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魔法少女ノ魔女裁判の評価(レビュー)の記事です。魔法少女ノ魔女裁判におけるレビューや感想を掲載しています。
| 総合評価 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 89↑/100 | |||||
| シナリオ | 原画 | 音楽 | |||
| 35↑/40 | 18/20 | 20/20 | |||
| キャラ | 声優 | ||||
| 9↑/10 | 7/10 | ||||
『魔法少女ノ魔女裁判』は、派手な演出や露悪的な展開に頼るのではなく、静かに胸を締めつけてくる“余韻”で勝負した作品と言えます。BGMや効果音は場面の緊張感や悲しみを丁寧に支え、特に無音になる瞬間の「間」がプレイヤーの感情を鋭く揺さぶります。また、美術面では原画・背景ともに高いクオリティで統一されており、淡く不穏な色彩で構築されたビジュアルが作品世界への没入感を高めています。
魔法少女というファンタジックな題材を扱いながらも、徹底して静かで冷たい空気感を纏っており、ゲームを終えたあとにじわじわと残る“沈黙”こそが、この作品最大の魅力です。
本作をプレイして感じたことや印象に残ったシーンなど、ぜひコメント欄で自由に語ってみてください!ただし、本ページのコメント欄は“ネタバレなし”での感想共有をお願いしています。ネタバレを含む深掘りや考察をしたい方は、別途ご用意している【考察掲示板】をご利用ください。
| ※ネタバレなし |
| ★魔法少女ノ魔女裁判の総評★ |
|---|
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まず特筆すべきは、作品全体に漂う独特の「不穏で美しい」空気感にあります。キャラデザインはもちろん、背景美術や色彩設計が丁寧に作り込まれており、プレイヤーを不思議な魔法少女の世界へと引き込んでくれるのが特徴です。
BGMも非常に印象的で、緊迫感を演出するパートと幻想的なパートでしっかりと切り替わっていきます。視覚・聴覚の両面で、作品の持つ雰囲気を的確に支えている点は評価ポイントです。原画もキャラごとの個性を際立たせつつ、作品のトーンを壊さない繊細なタッチで魅力的と言えます。
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|---|---|---|
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絵師について |

この作品最大の特徴のひとつは、「推しキャラを選んだことで後悔する」というプレイヤー体験ができるところです。魔女裁判というシステム上、誰かを疑い、誰かを犠牲にすることが不可避であり、それが推しであっても例外ではありません。好きなキャラを守ることができない、あるいは信じた結果裏切られる…そんな展開が続き、心理的にプレイヤーを揺さぶってくる楽しみがあります。
感情移入が深いほど苦しくなる設計は、まさにゲームならではの強烈な体験であり、新しい切り口の感情演出として非常に印象的です。
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登場人物たちは、それぞれ独特の見た目や言動、名前を持っているため、そこから彼女たちの「魔法能力」を推理する楽しみがあります。「こういう口ぶりをするキャラは、もしかしてこういう力を持っているのでは?」というように、見た目や設定を読み解きながら裁判を進めていく感覚がとても楽しいです。
プレイヤー自身の観察力と想像力を試される構造になっており、単なる選択肢ゲームにとどまらない深みを感じられます。
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本作にはBADエンドが非常に多く用意されていますが、その中には単なるゲームオーバーで終わらず、物語の裏側やキャラクターの真意をほのめかすものもあります。「これって、もしかしてあの展開への伏線だったのでは?」と後から気づくような作りになっており、複数回プレイすることで真価を発揮します。
BADエンドの中にすら物語性が含まれており、全体の構成力の高さを感じさせてくれます。

魔女裁判パートは本作の要となるシーンですが、UI周りにはいくつか気になる不便さがあります。まず、バックログからシーンに戻ることができず、重要な選択肢を見逃した場合に巻き戻してやり直すことができません。また、裁判中は魔女図鑑を押すか指摘ポイントを押す以外に一時停止ができないため、緊張感のある場面で一息つきたいと思っても止められず、テンポに振り回されてしまうこともあります。
さらに、証拠品を提示する場面では、過去の会話ログが見られない仕様になっており、記憶を頼りに選ばざるを得ないのはやや不親切と言えるでしょう。

BADエンドが豊富に用意されている点は魅力的ですが、すべてが意味のある展開とは言いきれません。中には、何の前触れもなく突然「死」や「脱落」に直結するルートもあり、プレイヤーとして納得しづらい場面が散見されると言えます。特に伏線がまったくないまま唐突に終わってしまうエンドは、推理や選択の積み重ねが無意味に思えてしまい、不満が残りました。
とはいえ、中には強く印象に残るBADエンドも存在しています。とくに「カニバリズムEND」(夕食が豪華になるたびに少女が1人ずついなくなっていく展開)は、ホラーとミステリーが融合したよくできたエピソードで、記憶に残る内容でした。

声優陣の演技力には一部ばらつきが見られますが、特に主要キャラクターを担当している声優の中には、感情の起伏を丁寧に演じ切っている方もいました。魔法少女という可愛らしい存在に潜む狂気や苦悩を、声の力でしっかりと補完している場面も多く、作品のテーマ性を支える要素のひとつになっていたと感じます。

魔女裁判パートは、演出や構造の面でどうしても他作品――特に『ダンガンロンパ』シリーズを彷彿とさせる部分があります。論理を積み上げて誰かを追い詰める展開や、テンポよく展開する演出は確かに見応えがありますが、その既視感ゆえに新鮮味が薄れてしまっていると感じる方も多いでしょう。
世間でも「ダンガンロンパっぽい」との声が散見されており、類似点が目につきやすい作りになっているのは否めません。とはいえ、本作ならではの魔法少女という設定や世界観を掛け合わせたことで、単なる模倣に留まらない個性を出そうとしている意欲は感じられます。
| タイトル | 魔法少女ノ魔女裁判 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年7月18日 |
| 価格 | 3,500円 |
| ジャンル | 魔法議論ミステリーADV |
| 発売・販売元 | Acacia, Re,AER |
| 対応機種 | PC (Steam) Nintendo Switch |
| 必要容量 | 4GB |
| プレイ人数 | 1人 |
| 販売ページ |
Steam Nintendo Switch |
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ストーリー攻略一覧 |
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発売日はいつ? |
全然世界観が異なるのにダンガンロンパと逆転裁判にものすごいリスペクトを感じる怪作だと思った。一部の話ではシステム的な意味でV3に対するアンサーがあるようにも感じたりして、細かいところで感心してしまった。プレイして本当に良かったと思う。
評価レビュー・感想(ネタバレなし)【まのさば】
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3000円のゲームとしては満足の出来だった 3000円のゲームでダンロンや逆転裁判と同じゲーム性を作りこんだのはすごいしコスパよかった 不満点があるとしたら最後のエマを〇す、選択肢で分岐が無かった事かな 最初は〇すしか押せなくて、強制BADでタイトル画面に戻る タイトル画面はただ一人佇んでいるユキの図 そこから未来のユキがプレイヤーに遺言を託して死に戻って、そのプレイヤーの視覚から未来を共有して改心する みたいなオチにした方が、結末の説得感が上がってより綺麗だったし シュタゲやリトバスみたいなフルプライスのゲームのトゥルールートみたいな作りこみとカタルシスが生まれてもっと感動出来る結末になったと思う オチの流れがちょっと強引に感じて精緻さを感じなかった ユキが人間を許す、愛すという選択をさせる説得力が自分には足りていないように思えたし ユキの行動原理はただの身勝手な復讐よりも人間を生贄にして魔女を復活させる(成功率は低い)の方がもっと説得力があった それで死んだ魔女は実は蝶として牢屋敷を永遠に漂い続けている(蝶は永遠の象徴)で綺麗に纏まったと思う