株式会社マイネットは、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）と協業で開発を進めている『J.LEAGUE FANTASY CARD（Jリーグファンタジーカード）』の最新情報を発表会で公開した。若年層や新規ファン層との接点創出、そして「Jリーグがある生活をもっと豊かに」することを目指す、Jリーグの新たな成長戦略の核となるデジタルサービスについてお聞きすることができた。この記事ではそんな発表会で公開された情報を中心にみなさんにお届けしていこうと思う。
成長するJリーグ市場と抱える「世代」という課題
Jリーグ市場は今、かつてない成長を遂げている。2024年シーズンは総入場者数が過去最高の1,254万人を記録し、2025年シーズンも既に昨年の記録を大きく上回る勢いで推移している。平均入場者数も、史上初となる11,000人台が確実視されるなど、その熱狂は高まる一方だ。
しかし、その一方で、ファン層の中心が30代から50代という課題も抱えている。Jリーグは、来年のリリースに向けて開発を進めている『J.LEAGUE FANTASY CARD（以下、Jリーグファンタジーカード）』を通じて、若年層や新規層といった新しいうねりを取り込みファンベースの拡大を目指すと発表した。
そんな『Jリーグファンタジーカード』の発表会にゲームエイトライターが参加してきたので、気になるゲームシステムを中心に紹介していこう。
Jリーグの核と直結！「500万ID」への直接アプローチ
本作が持つ最大の強みは、JリーグID（登録者数500万人超）と連携して展開される点にある。試合のない日や長期のオフシーズンにおいても、ファンタジーゲームを通じてJリーグとの継続的な接点を創出する。さらに、試合観戦や応援といった従来の楽しみ方に加え、「Jリーグがある生活をもっと豊かに」することを目指すとのことだ。
この取り組みは単なるゲームではなく、Jリーグの理念である「豊かなスポーツ文化の振興」に貢献する新しい試みである。
J1全選手カード化と「リアル化」の衝撃
本作は、デジタルとリアルの垣根を越えた新しい収集体験を提供してくれる。J1の全選手がデジタルカードとして登場し、5段階のレアリティと多様なシークレットデザインが用意されている。
さらに、全てが限定シリアル入りであり、カードそれぞれが世界に一枚の唯一無二の希少性を持つ。この「世界に一枚」という響きが、コレクター魂を刺激する！
また、低レアリティのカードも、合成によって上位レアリティに進化させることが可能！進化後のカードもシリアル付きの限定デザインとなり、コレクションの楽しみにより深みを持たせてくれる。毎日ミッションをクリアしたり、ランキングイベントに参加することで、カードを育成し、上位レアリティに進化させることができるのも嬉しい点だろう。
コレクションの熱量を伝える仕組み
カードを集めるとクラブ別にコレクションポイントが貯まり、リーグやクラブから提供される多彩な特典が解放されるシステムが採用されているようだ。プレイヤーのコレクションの熱量がクラブやリーグに伝わるシステムが構築されており、ファンとクラブの新しいエンゲージメントの形となるはずだ。
ファンにとって嬉しい特典として、集めたデジタルカードはプリントサービスを利用することでリアルカードとして収集できる（CBTでは利用不可）。デジタルで集めてリアルで触れるという、まさに次世代のトレカ体験に期待が高まる！
リアルタイムの熱狂を数値化
本作の「遊ぶ」要素は、試合観戦をより深く、戦略的に楽しむためのツールとして機能する。J1全試合の試合経過や、全選手の成績がリアルタイムでファンタジーポイントとして可視化される。
ファンタジーポイントは「ベースFP」「インパクトFP」「ポジション別FP」の3要素で構成され、ゴールキーパーやディフェンダーといった、これまで評価が難しかったポジションの活躍も分かりやすく数値化される。サッカー好きの「酒の肴」になること間違いなしの奥深いシステムだ。
プレイヤーは5枚のカードを選んでチームを組み、ファンタジーポイントを競う。賞金のような金銭を賭ける要素は一切ない日本型ファンタジーとして設計されている。
また、ユーザー間でカード取引が可能なマーケットプレイスが実装されるようなので、探しているカードを入手できるチャンスが多く用意されているのも覚えておこう。
10月22日（水）からCBTも開催予定！
10月22日（水）から限定1,000名を招待してCBTを実施！参加者には2025年シーズンの限定ルーキーカードがプレゼントされ、サービス開始時に引き継がれる特典が付くとのことだ。
そして『Jリーグファンタジーカード』の気になるリリース日、明治安田Jリーグ百年構想リーグの開幕に合わせて、1月中旬ごろを予定している。ファンタジーカードゲームは、Jリーグの熱狂をデジタルという形で昇華させ、若者や新規層の目に触れる接点を劇的に増やす試金石である。
この新しい挑戦がJリーグの理念を浸透させ、スポーツ文化を豊かにする原動力となることは間違いないはずだ。
「推し活」がJリーグを豊かにする！次世代の熱狂はここから始まる
『Jリーグファンタジーカード』は、単なる試合観戦の「おまけ」ではない。「世界に一枚だけのカードをコレクションする喜び」と「推し選手の活躍をリアルタイムで数値化して楽しむ戦略性」、そして「その熱量をクラブに伝えるエンゲージメントの仕組み」が、すべて一つに詰まった革新的なサービスだ。
特にJリーグIDと直結し、500万人を超えるファンベース全体にアプローチできる点は、他のスポーツコンテンツにはない強烈なアドバンテージだ。デジタルで集めたカードをリアル化できる機能やオフシーズンも楽しめる設計は、まさに「Jリーグがある生活」を一日たりとも途切れさせないための強力な武器となる。
長年の課題であった若年層へのアプローチをこのデジタルサービスで一気に解決し、Jリーグ全体をさらに熱狂の渦に巻き込む可能性を秘めている。この新しい挑戦に既存ファンも新規ファンも全員で飛び込むしかない…！
Jリーグの未来は『Jリーグファンタジーカード』から創られるはずだ！
『J.LEAGUE FANTASY CARD』の概要
『株式会社マイネット』の概要
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[取材協力]：株式会社マイネット / 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
（編集・執筆／ゲーム山本）
