2025-04-18

【インタビュー】事業を統合し生まれ変わったグリーグループのゲーム・アニメ事業 各代表取締役にインタビュー!より良いサービスを提供するためのキーワードは「ファンを大切にする」こと!

様々なゲームを世に送り出しているグリーグループは2025年1月1日付で、ライブサービスゲーム事業の再編を行った。この記事では、GREE Studios株式会社の前田悠太氏、グリーエンターテインメント株式会社の柿沼洋平氏、株式会社WFSの柳原陽太氏に今回の統合についてお話しを聞くことができたので、たっぷりお届けしていこうと思う。

自己紹介

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前田悠太氏(以下、前田氏):GREE Studios株式会社の代表取締役を務めている前田悠太と申します。2012年に株式会社ポケラボの代表を務めながら、M&Aをきっかけにグリー株式会社(現 グリーホールディングス株式会社)の取締役の仕事も担っています。

現在は、ゲーム事業の管掌役員も務めており、今年の1月1日に担当範囲の再編で、コンシューマーゲーム事業を担当するGREE Studios株式会社の代表取締役も兼任している形となります。

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柿沼洋平氏(以下、柿沼氏):グリーエンターテインメント株式会社の代表取締役を務めている柿沼洋平と申します。2010年にグリー株式会社(現 グリーホールディングス株式会社)に入社し、ゲーム各社さまに対してGREE Platform向けのソーシャルゲームの営業をしていました。

2013年にサイバーエージェントとグリーが設立した合弁会社グリフォンで約3年半ほど経営を勉強し、後にWFSで『ヘブンバーンズレッド(以下、ヘブバン)』の立ち上げなどに携わりました。2022年にリリースしたタイミングを区切りに、グリーエンターテインメントの代表に就任して、アニメ製作を軸としたIPライセンス事業を見ながら、2週間に1回『ヘブバン』の生放送にプロデューサーとして出演しています。

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柳原陽太氏(以下、柳原氏):株式会社WFSの代表取締役社長を務めている柳原陽太と申します。2012年に新卒でグリー株式会社(現 グリーホールディングス株式会社)に入社し、最初はGREE Platformの分析をするデータサイエンティストを担当していました。その後、WFSのゲーム分析を担当しながら、ゲーム開発やディレクター、プロデューサーを経て2021年にWFSの代表に就任しました。社長という肩書きですが現場に出ることが多く、メンバーからはプレイングプレジデントと言われています(笑)

あと、GREE Studios株式会社の副社長も兼務しており、どのような組織作りをしていけば成功するのか考えています。

社内外からの声はいかに!再編に対して意外(?)な反応

―なぜこのタイミングで組織再編したのか、経緯や理由を教えていただけますか。

前田氏:2024年がグリーの20周年の節目でして、そのタイミングでグリー株式会社は持株会社へ体制移行、グリーホールディングス株式会社に社名変更をしました。これに伴い、ゲーム・アニメ事業など全体的に再編をした形になります。

<ご参考>
https://hd.gree.net/jp/ja/news/press/2024/1114-01.html

理由はシンプルに3つの領域により注力できるように、ライブサービスゲーム、コンシューマーゲーム、IPライセンスに合った体制にし、効率的な事業運営と質の高いコンテンツの提供に努めたかったからですね。

―再編するにあたって大変だったことはありましたか。

前田氏:全体で1,200人以上のメンバーがいるので、フォローアップしながら、スピーディーに進めるのが難しかったです。ただ、変化の大きな方々は大変だったかもしれませんが、その反面期待も大きなものになっており、多くのメンバーが共感してくれました。

柳原氏:メンバーが前向きに捉えようと努力をしてくれたと思っています。ユーザーさまが求めることのハードルが高くなっているので、より大きな規模で戦うために今回の再編が行われました。今回の再編で挑戦のチャンスが増えることを、ポジティブに思ってくれたことが嬉しかったですね。

―社内外からの反響も大きかったと思いますが、どのような声が上がったのか教えていだたけますか。

前田氏:プレスリリースを見た社外の方々からコメントをいただきました。社内ももちろんですが、社外の方も一定の納得感があったと思うので、意外とサプライズにはならなかったのかなと思っています。

再編で起こった変化や期間は?より風通しのよい環境が整った!

―再編するにあたってクリエイターさん同士のコミュニケーションに変化はあったのでしょうか。

柳原氏:元々オフィスが一つの建物に集まっていたので、昔からクリエイター同士の交流はあり、柔軟に開発ノウハウの共有をしていました。今回の再編でよりスムーズにコミュニケーションを取れるようになりましたね。

―元々コミュニケーションを取りやすい環境だったんですね!お話を聞いていてかなり風通しがよい印象を受けます。

柿沼氏:再編の2年前から、前田を中心に各社独自路線を進んでいた3社を交わるような環境に整えていました。今までより意識的にお互いノウハウを共有したり、各社の会議に互いが取締役として入ったりと、情報の共有を常にしていましたね。

前田氏:今回の再編に至るまで準備期間が2年ほどあったので、よい形でよい方向に進んでいると感じており、最近になって結果が出てきていると思っています。

―長い期間をかけて下地を作っていたんですね!

新体制での事業に向けた意気込みは?キーワードは変わらないこと

―今後の意気込みを教えていただいてもよろしいでしょうか。

柳原氏:引き続き愚直にユーザーさまやパートナーさまのために、真摯にタイトルを作って愛されるスタジオにしていきたいですね。WFSだからプレイしてみたい、IPを預けたいと思っていただけるのが一番の目標です。

柿沼氏:グリーグループはゲーム会社のイメージが強いと思うのですが、実はアニメ製作事業も10年以上やってまして、今後はその辺の強みも活かして、外部パートナーさまとの協業を増やしていきたいです。

前田氏:ファンの方々に支えられてサービスが成り立っているので、愚直にファンの方々と向き合いたいと思っています。自信を持ってよいものを作るための環境を整えたと思っているので、ファンの方々の期待を超えられるように進んでいきたいです。

再編がライブサービスゲームにもたらす変化とは?今後の展望に迫る

―今回WFSにライブサービスゲーム事業が統合されていると思いますが、統合することによりどのように質の高いライブサービスゲーム体験をユーザーに提供できるようになるのでしょうか。

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柳原氏:以前からタイトルのノウハウを共有したり、連携をしていたのですが、一社に纏まることでより障壁が無くなると思っています。今までは遠慮しがちな部分が見えていたのですが、今ではクリエイター同士がコミュニケーションを取ったり、交流会も積極的に行われています。

それぞれの会社に強みがあって、WFSならRPG、ポケラボならダークファンタジーやリアルタイム性のあるゲーム、グリーエンターテインメントなら長期運営が得意など、それぞれのよい部分を吸収するような交流が発生しています。あとは、再編で会社の規模が大きくなり、運営・開発する人数が増えると思うので、これまで以上に質の高いゲームを出せたり、チャレンジしやすい環境になると思います。

―より質のよいゲームが誕生しそうな環境が整っているんですね!リリースするタイトルを増やすことは考えているのでしょうか。

柳原氏:今はなんでもヒットする時代ではないので、一定のクオリティを超えるものを作りたいと考えています。新規タイトルだと少人数から始め、クオリティに納得が行くまで、開発させることが大切だと思っています。

もちろん一定のペースでリリースしたいのですが、クオリティの基準を超えるまで慎重にコントロールしながら進めていきたいです。

―やはりクオリティも大切ですよね。RPGを中心に開発していると思うのですが、ゲームジャンルを増やす予定はあるのでしょうか。

柳原氏:ユーザーさまが期待しているのはRPGだと思うので、RPGは引き続き力を入れて開発していきます。あとは、再編で今まで以上に様々な受け方が出来るようになったので、他のゲームジャンルへの挑戦もあり得ると思っています。

例えば、これまでにないパートナーシップの組み方をしたり、今まで以上にクライアントさまと一緒に考えながら、品質の高いゲームを効率的に作れる環境が整ってきています。

今のゲーム業界は多様化が進んでおり、ユーザーさまは新しい体験や感動を求めています。その中で今までと同じゲーム体験を作るだけでは喜んでもらえないので、新しいものを取り入れていきたいですね。新しいゲーム体験を開拓したいので、期待して待ってもらえると嬉しいです。

新たに誕生したGREE Studiosのミッションは?コンシューマーゲームへの挑戦

―コンシューマーゲーム事業でGREE Studiosが新たに設立されましたが、力を入れて開発したいゲームジャンルはあるのでしょうか。

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前田氏:GREE Studiosは、まだ「ここだ!」というジャンルの方針はないのですが、これまでRPGで積み上げた強みは活かしたいと思っています。自分たちが作り届ける文脈は大事にしたいです。ユーザーさまも期待を寄せてくれていると思いますし、まずは得意ジャンルをコンシューマーゲームに昇華しながら作りたいと考えています。

このタイミングでコンシューマーゲームに舵を切った理由は、Steamを中心にゲーム業界が変化したのが大きかったです。ユーザーさまの意見を取り入れながらインタラクティブに作り込める点も、ライブサービスの開発ノウハウの活用性があります。今の市場に求められるゲームを作り込んでいきたいと思っています。

―強みを前面に押し出してゲーム開発を進めていくのですね。ユーザーさんがどのようなゲームを求めているとお考えでしょうか。

前田氏:ライブサービスではRPGを中心に作っていたので、特にRPGではユーザーさまの期待を裏切らないようにしたいです。現在は口コミや配信によってコンシューマーゲームの楽しみ方の幅も広がっているので、様々な楽しみ方ができるゲームをリリースしたいと考えています。

10年以上ライブサービスのRPGを作ってきて、グリーグループの色も出ていると思うのですが、その色をコンシューマーゲームでも表現しつつ、RPGにプラスアルファの部分を追加して作っていきたいですね。

――RPGプラスアルファ…差し支えない範囲でいいので、現地点での青写真を教えていただいてもよろしいでしょうか!

前田氏:めちゃくちゃ言いたいんですけど、近日中に情報を公開すると思うので、プレスリリースを確認していただけると嬉しいです(笑)ただ、グリーグループらしいゲームを作っていく中でも、サプライズもご用意しています。ファンの方を大切にしつつ、サプライズになるような内容も発表できればと考えています。

―楽しみにしています!今後の展望を教えてもらってもよろしいでしょうか。

前田氏:コンシューマーゲーム開発については弊社では昔からの歴史がほとんど無い分、しがらみなく今のユーザーさまに向き合った開発に集中できると考えています。未知のステップも楽しみながら、世界中のユーザーさまに楽しんでもらえるゲームを、しっかり準備していきたいです。

ゴールは長期間愛されるコンテンツを生み出すこと!柿沼氏の考えるプロデュースとは

―グリーエンターテインメントはIPを多角的にプロデュースする会社だと思いますが、何を持って目標達成、ゴールになるのか教えていただけますか。

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柿沼氏:まず第一にファンを増やすこと、大切にすることが前提にあります。好きな作品が短期間で終わってしまうと、ユーザさまが悲しい思いをされると思うので、長く愛される作品にしたいという考えがあります。

その過程の様々なコンテンツを多角的にプロデュースし、ファンの方々に楽しんでいただいて長く愛されるIPにするのが大切だと思います。

―音楽やMDなども手がけていくとお聞きしたのですが、今後どのように事業展開していきたいとお考えでしょうか。また、発表されているジャンル以外のプロデュースを行う予定はあるのでしょうか。

柿沼氏:音楽事業に関しては、音楽レーベルを立ち上げてCDを出したり、ライブイベントを開催したいと思っています。アニメというコンテンツは今世界中に広がっていますので、アニメとのコラボレーションを通じてアーティストさまのプロモーションに貢献できるような音楽レーベルにしていきたいですね。

マーチャンダイジング事業については、今まではゲームが主体だったのですが、他にもオンラインくじやイベントに絡めた物販などの展開も考えていますので、2025年内の発表を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

―現在手がけているもの以外にプロデュースしたい分野はあるのでしょうか。

柿沼氏:自分達の強みを活かせないとパートナーさまも幸せにならないと考えているので、強みを活かせる領域なら広げていきたいと思っています。そして少しづつ強みのある領域を増やし、それらの流れが繋がることでエンタメの経済圏が広がると考えています。

無理やり増やしてもよい結果は生まれないと思うので、パートナーさまやユーザーさまの動きを見ながら進めていきたいです。

新作ゲームを楽しみにしているファンに向けて

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前田氏:期待される存在であり続けたいと思っています。GREE Studiosやグリーエンターテインメント、WFSのそれぞれの会社から今までリリースしてきたタイトルや遊んでいただいた方々の期待に対して、しっかり色を出しながら応えられるゲームを作っていきたいです。

ゲームは常にプラスアルファで新しいチャレンジをするものだと思うので、これからグリーのことを知るユーザーさまの期待にも応えられる物作りを、真摯にやれればと考えています。

柿沼氏:ヘブバンのプロデューサーとしては、ぜひ今後のヘブバンにご期待いただけたら嬉しいです。先日の3周年で10大アップデートを実施すると発表し、遊んでいただくユーザーさまにやることをご用意しつつ、新しくゲームを始めた方、戻ってきた方にどのようなゲーム体験をお届けできるかにも注力しながらゲームデザインをしています。

また、ゲーム以外のイベントも開催予定で、ヘブバン展を開催したり、全国のアニメイトさまにグッズを置いていただいたり、東京タワーコラボ、豊島園の湯の庭コラボなど、様々な楽しみ方をご用意しているので、ぜひ楽しみにしていただければと思います!

グリーエンターテインメント社の社長としては、今後のアニメ製作事業や、その他のIPプロデュース事業での広がりにご期待いただければと思います。

柳原氏:とにかく自分たち自身が面白いと胸を張って出せるゲームを作りたいと思っていますし、パートナーさまやファンのみなさんとも共に歩みながら良いゲームを作りたいと思っています。

あとは、今回の再編でコンシューマーゲーム、アニメと一緒にライブサービスゲームも環境が整ったので、ファンのみなさんに愛してもらえる作品を、様々なメディアを通してお届けできるように頑張っていきたいと思っています。

会社概要

GREE Studios株式会社

会社名:GREE Studios 設立日:2024年11月1日 公式サイト:https://www.gree-studios.com/

グリーエンターテインメント株式会社

会社名:グリーエンターテインメント 設立日:2021年7月1日 公式サイト:https://gree-entertainment.com/

株式会社 WFS / ライトフライヤースタジオ

会社名:WFS / ライトフライヤースタジオ 設立日:2014年2月21日 公式サイト:https://www.wfs.games/ 公式X:https://x.com/wfs_info

© GREE Studios, Inc.

© GREE Entertainment, Inc.

©WFS

[取材協力]:GREE Studios / グリーエンターテインメント / WFS

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