2017年のリリース以来、多くのプレイヤーを魅了してきたスマートフォン向け名作RPG『アナザーエデン 時空を超える猫』。そんな長年愛されている人気RPGに、新たな解釈と膨大な追加要素を盛り込み、コンシューマー向けに再構築された完全新作RPG『アナザーエデン ビギンズ』が、Nintendo Switch 2 / Nintendo SwitchおよびSteam向けに発売される。今回、本作のメディア向け先行プレイ会に参加し、一足先に実機をプレイする機会を得たので、進化点やプレイフィールについて、プレイ感想を交えながらお届けする。
※記事内容は開発段階のものです。正式版と内容が異なる場合があります。
新たな解釈で描かれる第1部!分岐するマルチエンディング

本作のあらすじは、魔獣王にさらわれた妹「フィーネ」を救うために、主人公「アルド」が現代・未来・古代と時空を超えて冒険するといったRPGとなっている。
本作にはキャラクターの絆を深める追加エピソードに加え、10種類以上ものマルチエンディングを実装。一切の妥協をせず作り込まれたシリーズ屈指のボリュームを誇る仕上がりとなっている。

主人公のアルドやフィーネの衣装デザインがスマホ版から変更されているなど、冒頭から知っているアナデンとは違うというワクワク感があった。
息を呑むほどの美しさ!手描き2Dが魅せる“プリズマ2D”表現

グラフィック面は、全面的なリファイン(再定義)が行われている。
スマホ版でのライン移動を廃止し、フィールドを縦横無尽に自由に動き回れるようになっただけでなく、背景の空気感や奥行き、光の演出が劇的に進化している。

実際にフィールドを歩いてみて、手描きによる2Dグラフィックの美しさと奥行きの広さに圧倒された。開発陣が“プリズマ2D”と呼称するこの表現手法は、単なる3D化とは違う、温かみのある究極の2Dアートと言っても過言ではない。
木漏れ日の揺らめきや風になびく草木の表現一つひとつに息吹が感じられ、「2Dでこんな表現ができるのか…」と、思わず立ち止まって背景に見入ってしまったほどだ。まるで極上の絵本の世界を自らの足で冒険しているような、かつてない没入感に浸ることができた。
シンボルエンカウント&チェインスキルで奥深さが増したバトルシステム

バトルシステムも、コンシューマー向けに大きく改修されている。まず、シンボルエンカウント制になったことで、フィールド探索のストレスが激減した。

そして最大の目玉が、新システム「チェインスキル」だ。各キャラクターに設定されたスキル(例:無属性攻撃を当てる等)の条件を満たすと「CP(チェインポイント)」が溜まり、最大まで溜まると強力なスキルが自動発動する。この条件は、他のキャラクターが満たしてもOKなのがポイントだ。

このチェインスキルがめちゃくちゃ面白い…!
例えば、会心率アップのスキルを持つキャラを起点に、他のキャラが次々と会心攻撃を繰り出してポイントを溜め、連鎖的に強力なスキルを叩き込むといった、パズルのような爽快感と戦略性がある。格闘ゲームのコンボを決めた時のようなアドレナリンが噴出する感覚だ。

また、スキル発動時のド派手なエフェクトや、流れるようにつながるバトルモーションが、戦闘により一層の爽快感をもたらしてくれた。

さらに、バトル中にパーティメンバーを前衛・後衛で丸ごと入れ替えることができ、戦局を一変させる快感もあり、強敵相手でも「次はどうやって連携を繋ごうか」と考えるだけでワクワクが止まらなかった。
キャラクターの個性を尖らせる「成長システム」

キャラクターの育成には、二つの軸から選べる成長システムになっている。
例えば同じキャラクターでも、会心特化にポイントを振るか、毒特化に振るかで全く異なる運用が可能になる。ゲーム内で購入できるアイテムで簡単にポイントの振り直しができるので、気軽に様々なビルドを試せるのがありがたい。

装備の付け替えだけでなく、スキルツリーによって“自分だけのオリジナルパーティ”を構築できるのが楽しい。ボス戦で勝てなかったら、一旦街に戻ってアビリティを振り直し、全く別の戦法で挑むといった、古き良きコンシューマーRPGらしい試行錯誤が存分に味わえる。
UIも非常に直感的でサクサクとポイントを振ることができ、育成の手間を感じさせない洗練された作り込みには、開発陣のプレイヤーへの配慮を強く感じた。
フルボイスで描かれる濃密なストーリーとオリジナルキャラ「ラミュ」

▲マップ上で特定の場所に向かうとキャラクターごとに用意された出逢いクエストが発生する。

本作では主人公アルドと共に冒険する18人のプレイアブルキャラクターは、すべてストーリー進行のクエストを通じて仲間になる(ガチャ要素はなし!)。さらに、キャラクターごとに用意された出逢いクエストやキャラクタークエスト、親密度クエストは完全フルボイスで収録されている。

スマホ版でテキストのみだったサイラスのキャラクタークエストなどを、豪華声優陣のフルボイスで楽しめるのはファンにとってたまらないご褒美だ。キャラクターの細かな感情の機微が声に乗ることで、テキストだけでは味わえなかった新たな魅力が引き出されている。
何気ないイベントシーンでもボイスが追加されている場面があり、世界観の解像度が格段に上がっている点も嬉しい。

また、二周目(ニューゲーム+)から本格的に登場する本作オリジナルキャラクターの「ラミュ」も、ひょうひょうとした性格で非常に魅力的だった。彼女が物語にどう関わってくるのか、今から楽しみでならない。
既存ファンも新規プレイヤーも大満足の決定版

今回『アナザーエデン ビギンズ』をプレイして確信したのは、本作がスマホゲーの移植などという生半可なものではないということだ。
グラフィック、バトル、育成、フルボイス化、そしてマルチエンディング。すべてにおいて妥協なく作り込まれており、一つの独立した大作コンシューマーRPGとして見事に完成している。
やり込み要素も含めれば80時間以上は遊べるという圧倒的なボリューム感。スマホ版の既存ファンはもちろん、「名前は知っているけどプレイしたことがない」という新規プレイヤーにとっても、本作は最高のエントリータイトルとなるはずだ。
本作は通常版のほか、サウンドトラックやアートブックが付属する豪華なパッケージ版も展開予定とのこと。発売日の9月17日(木)に向け、今後の続報にもぜひ注目してほしい!
『アナザーエデン ビギンズ』製品概要
© WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS
[取材協力]:株式会社WFS
(編集・執筆/ゲーム山本)







