2024-04-25

【インタビュー】Overwatch2の地域最強が決まる『OWCS ASIA』開幕直前!日本代表の『VARREL』と『INSOMNIA』の2チーム合同インタビュー!

Overwatch2にて行われる、各地域ごとに行われる予選と本選を経て地域最強のチームを選抜し、競い合う新たなeスポーツ体系『OWCS』。今回はその『OWCS ASIA』に出場するVARRELとINSOMNIAの選手から直接お話を伺う機会をいただくことができた。きたる『OWCS ASIA』の事から『OWCS JAPAN』の振り返りなど、様々な事をお聞きしたインタビュー内容を皆さんにお届けしようと思う。

OWCS ASIA進出について

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▲左奥からINSOMNIA所属のUndersea選手とLeonopteryx選手で、前に座るのは代表のうたぬ氏。そして右奥からVARRELのNico選手とKSG選手で、前に座るのはコーチのPAIN氏。

ーー本日はよろしくお願いします。まずはOWCS ASIA進出、おめでとうございます。今の率直な感想を伺ってもよろしいでしょうか?

KSG選手:そうですね、JAPANの次のOWCS ASIAでは強豪のチームが沢山いて、自分たちの力を良い機会だと思っています。そのようなチャンスを掴むことが出来て、大変嬉しく思っています。

Undersea選手:今回日本地域から上位2チームが進出という事だったんですけど、大会の体制が変わった事もあって凄く強いチームが沢山参加されていたんですけど、そんな中でも2位になる事が出来てよかったと思っています。

ーーOWCS ASIAには様々なチームが出場されますが、このチーム・選手に注目しているとかってありますか?

Nico選手:注目しているチームで言うと、初戦で当たるYETIです。何故かと言いますと、YETIは韓国の予選で4位のチームでして、今回の中で一番自分たちが突破するべき壁だと思っているので、そこに注目をしています。

選手に関しては、Team FalconsのProper選手です。この選手は元々のOWリーグでもMVPを取った方で、世界最強のDPSとも呼ばれている選手です。なので、同じロールとしてぜひ戦ってみたいという意味で、注目をしています。

KSG選手:僕が注目しているチームはDAFです。僕たちVARRELがちょくちょく対戦する機会がありまして、その中でも大事な場面で負けてしまった事もあって、非常に印象に残っています。今回はその悔しさを覆せるように頑張りたいなと思います。

注目の選手で言うと、YETIのD0NGHAK選手です。僕と同じタンクというロールで、その中でも特に強い選手だと感じているので、今大会で自分パフォーマンスを最大限発揮して、勝つ事が出来たらなと思っています。

Leonopteryx選手:僕が一番注目しているチームは、初戦に当たるCrazy Raccoonです。日本のチームとして参入してきたという事で、かなり注目度は高いんじゃないかなと思っています。

個人的に注目している選手は、Team Falconsでタンクのロールを勤めているsmurf選手です。OWの頃からリーグで活躍している選手で尊敬しているので、ぜひ同じロールの選手として一度戦ってみたいです。

Undersea選手:注目しているチームはパシフィック1位通過のHONEY POTです。初戦に当たるCrazy Raccoonはもう言わずもがな世界的にも強いチームなんですけど、HONEY POTは自分たちにとっても越えるべき壁だと思っているので、まずはそこを倒して日本地域のレベルが上がった姿を見せたいと思っています。

注目している選手はCrazy RaccoonのHEESANG選手です。僕と同じ色んなDPSを扱うフレックスDPS役割を担っているんですけど、どのキャラを使ってもパフォーマンスが高く憧れている選手なので、ぜひ自分の全力をぶつけられたらと思っています。

ーーOWCS ASIAに向けての課題や、取り組んできた事ってありますか?

Nico選手:VARRELが取り組んできた事は、練習環境を変えた事です。地域で一番強いと呼ばれている韓国チームを基準として、一日の練習時間の配分だったり練習量だったりを変えて、レベル感を合わせるような取り組みをしていました。

後はVARRELからゲーミングハウスも提供していただいて、そこから毎日の練習であったりメディア活動だったりも強化して、OWCS に向けて練習を重ねてきました。

Undersea選手:インソムニアとしては、今回のOWCSの大会期間が非常に長かったという事もあって練習と休みの期間の配分が難しかったんですね。僕たちは日本人と韓国人の混合チームなので、出来るだけチーム練習に時間を費やして、コミュニケーション問題の解決に努めていました。

OWCS JAPANを振り返って

ーーここで少し話を遡りまして、OWCS JAPANを振り返っての感想や印象に残っている試合を教えていただけますか?

Undersea選手:一番印象に残った試合は、準決勝のインソムニアvsREVATIです。僕たちのOWCS ASIA進出を決める試合で、BO5の3本先取で勝敗が決まる形式だったんですけど、最初に2マップを連取されてしまいまして。

マッチポイントの状態で、本当にみんなのメンタルが折れてしまっても仕方ない試合内容だったんですけど、そこから諦めずに最後まで戦い抜いて、結果的に3-2で勝利出来たという事で、印象に残っています。

Leonopteryx選手:僕が印象に残っている試合は、予選でも当たったSixBlowです。自分と同じポジションのpressure選手が凄く強いので、そういった自分と同じロールを務めている強い選手と当たる試合は、毎回印象に残っています。

KSG選手:僕が印象に残っている試合はVARRELvsREVATIですね。HoFac選手のDPSキャラが凄く活躍していまして、今シーズンからルールが変わった事で、日本の競技シーンに新しい風が吹いてるなって事を肌で実感できる試合だったので、非常に印象に残っています。

Nico選手:僕が印象に残っているのは、グループステージのVARRELvsインソムニアです。VARRELがOWCS JAPANで唯一落とした1ラウンドが、そのグループステージでのインソムニア戦でして。結果的には3-1で終える事は出来たんですけど、内容的には課題が残る感じだったので、強く印象に残っています。

ーーありがとうございます。続けてOWCS JAPANについてにはなるんですけど、大会の視聴者数の増加からも日本でのOW2への注目度が非常に高まっている事が見て取れますが、今の現状をどう捉えられていますでしょうか?

Undersea選手:そうですね。今大会から公式で日本語配信が開始されたという事もあって、世界的にもそうなんですけど、僕的にも日本での大会視聴の需要の幅が広がったんじゃないかなと思っています。

本当にOWの頃から競技シーンに携わってきたんですけど、もう数百人見ていてくれれば良い方みたいな、コンテンダー(OWの公式大会の一つ)に出場してもあまり注目をしてもらえるような環境じゃなかったんですよ。それが今では予選の頃から数千人居たので、凄く盛り上がり始めている事を実感しましたね。

個人的にもOW2の配信はするんですけど、配信を見てくださる視聴者の方も増えたりしていたので、ここからも日本でのOW2の盛り上がりが見て取れるんじゃないかなと思います。

Nico選手:OWCS JAPANが設立された事で、今まで日本の地域になかったOWの競技シーンが新たに誕生というか、ここからスタートしたという感じで。今まで競技シーンに興味が無かった日本のプレイヤー達にも注目をしてもらえているんじゃないかなと思っています。

自身のOWが人気になったなと感じたエピソードもありまして、自分が個人のYouTubeチャンネルでOW2の動画を投稿しているんですけど、それの再生数が2~3倍に伸びていたり。Twitchで配信活動もしているんですけど、そっちの視聴者数も倍増してるんですよ。

今回のOWCS JAPANの開催で、元々OWをやっていた層だけでなく、より幅広い層への認知が広まったんじゃないかなと思っています。

各チームのパーソナルな部分について

ーー選手の皆さんの得意なヒーローを教えていただいてもよろしいでしょうか?好きなヒーローでも大丈夫です!

Nico選手:僕はソジョーンです!OWのDPSのキャラって凄いAIMが必要なキャラと、スキルが重要なキャラに分けられているじゃないですか。どっちかと言うと自分はスキルを使うよりはAIMで敵を倒したい派のプレイヤーなので、ソジョーンが好きなヒーローであり得意なヒーローでもあります。

KSG選手:僕が好きでもあり得意でもあるヒーローはオリーサですね。元々オリーサというキャラのバックボーンが凄い好きで、ゲームのキャラとしても使用感やプレイスタイルも魅力があるなって思っていまして。

現パッチでも、オリーサがタンクキャラとして強力だと感じているので、今大会でも使える機会が多いんじゃないかなという事で、非常に楽しみにしています。

Undersea選手:僕が好きで得意なヒーローはゲンジです。OWを始めてから色んなムービーやゲームプレイ動画を見ている中で、キャラクターデザインだったりスキルセットだったりが、一番魅力的なんじゃないかと個人的に感じています。

僕はNicoさんとは逆のパターンで、AIMよりかはスキルで敵を倒したい派でして。後は偏差撃ちのキャラを好んで使ったりもするんですけど、そういう点からもゲンジを愛用していて、そこから好きなヒーローかつ得意なヒーローとなりました。

Leonopteryx選手:僕が一番好きなヒーローはウィンストンです。理由としては、元々去年ぐらいまではウィンストンしか使ってないんじゃないかってくらいの使用率だったんですよ。特にウルトを使っている間が楽しいのもあって、今でも得意であり好きなヒーローです。

ーー皆さんの個性が垣間見えました、ありがとうございます。次に、自分達のチームの強みを教えていただきたいです。

PAIN氏:VARRELの強みというのは、練習内・外に関わらずどのタイミングでも真剣に取り組む姿だと思っています。

Nico選手:僕達って長い時間、大体約二年半程同じメンバーで活動をしているという事もあって、連携面に自信があると共に、強みにもなっているんじゃないかと思っています。

KSG選手:二人に続くような形にはなってしまうんですけども、やっぱり長年同じメンバーでやっているという事もあって、良い空気感で練習や試合に臨めているのが僕達の強みだと感じています。

やっぱり練習とかをしていても辛い時があったりするんですけど、共に長い期間切磋琢磨してきたメンバー達とだからこそ乗り越えられてきたと思っています。

うたぬ氏:インソムニアは今回コーチではなく、チームの代表の自分が参加させていただいております。うちのチームは後半から結構盛り返せる地力の高さが強みだと感じております。

それこそOWCS JAPANの準決勝とかでもそうなんですけど、うちは良くも悪くもフレッシュさがウリで、波があるんですけども、良い波にさえ乗れれば良いパフォーマンスで挑めるんじゃないかと思っています。

Undersea選手:僕達もVARRELと似ている部分があるんですけど、タンクとDPSのフロントラインがOWの頃から長く一緒にやってきているメンバーなので、そこに今回から韓国人選手二人がサポートとして合流しまして。

連携の取れるフロントライン三人と、フィジカルの強い二人のサポートで良い感じのシナジーが今は出てるんじゃないかと思っています。

Leonopteryx選手:Underseaが言った事と少し被る感じにはなるんですけど、ずっと一緒のフロントラインでやってきて、試合外でも一緒にOWやったりしていて。仲も非常に良好ですので、そういった信頼関係も強みだと感じています。

ーーぜひ皆さんの強みをOWCS ASIAで発揮してきて下さい!続いては前の質問に少し近くはなるんですけど、チームとして注目して欲しい点はございますでしょうか?

Nico選手:僕達のチームで注目して欲しいのは、初戦で韓国チームに勝てるかどうかというところを見て欲しいです。そこが自分達としての目標であり、日本地域の課題点ともおもっているので、ぜひその試合に注目して欲しいです。

KSG選手:チームとして注目してもらいたいのは、マップによって色んな構成にチャレンジする姿ですね。相手やマップによって「あ、ここではこんな構成を使うんだ」という風に見てもらえれば楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

Undersea選手:構成の話になるんですけど、自分達もマップや環境によって結構変えたりするんですけど、チームメンバーの得意なヒーローが噛み合っているダイブ構成にはかなり自信がありまして。その構成をする時は選手みんなの最高のパフォーマンスを見る事が出来ると思うので、その構成を出せる環境だったりマップだったりする時は、ぜひ注目していただければと思います。

Leonopteryx選手:初戦のCR戦ですね。日本地域としても非常に注目度の高い試合だと思っているので、そこで僕達が奮闘する姿を見ていただければと思います。

うたぬ氏:試合外の話にはなるんですけど、うちのチームメンバーはみんなパーソナルな部分が可愛いので、ぜひそこにも注目をしていただければと思います!

ーー試合外の部分にも注目して欲しいという事に繋がる質問にはなるんですけど、日本へ帰国した後にファンとの交流会が開かれた時、どういった事をしてみたいとかってありますか?

Leonopteryx選手:そうですね…先日VARRELさんもやっていたファンミーティングみたいな、直接ファンの方からの応援の声を聞ける場があれば良いなと思っています。

Undersea選手:インソムニアとしてはファンミーティングみたいな、オフラインでチームとファンの方で交流する場みたいなものはまだ経験した事がないので、そういう場があると嬉しいですね。

それと、もしあればファンの方とOWで1on1の対戦をしてみたりサイン会だったり、色んな交流をしてみたいなと思っています。

Nico選手:ファンの皆様とは個人の配信でも良くやっているんですけど、視聴者と一緒にOWで対戦したりといった距離の近い配信を良くやっているので、ぜひそこに来ていただきたいですね。僕がプロという肩書きがあるから遠いように感じると思うんですけど、その距離を縮められるような楽しい企画を出来ればと思っています。

KSG選手:今までVARRELのファンミーティングとして色んな企画をやってきた凄く楽しかったんですけど、帰国後にやりたい企画というよりは、海外に行って残念な結果で帰国すると非常に悲しいので(笑)

とりあえずは良い結果を残した上でファンミーティングを開催できれば、きっと何でも楽しいと思うので。なので、頑張って勝とうと思います!

OWCS ASIAに対しての意気込みとファンの方に向けて一言

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Nico選手:僕達の初戦はYETIという、韓国の大会で4位のチームです。とりあえずはそこには全力で挑んで、全力で勝ちに行きたいと思います。

今回のOWCS ASIAはVARRELの集大成とも言える大会で、そこに対して今まで応援してきてくださったファンの方々に良い結果を報告をできるように頑張りますので、ぜひ引き続き応援をよろしくお願いいたします。

KSG選手:今回の大会は個人的には挑戦的な意味が凄くあって、このような機会をいただけて凄く嬉しいんですけども、今まで応援して下さっているファンの方々にも楽しんでいただけるように、良いパフォーマンスを発揮して盛り上げていきたいなと思っています。

PAIN氏:OWCS JAPANでも自信満々に挑んで各チームを倒してきたので、今回も「絶対に倒すぞ!」という覚悟で挑んでいきます。

ファンの方々にも、VARRELが強豪チームと渡り合う姿を見て楽しんでいただければと思います。

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Undersea選手:初戦がCrazy Raccoonという強豪チームにはなるんですけど、同じ日本のチームの枠として今回出場されていると思いますので、注目の日本チーム対決という事で、僕達が奮闘している姿を見ていただければと思います。

そして、今回僕達が韓国の遠征にファンの皆様に、クラウドファンディングという形で支えられながら、練習に集中できる素晴らしい環境を作っていただいているので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

この韓国遠征や強豪チームとの試合で得られた経験値を活かして、より高いパフォーマンスを発揮し、ファンの皆様に応援していただけるチームであれたらなと思います。

Leonopteryx選手:昨年の12月のFlash Ops(OW2の公式大会の一つ)では不甲斐ない結果に終わってしまったんですけども、今回は更にパワーアップした姿をお見せして、まずは一勝を狙っていきたいなと思っているので、応援よろしくお願いいたします。

うたぬ氏:僕は選手じゃないので意気込みという訳ではないんですけど、この大会を色んな人達にサポートしていただいているなという実感がありまして。クラウドファンディングしていただいたファンの皆様を始めとして、メディアの方々だったり大会運営だったり、一緒に撮影をしてくださるチームもあったりして、本当に色んな方々に支えられて大会が成り立っているんだと実感しています。

そういった大会を選手達が最大限楽しめて「楽しかった!」と笑顔で日本に帰って来られるように、全力でサポート出来ればと思っています。

ファンの方々に関しては、皆さんのおかげで活動できているという事をクラウドファンディングだったり、選手の配信活動だったりで日々強く実感しております。ぜひ今から始まるOWCS ASIAも見届けてくださればと思いますので、応援よろしくお願いいたします!

ーー本日はお忙しい中ありがとうございました!OWCS ASIAでの活躍を楽しみにしています!

[取材協力:VARREL / INSOMNIA]

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