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魔法少女ノ魔女裁判(まのさば)のネタバレ感想と考察の記事です。、まのさばのストーリーの結末や考察をネタバレ形式で掲載しています。
| ⚠️ 注意 ⚠️ |
|---|
| 本記事は物語の核心に触れる内容を含みます クリア後に閲覧することを強く推奨します |
| 読了推奨時間 |
| 約30分 |
| ご注意と攻略班からのお願い |
|---|
| 本記事は攻略完了から約1週間後に執筆しております。 記憶に基づいた記述も含まれるため、一部内容に誤差がある可能性があります。その点をご理解のうえ、参考としてお楽しみいただけますと幸いです。 |

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
なれはて
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▶︎ |
二階堂ヒロ
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動機 二階堂ヒロは”正しくないもの”を許せない。 この牢屋敷で最も正しくない「なれはて」を殺害しようと凶行に走るが、なれはてに返り討ちにされ死亡。 |
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蓮見レイア
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▶︎ |
城ヶ崎ノア
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動機 蓮見レイアは誰よりも目立ちたかった。 世界的に有名なアーティスト”バルーン”の正体が城ヶ崎ノアと判明し、自身への注目を奪われることを危惧して殺害した。 |
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物語の幕開けとなる第1章では、牢屋敷に閉じ込められた魔法少女たちの間で、2つの殺人事件が発生します。最初の事件では、「二階堂ヒロ」が死亡します。ヒロは「正しくないものを許せない」という強い信念を持っており、牢屋敷の中で最も異質な存在である「なれはて」を排除しようと考えました。その思いから、彼女はなれはてに対して殺意を抱き、襲いかかります。しかし、ヒロの凶行は失敗に終わり、逆に返り討ちに遭って命を落としてしまったのです。
続いて発生したのは、城ヶ崎ノアの殺害事件です。犯人は蓮見レイアでした。レイアは誰よりも目立ちたい、注目を集めたいという強い承認欲求を抱えており、それが彼女の原動力でもありました。そんなレイアが危機感を覚えたのは、世界的なアーティスト「バルーン」の正体が仲間の魔法少女・城ヶ崎ノアであると明らかになったときです。自分が注目を奪われてしまうと恐れたレイアは、ノアを殺害するという凶行に走ります。レイアの行動もまた裁判にかけられ、最終的に彼女は魔女として処刑されることになります。
この第1章では、「正義」と「承認欲求」という2つのテーマが浮き彫りになった章でした。正義感に突き動かされたヒロと、目立ちたいという欲望に飲まれたレイアは、それぞれの思いの末に破滅へと至りました。少女たちの間に生まれた不信と恐怖は、今後の展開に大きな影を落としながら、物語は次の審へと進んでいきます。

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
夏目アンアン
|
▶︎ |
佐伯ミリア
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動機 夏目アンアンは牢屋敷から出たくなかった。 牢屋敷から出ようとする桜羽エマに殺意を募らせていくアンアンは、佐伯ミリアにエマの殺人を計画していることを伝える。 ミリアはエマの身を案じ、既に入れ替わりの魔法でエマと魂が入れ替わっていると嘘をついてエマの身を庇った。その嘘を信じたアンアンが、エマを殺すつもりで佐伯ミリアを殺害した。 |
|||||
第2章では、牢屋敷での生活に慣れてきた魔法少女たちの間で、再び悲劇が起こります。今回、犠牲となったのは「佐伯ミリア」で、事件の背後には「この牢屋敷から出たくない」と強く願う少女「夏目アンアン」の歪んだ執着がありました。彼女は、外の世界に戻ることを強く拒んでおり、この閉ざされた牢屋敷での生活を気に入っていました。そんなアンアンにとって、現実世界に帰ろうとする者は脅威そのものであり、牢屋敷の秩序を乱す存在と映っていたのです。特に、自由を求めて脱出を試みようとする桜羽エマに対して、アンアンは次第に殺意を抱くようになります。
アンアンは、エマを殺害する計画を佐伯ミリアに打ち明けました。その行動に対し、ミリアはエマの身を案じ、なんとか彼女を守ろうとします。そしてミリアは、とっさに「エマとは魔法の力ですでに魂が入れ替わっている」と嘘をつきます。これは、アンアンの矛先を自分に向けることで、エマを守るための苦渋の選択でした。
しかし、アンアンはその嘘を信じてしまいます。そして彼女は、エマを殺したつもりで、佐伯ミリアを殺害してしまいました。ミリアの自己犠牲により、エマの命は守られましたが、それはあまりにも重く、哀しい結末となりました。
この章では、「閉じた世界にすがる執着」と「他者を守るための嘘」が交錯し、裁判という名のもとに新たな悲劇が生まれた章でした。アンアンの行動は裁かれることとなり、少女たちはまた1人の仲間を失った現実に向き合わなければなりませんでした。牢屋敷に漂う不穏な空気はますます濃くなり、誰もが「次は自分かもしれない」という恐怖とともに日々を過ごしていくことになります。

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
橘シェリー
|
▶︎ |
遠野ハンナ
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|
動機 橘シェリーは友だち思いだった。 遠野ハンナの浮遊の魔法は強力になり、魔女化の進行が進んでいるのは明白だった。ハンナは自分が魔女になる前にいっそ殺してくれとシェリーに願う。その願いを叶えるために橘シェリーは遠野ハンナを殺害した。 |
|||||
第3章では、「魔女になる」という恐怖が、ついに少女たちの間で現実味を帯びてきます。これまで他人事だった“魔女化”という概念が、身近な仲間に及んだとき、少女たちは極限の選択を迫られることとなります。今回の犠牲者は「遠野ハンナ」そしてその命を奪ったのは、彼女の親友である「橘シェリー」でした。
橘シェリーは、誰よりも友だちを大切にする優しい性格で、そんな彼女の「親友」であるハンナは、強力な「浮遊の魔法」を使う魔法少女です。しかし、その魔法の力は日に日に増しており、それはつまり――ハンナが魔女へと変貌しつつある兆候でした。魔女化は避けられない。そう確信したハンナは、心から信頼するシェリーに「魔女になる前に自分を殺してほしい」と懇願します。シェリーは苦悩の末、その願いを受け入れます。友だちの命を奪うという残酷な選択を、「彼女を守るため」という理由で実行したのです。そして、遠野ハンナは、魔女になる前にその命を絶たれました。
この章では、「本当の友だちとは何か」という問いが強く突きつけられます。シェリーは、ハンナのために“殺す”という最も重い決断をしました。善悪を超えたこの行動は、果たして正しかったのか。少女たちの心には、悲しみと疑問、そして新たな恐れが深く刻まれることになりました。
そしてまたひとつ、牢屋敷の中で命が失われ、少女たちは「魔女」と「処刑」の意味をさらに考えざるを得なくなっていきます。信じていた相手が、ある日突然、自分の手で殺すべき存在になる――その現実が突きつけられる物語の転機ともいえる章です。

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
氷上メルル
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▶︎ |
紫藤アリサ
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|
動機 紫藤アリサは死にたがっていた。 紫藤アリサの肉体は魔女化が進んでおり、睡眠薬では死ねないレベルにまで進行していたので、氷上メルルは魔女を殺す薬「トレデキム」を渡した。アリサはメルルに感謝しながら、「トレデキム」を飲み死亡。 |
|||||
氷上メルル
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▶︎ |
黒部ナノカ
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|||
|
動機 黒部ナノカは牢屋敷の秘密を知ってしまった。 黒部ナノカの魔法は『幻視』。過去の情報から牢屋敷の秘密の全てを知ったことを悟った【黒幕】氷上メルルは、黒部ナノカを殺害することを決意。メルルは冷凍室でナノカを殺害した。 |
|||||
第4章では、少女たちの間にさらなる闇が深まります。犠牲となったのは「紫藤アリサ」と「黒部ナノカ」の二人です。アリサは自ら命を絶ちたいと望んでいました。彼女の体はすでに魔女化がかなり進行しており、一般的な睡眠薬では効果がないほどでした。そんなアリサに、氷上メルルは魔女を殺すための特殊な薬「トレデキム」を渡します。アリサはメルルに感謝しながらその薬を服用し、静かにこの世を去りました。
一方、黒部ナノカは牢屋敷の秘密を知ってしまったことが命取りとなります。彼女の魔法は「幻視」であり、その力によって過去の情報を掴み、牢屋敷の真実を暴く寸前でした。それを察知した氷上メルルは、黒幕としての立場からナノカの排除を決意。冷凍室にて彼女を殺害しました。
この章では、「死にたいと願う者の救済」と「秘密を知った者への処断」が同時に描かれ、氷上メルルの冷徹な一面と裏の顔が浮き彫りになります。少女たちの間に張り詰めた緊張と疑念は、ますます強くなり、誰もが次の犠牲になるのではという恐怖に苛まれていきます。

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
宝生マーゴ
|
▶︎ |
氷上メルル
|
|||
|
動機 宝生マーゴは氷上メルルを愛していた。 看守に傷つけられ高熱にうなされた時にも、手を握り頭を撫でてくれた氷上メルルに対して愛と慈しみを感じた宝生マーゴは、愛故に殺したのだ。それが真実の愛のカタチであると信じて…… |
|||||
第5章では、1章で殺害された二階堂ヒロの魔法によって、時が一度巻き戻る出来事が起こります。これは事件の真相を探るための重要な鍵となり、牢屋敷に閉じ込められた魔法少女たちは過去をやり直す機会を得ました。こうして、物語の主人公視点は桜羽エマから二階堂ヒロへと変わっていきます。
そんな中、「宝生マーゴ」は「氷上メルル」に深い愛情を抱いていました。過去に看守に傷つけられ、高熱にうなされて苦しんでいたとき、メルルは優しく手を握り、頭を撫でて彼女を支えてくれました。その献身的な行動にマーゴは強い愛と慈しみを感じます。しかし、その愛はやがて歪み、マーゴは「真実の愛とは時に相手を殺すことも含まれる」と信じ込み、愛するメルルの命を自ら絶つ決断を下しました。マーゴの行動は愛情ゆえの残酷な選択であり、そこには狂気じみた信念が潜んでいます。
この章は、愛と狂気が紙一重であることを強く示し、少女たちの複雑な人間関係や感情の闇を深く掘り下げています。牢屋敷に漂う緊張感は一層高まり、次の犠牲者を予感させる恐怖が少女たちを包み込みます。

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
黒部ナノカ
|
▶︎ |
沢渡ココ
|
|||
|
動機 最初は沢渡ココの計画を止めるためだった。 魔女を殺す薬「トレデキム」を元姉である「なれはて」に使われるのを防ぐためココを説得しに行ったが、事故でダストシュートに落ちてしまう。ゴミ箱の底で拳銃を拾った運命のいたずらから、心配で様子を見に来た沢渡ココを殺害した。 |
|||||
第6章では、少女たちの運命を大きく左右する「偶然」が新たな悲劇を生み出します。犯人は「黒部ナノカ」、被害者は「沢渡ココ」です。ナノカは、ココが魔女を殺す薬「トレデキム」を元姉である「なれはて」に使おうとしていることを知り、その計画を止めるためココのもとへ向かいました。しかし、言い争いの末、ナノカは誤ってダストシュートに落ちてしまいます。ゴミ箱の底で目を覚ましたナノカは、そこで偶然一丁の拳銃を拾いました。
そしてその直後、極限の状況で冷静さを失ったナノカは、恐怖と混乱の中、手にした拳銃でココを撃ち殺しました。それは「偶然が生んだ殺意」であり、ナノカ自身もその現実を受け止めきれないまま、裁判の場に立たされることになります。
この章では、正義や憎しみではなく「運命のいたずら」ともいえる出来事が、人を殺すという最悪の結果を招いてしまうという皮肉が描かれます。牢屋敷に閉じ込められた少女たちは、誰もが“加害者”になり得るという恐怖と不安に再び直面していくのです。

| 犯人 | 被害者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
城ヶ崎ノア
|
▶︎ |
夏目アンアン
|
|||
|
動機 夏目アンアンは絵を見てしまった。 魔法を使わずに描いた"本当のノアの絵"はどうしようもなく下手くそで誰にも見られたくないものだった。本当の絵を好きだと言われ嬉しくなった気持ちと、本当の絵を見られてしまった辛い気持ちの葛藤の末、夏目アンアンを殺害した。 |
|||||
第7章では、夏目アンアンと城ヶ崎ノアが「死んだふり作戦」を実行します。これは牢屋敷での空気を明るくするため、みんなを驚かせて楽しませる目的で企画されたものでした。アンアンは桜羽エマや二階堂ヒロと揉み合い、中庭へ落下しますが、事前に用意したハンモックに飛び込み、血糊と柵で死を偽装しました。
この二人には、ある秘密がありました。アンアンは以前から、ノアが魔法を使わずに描いた「本当の絵」を見ていたのです。その絵は、誰にも見られたくない下手なものでした。しかしアンアンは、その絵を「好き」と伝えていました。ノアはその言葉に嬉しさを感じつつも、自分の弱さを見られたことへの羞恥と葛藤に苛まれます。そして感情を抑えきれなくなったノアは、アンアンを本当に殺害してしまいます。楽しいはずの嘘は、やがて取り返しのつかない真実となったのです。

| 犯人 | 被害者 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
遠野ハンナ
|
▶︎ | レイア |
エマ |
||||||||
|
動機 遠野ハンナは最初から蓮見レイアを嫌っていた。 魔女化に必死に抵抗しながらも、殺意を抑えきるのが難しくなってきていた時、レイアが発した「先に行くよ」という言葉に焦り、嫉妬に駆られ殺害してしまう。衝動的な殺人だったため、現場をエマに見られてしまい、目撃者となったエマも殺害した。 |
|||||||||||
第8章では、嫉妬と衝動に支配された少女が引き起こした連続殺人が描かれます。犯人は「遠野ハンナ」、被害者は「蓮見レイア」と「桜羽エマ」です。
遠野ハンナは生まれた環境の違いや才能への嫉妬から、初めから蓮見レイアに強い敵意を抱いていました。魔女化が進行し殺意を抑えるのが難しくなったある日、レイアが発した「先に行くよ」という言葉に焦りと怒りを覚え、ついに衝動的に彼女を殺害してしまいます。現場となったエレベーター内では、偶然にも桜羽エマにその殺害を目撃されてしまい、パニックに陥ったハンナはエマも殺害。
ハンナの抱えた嫉妬と劣等感は魔女化によって増幅し、ついに二つの命を奪う悲劇へと繋がってしまったのです。

第9章では、大魔女「月代ユキ」との決戦と、少女たちを救うための最終選択が描かれます。物語はついに13人の少女たち全員が裁判に集まり、魔女化が進行する状況に突入します。彼女たちは、それぞれの過去に秘められたトラウマを突きつけられ、それによって魔女化の引き金が引かれていきます。
この魔女化は単なる演出ではなく、少女たちが抱える「心の傷」や「事件」を再確認する伏線回収の場となっており、過去章の内容が巧みに織り込まれていきます。魔女化は戦闘のためではなく、世界を変える力を得るための儀式であり、物語の核心を成しています。
そして、最後の魔女裁判での説得の末、ユキはついに【世界中の魔女因子を自身に集め、無効化する魔法】を発動します。この魔法は世界中の呪いを消し去り、魔法少女たちを救う希望の魔法でした。しかし、それはユキ自身の消滅を意味しており、彼女はその運命を受け入れます。
さらに、ユキの側にいた氷上メルルも共に運命を共にし、ユキと共に消えていく描写があります。メルルは少女たちを苦しめた張本人でありながら、最後はその罪を悔い、静かにすべてを終わらせる道を選びます。
世界は呪いから解放され、少女たちはようやく自由を手にしました。そしてエピローグでは、桜羽エマが皆に背中を押され、ヒロと再会し、互いに過去の過ちを許し合い、仲直りを果たす感動的な描写が描かれます。
最後の最後で、少女たちに訪れた「救い」の物語。それは悲劇に満ちた魔女裁判に、ようやく希望の光が差し込んだ瞬間でした。
少女たちは全国規模で実施された「魔女因子検査」で異常に高い数値が検知された者たちであり、正式な裁判や逮捕ではなく、極秘にこの施設へと集められました。警察のような治安機関が動くこともなく、完全に国家の裏側で処理される対象となっていたのです。
本来、魔女因子を持つ者は完全に魔女化する前に殺処分されることが決まっていました。しかし、ただ一人「氷上メルル」という人物の思惑によって、少女たちは処分を免れ、生かされていたのです。
拡大
氷上メルルは政府の意向とは異なる独自の目的を持ち、魔女因子を持つ少女たちの中から「大魔女」を見つけ出そうとしていました。彼女は、魔女因子の高い少女の中に大魔女が潜んでいると確信し、魔女化を進行させるために「魔女裁判」と呼ばれる殺し合いを誘導していたのです。
少女たちが互いに疑い合い、恐れ、争うことで魔女化が加速し、大魔女が姿を現すと信じていたメルルは、まさにその手段として魔女裁判を計画し、実行していた黒幕でした。プレイヤーが序盤に頼るチュートリアルキャラクターであるメルルが、実はすべての陰謀の中心人物であったと明かされる瞬間には、物語全体の辻褄が合い、深い衝撃を受けることになります。
拡大
「エマ」や「ヒロ」など作中の時系列が「現代」の魔女は、生まれながらの存在ではなく、人間が変異してしまう存在です。魔女因子を持つ少女たちは、特に15歳以降に急激に魔女化する可能性が高く、それが検査で判明した時点で危険視され、隔離の対象となってしまうのです。
魔女因子は、大魔女である「月代ユキ」によって人間社会にばらまかれた呪いのようなものです。大魔女は、魔女たちが人間と共に生きようとした過去を持ちながらも、人間から迫害・差別・虐殺されたことで怒り、人間を呪いました。
その結果、人間が魔女に変異する「魔女因子」が生まれ、世界中にウイルスのように蔓延したのです。この因子によって多くの少女が命を奪われ、今なお数え切れない悲劇が続いています。
「大魔女」は、全ての魔女を統べる頂点の存在であり、魔女たちは彼女を【サバト】という名で呼んでいます。魔女たちは本来、人間と仲良く暮らしたいと望んでいましたが、人間側は異種である魔女を恐れ、排除の対象とみなしました。
仲間の魔女たちが迫害され、次々と命を奪われていく中、大魔女は人間を許さず、「魔女因子」という呪いを世界中にばらまいたのです。この呪いはウイルスのように広がり、今も多くの少女たちを苦しめ続けています。大魔女の存在は、まさに人間社会への報復そのものであり、物語の根幹にある「憎しみの連鎖」を象徴しています。
魔女化した少女、あるいは魔女因子を持つ者を確実に殺すために用いられる薬品が「トレデキム(Tredicim)」です。この名前はラテン語で「13」を意味する言葉に由来しており、13人の犠牲を求める「魔女裁判」と深く関わっているとされています。
| ★ネタバレ込みの感想★ |
|---|
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| 筆者の推しキャラ | ||
|---|---|---|
橘シェリー
プレイ前 |
▶︎ |
黒部ナノカ
クリア後 |
キャラの魅力が高い本作ですが、プレイ開始前とクリア後で推し変が起きたという方も多かったのではないでしょうか?キャラクターの過去や境遇が丁寧に描かれていた上に、物語が進むにつれて彼女たちの本当の姿や複雑な感情が明らかになっていきます。そのため、最初に惹かれたキャラクターとは異なる魅力を持つ人物に共感したり、応援したくなったりすることが多いです。
特に、筆者は序盤ではミステリアスでクールな印象だった黒部ナノカが、物語の後半で見せる強さや優しさ、葛藤に心を動かされました。一方で、橘シェリーの持つ友達思いの一面や苦悩も深く描かれており、どちらも魅力的なキャラクターとして心に残ります。
このように、『魔法少女ノ魔女裁判』は単なる推しキャラだけでなく、ストーリーを通じてキャラクターの多面性に気づかされる作品であり、推し変が起きやすいのも納得できるポイントと言えます。あなたの推しキャラはどの段階で変わりましたか?ぜひその理由も考えてみてください。
拡大
2部の開始直後に退場してしまうキャラクターたちへの扱いも丁寧で、彼女たちの過去や想いがきちんと描かれているのが印象的でした。早期に物語から離れてしまうにも関わらず、ただの犠牲者や脇役で終わらせず、一人ひとりに個性や背景を与え、深みのある人物として記憶に残るよう配慮されています。
この点は、他の多くのデスゲーム系作品では見られない特徴でもあり、本作の最大の魅力とも言えます。通常、早期退場キャラは物語の進行のための駒として扱われがちですが、『魔法少女ノ魔女裁判』では彼女たちの存在価値をきちんと描き切ることで、プレイヤーの感情移入をより深めています。この「退場キャラへの優遇」は、本作のキャラクター描写の丁寧さと独自性を象徴する、唯一無二の魅力と言えるでしょう。
本作の特徴の一つである、プレイヤーが長押しで処刑ボタンを押す演出は、ただの選択肢ではなく、実際に自分の手で「裁く」行為を体感させてくれる点が非常に斬新で印象的でした。通常のアドベンチャーゲームの選択肢とは違い、操作自体に緊張感があり、その一瞬の判断が物語の流れを大きく左右するという実感を得られます。こうした演出によって、プレイヤーはまさに物語の中に入り込み、裁判に参加しているという没入感を味わうことができました。断罪の重みをリアルに感じさせる演出は、このゲームならではの魅力だと感じます。

一方で、裁判が進むにつれて「誰が魔女か」というサスペンスの要素が薄れ、意外性に欠ける点が少し残念でした。裁判の中盤あたりで犯人や魔女の正体がほぼ明らかになってしまい、先の展開を予測しやすくなってしまいます。そのため、最後まで疑心暗鬼が続くような演出があれば、より緊迫感のある推理が楽しめたのではないかと感じました。
とはいえ、キャラクター同士の心理戦や会話のやり取りが面白いため、展開が読めても飽きずに楽しめる工夫はされていたとは思います。

※1章で加害者だったレイアは8章の被害者となったシーン
ゲームならではのメタ的な視点から物語を見てしまうと、展開が読めてしまう部分がありました。例えば、その章で急に過去の掘り下げが始まったキャラクターは高確率で死亡するという法則性が見えてしまったり、BADエンドを含めれば全員に「処刑シーン」が用意されていることから、「今回はこの子が死ぬ番かもしれない」と予測がついてしまうのです。
さらに、1部で犠牲者だったキャラが2部では加害者として登場するという構成も繰り返されるため、そうしたパターンを意識してしまうと、サスペンスとしての緊張感がやや薄れてしまいました。
とはいえ、こうしたメタ的構造は単なる予測可能性にとどまらず、「全員が死ぬ可能性がある」という物語全体の不穏さや緊張感を高める効果もありました。展開を読めること自体が面白さや没入感につながる側面もあり、読み手やプレイヤーの解釈次第で楽しみ方が変わる仕掛けだったと思います。
拡大
攻略班が最も心を動かされたのは、第7章で描かれる「黒部ナノカ」の処刑シーンです。筆者自身、家族愛や姉妹愛に弱く、魔女の「なれはて」となった姉が、それでもなお妹を守ろうとする姿に胸を打たれました。たとえ人間の理から外れた存在になっても、妹への愛情だけは変わらなかった──その事実が強く印象に残ります。
また、このシーンには細かな伏線が多数仕込まれており、物語を読み返すことで新たな気づきも得られます。例えば、頭部に刺さっているハサミのような器具には黒いリボンが巻かれており、これは姉の過去と繋がる重要なモチーフとなっていました。また、物語中盤において看守だけがナノカを見逃すシーンがあったりと、姉妹の関係を示唆する描写が丁寧に積み重ねられていた点も秀逸です。
感動と伏線の回収が融合したこの名場面は、多くのプレイヤーに強い印象を残したのではないでしょうか。
| 3章 | 8章 |
|---|---|
|
![]() |
攻略班の間で特に人気が高いのが、3章・8章にかけて描かれる「シェリー×ハンナ(通称:シェリハン)」の感動シーンです。3章では、魔女化が進行した遠野ハンナが「魔女になる前に殺してほしい」と親友・橘シェリーに願い、シェリーがその願いを涙ながらに叶えるという、ふたりの絆が深く胸を打つ展開が描かれました。
そして8章。今度は処刑される側となったのはハンナだけでしたが、処刑を目前に「ひとりで死にたくない……」と怯える彼女に対して、シェリーは「じゃあ、一緒に死ぬよ」と静かに微笑み、手を伸ばして処刑台へと自ら身を投じます。
まるで約束のように同時に処刑される――その瞬間は本作屈指の名シーンであり、多くのプレイヤーに深い感動を与えました。
「生きて共に歩むことはできなかったが、せめて死ぬときは一緒に」という選択は、単なる友情を超えた“魂の結びつき”を感じさせ、シェリハンの関係性を特別なものとして際立たせていました。
拡大
物語のエンディング後、エピローグとして「ゴクチョー」が再登場し、不穏な言葉を残して幕を閉じます。このシーンは、明らかに続編の存在を示唆していると見られ、物語はまだ終わっていないという印象を強く残しました。
さらに、「そちらのゴクチョーさん」という言い回しからは、別の世界線や時間軸のループといった要素が示唆されており、「ループもの」としての展開が今後描かれるのではないか、という考察もできます。
また、発売前の2025年6月13日には、突如X上にて『魔法少女ノ因習村』という公式アカウントが出現し、一部のファンの間で話題となりました。現時点で詳細は不明ですが、これも『魔法少女ノ魔女裁判』と何らかの繋がりを持つ新展開である可能性が高く、2025年秋に情報解禁予定とのことで、続報に注目が集まっています。
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発売日はいつ? |
処刑後のゴクチョーの言葉から察するに、あの水槽自体に仕掛けはないし入っているのはただの水であってると思う。溺死からのなれはて化を狙ってたけど失敗したって感じかな? 消えた理由を考えた場合、可能性が高いのはやっぱりノアの魔法かなあ。バッドエンドで液体→固体(物質化)が可能なのがわかってるからその逆もできるんじゃないかって予想
ネタバレ感想と考察【まのさば】
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私的にはヒロのおかげで人間で死んだかなって だから液体操作でも効果が弱くて体が溶けたんじゃない?