ルギアはポケットモンスターシリーズに登場するポケモンです。
ルギアは『ポケモン銀』のパッケージを飾った、第二世代を代表する伝説のポケモンの一匹です。ゲームよりも先に映画に登場し、”海の神”としての神々しい姿を見せていたことから、多くのプレイヤーが登場を心待ちにしていました。エンジュシティにある焼けた塔が焼け落ちる前、”カネの塔”という名で呼ばれていた頃は、その塔に住んでいたという話を『ポケモンクリスタル』で聞くことができ、対のポケモンであるホウオウともども、エンジュシティから人々と関わっていた様子を見ることができます。
映画に先に登場することとなったルギアは、実は映画用にデザインされたアニメオリジナルのポケモンでした。そのデザインが良かったことから、ルギアをデザインしたメイン脚本家・首藤武志さんも知らぬところでゲームへ逆輸入、映画だけにとどまらずゲームでもプレイヤーたちの前に姿を見せることとなりました。
ルギアは本編『ポケモン銀』の他にも、外伝シリーズである『ポケモンコロシアムXD』でもパッケージを飾っています。このときに登場するルギアは「ダークルギア」と呼ばれていて、人工的に心を閉ざし凶暴化してしまっています。登場時の姿も黒い身体に赤い瞳と禍々しく、その凶暴さを示しているような姿となっていました。このルギアを助けると、通常では覚えられない「サイコブースト」や「フェザーダンス」などの技を覚えているルギアを手に入れることができるため、時間をかけて入手に尽力した人も多いのではないでしょうか。
ルギアは『ポケモン金銀』で登場したあと、『ポケモンHGSS』が発売されるまで配布や配信が一切行われず、全国図鑑の完成に関与しない”幻のポケモン”として扱われてきました。『ポケモンコロシアムXD』のルギアは数少ない入手方法だったため、入手のためにやり込んだ人は多かったのではないでしょうか。同時に、対戦でルギアのサイコブーストに度肝を抜かれた人もいたのではないでしょうか・・・。
「劇場版ポケットモンスター幻のポケモンルギア爆誕」では舞台アーシア島に伝わる海の神として、「ポケットモンスターみんなの物語」では舞台フラウシティの守り神として登場しています。どちらの物語でも、舞台周辺を守るポケモンとして信じられてきており、物語の鍵を握るポケモンとして出演を果たしています。
「幻のポケモンルギア爆誕」で登場したルギアは、「光輪の超魔神フーパ」にてサトシと共にフーパと戦っていたことが、後に発売された小説版にて語られています。登場時のBGMも、「ルギア爆誕」で使用された曲のアレンジとなっているため、当時の映画を知る人の中には、感動した人も多かったのではないでしょうか。