に強くおすすめできる作品ではない、というのが正直な印象です。
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| タイトル | ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ |
|---|---|
| 希望小売価格 (税込) |
【パッケージ版】 Nintendo Switch:7,678円 Nintendo Switch 2 : 7,678円 PlayStation5:7,678円 【ダウンロード版】 Nintendo Switch:7,678円 Nintendo Switch2:7,678円 PlayStation5:7,678円 【PC版】 Steam:7,678円 |
| 企画・制作 | 株式会社スクウェア・エニックス |
| 対応機種 | Nintendo Switch / Nintendo Switch 2/PlayStation5/Xbox Series/Steam |
| ジャンル | RPG |
| プレイ人数 | 1人 |
| 対応言語 | 「テキスト」 日本語・英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・南米スペイン語 「ボイス」 日本語・英語 |
| 対象年齢 | B(12才以上) |
| 公式サイト | ドラクエ1&2公式サイト |
忖度のない素晴らしいレビューだと思います。 確かに本文で言われてる通りバランスが悪めの1の中でも特にボス戦よりも通常戦闘で理不尽さを感じることの方が多かったかもしれません。 一人旅であるが故にバフデバフに行動ターンを費やすのも難しく結果的にビーストモードからの火力でゴリ押すような単調な戦闘になってしまったように思います。 難易度は下がるかもしれませんが主人公が常時2回行動ぐらいが丁度いいバランスで戦闘を楽しめたかもしれません。
ドラクエ1&2の評価レビュー・プレイした感想
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特にドラクエ1の戦闘は最悪だった。いろんな面で完全に期待外れだった。