『Dell Technologies』のプレミアム ゲーミング ブランドである『Alienware』が新たに販売を開始したゲーミング デスクトップ「Alienware Area-51」。今回は、実機を使用したゲームプレイを交えて紹介していく。性能や仕様のほか、おすすめの用途なども紹介しているため、PCの買い替えや購入を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみて欲しい。
『Alienware(エイリアンウェア)』とは
『Alienware(以下、エイリアンウェア)』は、コンピュータおよび関連製品・サービスの開発・販売・修理・サポートを行っている『Dell Technologies』のプレミアム ゲーミング ブランドとして位置している。
ゲーミングに特化したブランドらしく、ハイエンドデスクトップ・ノートPCからキーボード・マウスなどのPC周辺機器まで幅広く取り扱い、いずれの製品も上質なゲーム体験を提供してくれている。
最強のPCをご紹介!最新の「Area-51」をガチレビュー
デスクトップ型PC「Area-51」
さて、今回レビューするのは、エイリアンウェアが扱うPCの中でも最上位の性能を持つデスクトップ型PC「Area-51」だ。寸法は高さ:569.00 mm、幅:231.60 mm、奥行き:610.50 mmとPCとしてはかなり大型となっており、実物を見るとその存在感に圧倒される。重量も34.50 kgと一人で移動させるのは避けたい重さとなっているため、PCを配置する位置はデスクの上よりは下に配置するのが安心だろう。
また、配置の際にはCPUスタンド(PC用キャスター付きワゴン)を併用することで掃除などの移動が容易になるほか、底面からのホコリの吸入を抑制できる。床置きで使用する場合はCPUスタンドも併せて探してみるとよいだろう。
最強クラスの性能が魅力!ゲーマーからクリエイターまで幅広い層にフィット
最もゲーム体験において重要視されるCPUとGPUはいずれも最新かつ最上位グレードである、Core Ultra 9 285k(以下285k)とGeForce RTX 5090(以下RTX5090)が搭載されており、最近のAAAタイトルを4K解像度でプレイしたとしても一切の不便を感じることはない。
また、高リフレッシュレートでのプレイが重要なシューティング系のタイトルでも、マシンパワーを存分に活かした余裕のあるプレイができるため、ゲームジャンルを問うことなく快適なプレイ環境を届けてくれる。
▲メモリやストレージは購入時に変更が可能となっており、自身の用途に合わせたカスタマイズできる。
また、ゲーム体験のほか、クリエイター向けにもおすすめできる要素として、64GBのメモリ容量と最大4TBのM.2SSDの搭載が挙げられる。
ゲーム体験に限定すると特に64GBのメモリはオーバースペック感はあるものの、クリエイター向けの有名ソフトを使用する際の動作の快適性に大いに貢献してくれるだろう。
購入時にはスペックのカスタムも可能!用途に合ったPCを作り出せるのも魅力
今回レビューする「Area-51」は先述の通り285k・RTX 5090搭載のクリエイターやエンスージアスト向けの性能を持っており、ゲーマにとってはやや過剰とも言える性能を持っている。
▲CPUは265Kまたは285Kから選択が可能だ。
▲GPUはRTX5070をはじめとした全4種から選択でき、幅広い用途に対応可能となっている。
これらの内部搭載パーツはいずれも購入時に変更可能となっており、CPUはCore Ultra 7 265kも選択できるほか、GPUについてはGeForce RTX 5070・RTX5070Ti・RTX5080の3つからも選択可能となっている。
特にコアゲーマーであったとしても、スペックとしてはCore Ultra 7 265k + RTX5080の組み合わせでも十分といえるため、自身の用途に合わせた選択ができるという点でも、Area-51はゲーマーにとって優れた選択肢と言えよう。
もちろん購入価格もスペックに応じて変動するため、費用対効果を意識する方でも納得できるラインを探りやすい。
高級感あふれる外見にも注目!エイリアンのロゴがかっこいい…
LED照明効果で気分UP!
ゲーミングといえばLEDの輝きに目を焼くのがロマンである、というのは偏見だろうか。Area-51ゲーミングPCも例に漏れず、PCケースの内外を問わず、LEDよって装飾がなされている。
ひときわ目を引くのが、ケース内部で輝く4基のファンだろう。特に、フロントへ配置された2基は180mmという大型サイズを誇り、285k + RTX5090といった怪物を冷却するための強力なエアフローを構築する核となるパーツとして、機能性と審美性を両立させている。
サイドパネルはスチール&耐熱耐傷ガラス製
見た目に拘ったケースらしく、サイドパネルはスチールのフレームに耐熱耐傷ガラスをあわせた透過式のものが採用されている。スモークガラスのサイドパネルはケース内部の輝きにフィルターをかけ、より魅力的に仕上がっている。
また、これは一部マニアにしか伝わらないかもしれないが、285kの発熱量のために用意された大型簡易水冷装置や重厚な作りの大型GPU・RTX5090を眺めることができるのも、透過式のサイドパネルがもつ魅力ではないだろうか。
細かな機能も充実!
背面IOには計10基のUSB端子が用意
本PCは、最新の名に恥じない入力インターフェースも備えている。
多くの機器を接続するために用意されたバックIO部にはThunderbolt 4と、10Gbpsの通信速度に対応したUSB 3.2 Gen 2 Type-Cコネクタがそれぞれ2基づつ採用されている他、USB-Aタイプのコネクタは6基用意され、うち1基はUSB 3.2 Gen 1となっているため、5Gbpsの通信速度に対応している。
デスクトップ型PCであるため最低でもマウスとキーボードは接続が必須となるため、USBポートを2つ占有することは確定しているものの、それでもなお背面だけで8つの端子が残るため、拡張性は特に高いといえる。
▲10Gbpsの表記が無い上2つのType-Cポートは40Gbpsに対応。
また、Nasや外付け記憶装置を接続する場合でも、40Gbpsの転送速度を持つThunderbolt 4の端子を使用することで接続方法によるボトルネックを感じることなく、これらの機器を扱えるだろう。
有線Lanポートは最大2.5Gbpsに対応
▲Area-51に搭載されているKiller E3100Gは最大2.5Gbpsに対応したLanコントローラーだ。
背面ポートに用意された有線接続用のLANポートは最大通信速度2.5Gbpsに対応しており、ゲームなどの大きな容量のファイルを高速でダウンロードすることが可能となっている。
無線接続も高水準
▲付属のアンテナ。2つの線をPCに接続することで無線接続が可能になる。
▲背面に用意された2つの端子。極性などはなく両方に接続さえすれば使用可能だ。
また、デスクトップ型PCながら付属のアンテナを背面に接続することでWi-fi7やBluetoothによる無線接続も行うことが可能だ。
特にBluetooth機器を接続できる点についてはあるとかなり便利である機能と言え、ゲームパッドの接続や無線キーボードなどの周辺機器を接続した際にも高い反応性でストレスなくPCを扱えるだろう。
実際のゲームプレイ!不自由なくプレイできる環境が待っている
『ゼンレスゾーンゼロ』をプレイしてみた!
さて、今回は『ゼンレスゾーンゼロ』をプレイして、その実力を確認してゆく。
検証は解像度1920×1080で行うほか、性能には大きく余裕があるため、全ての設定を最高値にして戦闘やフィールドの移動を行い負荷やフレームレートを確認した。
動きの滑らかさは十分!快適そのもののプレイ感
▲オブジェクトの多いエリアを歩いても200fps以上の数値を常に出すことができる。
今回のプレイでは、フレームレートは200以上をキープしており、エフェクトが重なった瞬間にのみ、150前後になる程度だった。
▲動きの激しい戦闘中でもフレームレートは200前後を叩き出している。
いずれにせよフレームレートが60を下回ることもなく、視覚的にもカクツキを認識することなくスムーズなゲームプレイをできた。筆者の感想にはなるのだが、ゲーム用として使用する場合ではほぼ確実に満足できるだろう。
別売りのマウスとキーボードもご紹介!
今回「Area-51」をレビューするうえでPCとともにマウス・キーボードも貸与していただけたため、そちらも簡単ながら紹介させていただく。
「Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス」
▲今回は光沢のある黒に近いグレーのダークサイド オブ ザ ムーンカラーをレビュー。
「Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス」は、60Gを切る超軽量マウスとなっており、反応速度に直結するポーリングレートは最大8000Hzに対応している。
これは0.125ms毎にデータを送信して動作を行うということで、つまるところ、遅延速度も最低0.125msということになる。従来のマウスはゲーミングと謳っていたとしても1000Hzが主流であったため、最低遅延は1msと8倍の差を持っている。もちろん、無線接続対応となっており、無線接続時には4000hzまでのポーリングレートに対応する。
本体重量60グラム以下という軽さと相まって操作性は非常に良好で、形状も左右対称型でくびれが僅かにあるタイプの人を選ばず、万人が扱える形となっている。
また、マウスは無線接続時の充電持続時間も性能を語るうえでは外せない内容ではないだろうか。「Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス」は無線接続時、4000Hzであれば32時間、性能を抑え1000Hzで使用した場合には120時間のバッテリー持続時間を提供可能だ。
▲マウス裏面。電源はスライド式のスイッチとなっており、操作中に誤って切れることは無いだろう。
また、無線接続時必須となるドングルだが、マウス本体に格納することが可能となっている。マウス裏側下部にドングル格納用の穴が用意されており、そこに差し込む形となる。マウスを持ち運ぶ際などには、ドングルのような小さいアイテムは無くしやすいため、気遣いが嬉しいポイントだ。
「Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード」
▲キーボードは70%サイズに分類され、デスク上の専有面積と性能のバランスが良いレイアウトだ。
今回貸与していただいたキーボード「Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード」は、有線・無線いずれの接続でも扱えるキーボードだ。無線キーボードというものを筆者はこれまで使用したことがなく、無線である必要性も特に感じてはいなかったのだが、いざ使ってみると手軽さにとても驚きを覚えた。
従来の有線接続キーボードでは接続するためにわざわざバックパネルからUSBケーブルを引いて机の下から通してとかなりの重労働を強要されるのだが、Wi-fi接続であればそもそもPC側に何も手を加えることなく接続ができるのだ。
▲裏面では無線接続モード切り替えが行えるほか、ドングルもこちらに格納可能。
もちろんWi-fi接続は対応したPCでなければいけないという側面もあるが、非対応であってもキーボード本体に格納されたUSBドングルをPCに接続することでも無線接続が可能だ。USBドングルを用いての接続はWi-fiと異なり2.4Ghz接続と呼ばれ、より遅延の少ない接続方法とされている。
そのため、特に反応速度が要求される対戦ゲームなどではドングルを用いての接続のほうが望ましいだろう。
▲キーキャップを外して軸を確認した。北向きLEDとなっており、印字がきれいに光る。
さて、キーボードといえば打鍵感や打鍵音といった要素も無視できないだろう。「Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード」は、リニアタイプの通称「赤軸」を採用したメカニカルキーボードとなっている。
押し始めから底打ちまでの荷重変化が少なく、滑らかに押し込むことができるため、ゲーム用途・タイピングいずれも高い水準でこなすことができるだろう。
最近のトレンドである「ホットスワップ」機能にも対応している。この機能はキーボードのスイッチを専用の器具を用いることで簡単に取り外し、交換が行えるというものだ。
▲小物類にはドングルをUSB-A端子に接続するための変換コネクタなども付属。
付属のスイッチプラーで引き抜くことで自身のお気に入りのスイッチを取り付けることが可能なため、移動キーとしてよく使うWASDをより反応速度の高い銀軸に変えるといった改造も手軽に行える。
カスタマイズ次第で様々な方におすすめできるハイエンドPC!
さて、ここまでデスクトップPC「Area-51」をを紹介してきたが、やはり最新パーツをふんだんに使用した高い性能が魅力といえるのではないだろうか。背面の用意された大量のUSBポートや、最大2.5Gbpsの通信速度に対応した有線LANなど、コアゲーマーはもちろん、PCでクリエイティブな作業を行うユーザーにこそ、手にとってその実力を感じてほしい。
電源ユニットは1500Wプラチナとなっているため、将来的に更にスペックを強化したいとなった際にも受け入れることができるため、知識があればパーツを交換しながら長く使い続けることも可能だ。
ここまで玄人向けのように語ってきたが、もちろん初めてPCを購入するという方にもおすすめだ。
Alienwareの保証や手厚いサポートのほか、PC内部に用意されたQRコードを読み取れば先述のパーツ交換も詳細な手順を確認できる。一度購入してしまえばかなり長い間性能不足という言葉を気にすることなくPCライフを過ごせるため、購入する価値のある素晴らしい製品だと言えるだろう。
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[提供]:Dell Technologies
(編集・執筆/Jo)