『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』評価レビュー|感想

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~

筆者は原作小説版は少しだけ見ており、漫画/アニメは全て既読。昨今の悪役令嬢ブームの火付け役となった本作品を始め、悪役令嬢系の作品を多数愛読している。また、アニメ3期が来るのを正座待機している。アニメ2期が超絶続きが気になる感じで終わったから待ち遠しい。ちなみに筆者の推しキャラはメアリ。

原作のIFストーリーを描いたゲーム

本編で採用が見送られたカタリナの破滅エピソード

本編で採用が見送られたカタリナの破滅エピソード

▲本編には登場しないキャラ2名の追加も

本作品『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』は『FORTUNE LOVER』のファンブックに掲載されていた【本編で採用が見送られたカタリナの破滅エピソード】を元にした乙女ゲームとなっている。

原作よりも乙女ゲームをしている

原作より恋愛要素が100倍濃い

公式サイトギャラリー画像

▲キースルートのスチル。キースの赤面顔は栄養。

本作品はなんと、キャラの個別ルートではがっっっっっっつり甘々のストーリーが展開される。体感は原作の100倍甘い。原作で特に進展ないキャラとも、「え?そこまでしていいの?」レベルの恋愛ストーリーが展開される。

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▲アランルートのスチル。原作より断然恋愛している。

正直なところ、筆者は「恋愛要素を入れてしまうと、恋愛要素薄めの原作とのバランスが取れなくなってしまうから、乙女ゲーム特有の甘いシーンは期待できないかな...」と思っていたがそんなことはなかった。期待以上の甘々ストーリーが展開される。あくまでIFストーリーを描いた作品で、原作には影響はないからだと思われる。

最高ですありがとうございます。

カタリナが破滅するバッドエンドがある

原作おなじみの脳内会議シーンもあり

本編にはカタリナが破滅するバッドエンドがある。選択肢によっては、カタリナが死亡してしまうこともあった。ただし、バッドエンドはそこまで重い雰囲気ではなく、軽めであっさりした展開が多かった印象。重苦しい気持ちにならずに進められるので、個人的によかった。

また、「アナザーエンド」と呼ばれる特殊なエンドもあった。アナザーエンドでは監禁されることもあって、なかなか面白かった。

原作おなじみの脳内会議シーンもあり

原作おなじみの脳内会議シーンもあり

▲脳内会議が重要なルート分岐に繋がる

原作でおなじみのカタリナの脳内会議シーンも多々あり。また、脳内会議の最後には2つの選択肢が出てくる。それがその後のルート分岐の重要な役割を担っているため、セーブ推奨。

なぜか脳内会議の選択肢が表示されるとセーブができなくなってしまうため、脳内会議の選択肢が出る前にセーブ推奨。ただしログから場面を巻き戻すこともできるため、セーブを忘れてしまってもそんなに焦る必要はなかった。

オリジナルキャラクタールートも魅力的

アルベルトの画像 アルベルトの画像

▲ルートプレイ後は絶対好きになってる

本作品オリジナル攻略対象の「ロジー」と「シルヴァ」が登場する。原作既読組からしたら、「原作キャラ以外いるか?」となるかもしれない。

しかしルートをプレイした後は推しがロジーがシルヴァになっている可能性もあるくらい、どちらも大変魅力的で良いキャラなのでぜひプレイしてみてほしい。

なんなら原作に逆輸入して欲しいまでシルヴァが好きになってしまった筆者だが、ゲームの冒頭で「本作で登場する新規キャラクターやエピソードは小説・コミック・TVアニメーションに帰属しないオリジナル」と注意書きされていて、5日くらい泣いた。

なんならサブキャラも攻略したかった

アルベルトの画像

▲なぜか攻略できないバグキャラのアルベルト

本作品に登場するキャラは、サブキャラも魅力的なキャラが多い。特定のキャラのルートにのみ登場するサブキャラもおり、筆者は「アルベルト」をめちゃくちゃ攻略したかった。

「...アルベルトは実は隠し攻略キャラでした!」みたいな展開があるんじゃないかと思っていたが、最後までなかった。辛い。

ボリュームやシステム面にも不満はなし

1ルート3〜4時間でクリアでちょうど良い長さ

クリア時間

各攻略キャラのルートに関して、筆者は1人当たり3〜4時間弱でクリアした。ダレずにできて、個人的にちょうど良い長さだった。

未読箇所まで飛ばせるカット機能が超絶便利

原作おなじみの脳内会議シーンもあり
システム面で1番よく使った機能といえば、未読箇所まで飛ばせるカット機能。右スティックを下に向ければ使える。既読箇所に関していえば、スキップ機能の上位互換のカット機能がしか使わないレベル。ルート回収をさくさく進めることができるのでおすすめ。

BACK LOG画面のシーンバック機能も便利

原作おなじみの脳内会議シーンもあり

左スティックを下に傾けてBACK LOG画面を呼び出すことで、一定の範囲のシナリオの読み返しやボイス再生が可能。また、シーンバック機能でシーンを巻き戻すこともできるので、誤ってセーブせず選択肢を選んだとしても、難なく巻き戻すことができて安心だった。

総評

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』総評

乙女ゲームとしての完成度が高く、筆者は大満足。「最初から原作キャラたちはカタリナのこと好きだし、乙女ゲームとしてどうやって展開するんだ?」と思っていたが、原作既読組の心配はほぼほぼクリアして上手くまとめている本作品だった。

もちろん原作未読組でも楽しめるが、やはり原作を見てからプレイした方が、10倍くらい楽しめるのではないかと思う。原作既読組は買って損はないどころか大勝利するのでぜひプレイしてみて欲しい。

また、筆者は限定版を購入したため、ドラマCDもゲット。ドラマCDでしか聞けないストーリーも面白くておすすめ。

※本レビューは2022/05/20時点のもの

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』のGame8スコア

Game8スコア

総合評価
9.25点/10
世界観 グラフィック ゲーム性
10/10 9.0/10 9.0/10
キャラクター
(ストーリー)
サウンド 快適さ
9.0/10 9.0/10 9.5/10

【総合評価】
編集部が話し合いによって決める参考値です。総合評価は10点満点となっており、10点=神ゲー、5点=普通、1点=致命的のように点数が高いほどより面白いゲームと言えます。
【6項目評価】
世界観:世界や設定の出来栄えの参考値
グラフィック:映像や背景の綺麗さの参考値
ゲーム性:戦闘や収集要素などの面白さの参考値
キャラクター:キャラたちの魅力、背景の参考値
サウンド:ボイスやSE、BGM等の参考値
快適さ:ロード時間や操作性、運営の更新性の参考値

みんなの評価

面白い、人に勧めたい 5
面白い、ただ勧めるのはちょっと… 0
どちらでもない 0
つまらない、退屈 0

製品情報

エルデンリングパッケージ
タイトル乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~
発売日2022527
開発元アイディアファクトリー
対応機種
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プレイ人数
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