新体制での成長戦略とハイブリッドAI時代への適応
現場の課題に寄り添う顧客第一主義

Dynabook株式会社は、メディア関係者向けに「Dynabook メディア懇親会」を開催した。2026年4月1日付で新たに取締役社長に就任した渋谷氏は「顧客第一主義」を力強く掲げ、ものづくりからサービス、保守に至るまで、現場に赴き現実の状況を深く理解する「三現主義(現場・現物・現実)」の徹底を組織全体に促している。

同社の事業はこの5年ほどで大きく拡大し、WindowsノートPC市場においては2年連続でシェアNo.1を獲得するまでに成長した。現在はWindows 10のサポート終了(EOS)に伴う特需の反動減や、SSD・メモリといった部材価格が約4倍にも及ぶ高騰を見せるなど、非常に厳しい市場環境に直面している。
しかし、調達・生産・物流の最適化や主要ベンダーとの強固な連携による先行調達を通じ、コスト増の影響を最小限に抑える企業努力を絶え間なく続けているという。
現場のデータを活かすエッジ×クラウドのAI戦略
AIの急速な進化により、IT市場はクラウド中心の運用から、エッジ(端末側)での処理を組み合わせたハイブリッドAIの時代へと本格的に移行している。DynabookはPCにとどまらず、XRグラスやドライブレコーダーなど、ビジネスの現場でリアルなデータを生み出すあらゆる「エンドポイントデバイス」を幅広く展開している点が最大の強みである。
今後は、これらの現場デバイスを基軸にAI活用をさらに高度化させ、レスポンスに優れたローカル処理と、膨大な計算を担うクラウド処理を最適に使い分ける構えだ。
これにより、PCを単なる「業務処理ツール」から、ユーザーの意図を汲み取って自律的にサポートする「ユーザーに最も近いパートナー」へと進化させていくという、未来に向けた明確な方針が示された。
王道モバイルPCがAIを搭載して進化!新製品ラインナップ
リスタートを意味する新モデル「dynabook G83R/PA」

マーケティング&商品企画統括部の杉野氏からは、本日発表された法人向けAI PCの新商品ラインナップが紹介された。

今回発表された目玉製品の一つが、13.3インチ プレミアムモバイルノートPC「dynabook G83R/PA」である。本機は最新のIntel Core Ultraプロセッサを搭載し、AI処理性能を飛躍的に向上させながらも、900gを切る圧倒的な軽量性を実現した次世代のAI PCだ。
堅牢性と利便性の両立:軽量・薄型でありながら、満員電車などの圧迫にも耐えうる厳しい堅牢設計を踏襲。企業顧客から「ケーブルの取り回しがしやすい」と評価の高い「左右両側のType-Cコネクタ」も引き続き採用し、実務での使い勝手を追求している。
新カラーの追加:若年層の多様な働き方やライフスタイルに合わせ、これまで個人向けPCで人気を集めていた明るくライトなカラーリングを、法人向けラインナップにも新たに追加した。
名称の由来:初代「J-3100」から連なる、軽さと速さを追求した「G」シリーズの血統を色濃く受け継ぐモデル。今回の型番「R」には、高度なAI PCとしての「Restart(再始動)」という、Dynabookの新たな挑戦への意味が込められている。
ダウンタイムを削減するセルフ交換バッテリー搭載モデル

さらに、Intel Core Ultra(シリーズ1)を搭載した大画面の14インチモデルおよび、最新のCore Ultra(シリーズ2)を搭載した「G83」の新モデルも同時発表された。AI時代においてPCのダウンタイム(修理等による稼働停止時間)は業務の大きな妨げとなる。
そのため、ユーザー自身でドライバー1本でバッテリー交換が可能な「セルフ交換バッテリー」搭載モデルを積極的に拡充している。
これにより、同社の法人向けAI PCラインナップは13インチのモバイル機から16インチの据え置き機まで幅広く展開されることとなり、あらゆるビジネスシーンのニーズに応える体制が整った。
6月26日(金)が「ノートパソコンの日」に認定

懇親会の中では、一般社団法人日本記念日協会により、6月26日(金)が「ノートパソコンの日」として正式に記念日認定されたことも発表され、会場を沸かせた。
これは、37年前の同日に世界初のノートパソコンと言われる「DynaBook J-3100 SS001」が発表された歴史的な出来事に由来する。以来、ビジネスや教育、医療など、世界中の人々のライフスタイルとワークスタイルを根底から大きく変えた同社の功績が公に認められた形だ。
日本が世界に誇るものづくりのDNAが、AI時代という次代のイノベーションを生む新たなきっかけとなることが強く期待される。
『Dynabook株式会社』会社概要
© Dynabook Inc.
[取材協力]:Dynabook株式会社
Edited by : ゲーム山本
ゲームエイトの編集チームです。ゲームに関する最新攻略情報・ニュース・レビューを日々お届けしています。
























