2019.04.15 12:05

なぜ今、あえてPCブラウザゲームを選んだのか? 電撃文庫×niconicoの新作ゲーム『エンゲージプリンセス』の体験イベントをレポート

ドワンゴは、KADOKAWAのエンターテインメントノベルレーベル「電撃文庫」25周年記念作品として、同社と共同開発している完全新作PCブラウザゲーム『エンゲージプリンセス』を4月1日(月)より配信開始した。それに先駆けて、メディア向け体験イベントが3月28日に開催された。本稿ではその模様をレポートする。

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niconicoと親和性の高いPCブラウザゲームを選択

まずは、『エンゲージプリンセス』総監督・開発責任者の栗田穣崇氏より、今作の開発経緯やビジョンについての説明が行われた。niconicoの顔としてもすっかりおなじみとなった栗田氏だが、この『エンゲージプリンセス』は、同氏が3年前の立ち上げ時から係わっており、プロジェクト全体の総括を行っている。

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▲栗田穣崇氏。

『エンゲージプリンセス』は、VR空間の「夢世界 メアトピア」を舞台に、プレイヤーが様々な人々と絆を深めていきながら攻略していくラブコメRPGだ。今作はスマホゲームではなく、あえてPCブラウザゲームとして発売される。そこで疑問に思うのは、「なぜ今PCブラウザゲームなのか?」というところだろう。

これついて栗田氏は、「スマホ市場がレッドオーシャン化しているから」と、その理由を語る。現在のスマホゲーム市場は、勝ち組がすでに出来上がっており、その続編など横に拡がっているという状況だ。また、毎月多数の新作ゲームもリリースされているのが、生き残れるのはわずかなタイトルに限られている。

市場そのものが飽和していることに加えて、オリジナルIPが参入するのが難しくなってきている。これは、ユーザーに認知してもらうのが大変というのが理由だ。Google PlayもApp Storeも、日本側からコントロールすることができない。そのため、新規タイトルを知ってもらうのが難しいのだ。これまではそれをテレビCMで補っていたのだが、コストも掛かる上にその効果も衰えてきている。

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niconicoのプラットフォームを活用

ドワンゴの強みのひとつに、niconicoというプラットフォームを持っているところが挙げられる。プレミアム会員も減少し、一部では「オワコン」という声も聞かれるが、MAUは約4443万人、DAUも約443万人おり、言われるほどの状況ではなく、多くのユーザーが活発に同サイトを活用しているという。

また、年齢層の比率もバランスがよく分布しており、昨年春にログインIDを撤廃してから以降は、若年層もツイッター経由などで訪れるようになったそうだ。

このniconicoのユーザーは、PCユーザーが多いというところも特徴のひとつだ。また、niconico発の文化としてゲーム実況があり、ユーザーの関心も高い。そのため、プラットフォームとしてもゲームとの相性がいいと栗田氏は語る。

当然のことながら、自社のプラットフォームであるため、スマホのような手数料は発生しない。そのため「認知して集客する」というハードルと手数料の問題は、niconicoで始めることでクリアできるのである。

「それならば、なぜ今までやってこなかったのか?」という話になるが、それは、やると言い出す人がいなかったからだという。栗田氏は、上記のような理由から3年前に企画を起ち上げており、今回それがようやくそれが実になったというわけだ。

ゲーム実況してもらうことを前提に開発

伏見つかさ氏は、クリエイターとしてniconicoと相性がいい。『エロマンガ先生』を一挙放送したときも、多くのユーザーが訪れ、反応が良かったそうだ。そのため、認知から誘因に繋がりやすい。

現在もPCの実況生放送は盛んに行われており、アクション性の低いブラウザゲームは雑談と相性がいい。ゲーム実況におけるユーザーのハードルは、ゲーム会社の実況許諾の有無や、それに伴う配信者の収入ができるかできないかという部分がある。しかし、『エンゲージプリンセス』はniconicoプラットフォームであるため、ゲーム実況してもらうことを前提に作られている。いわば、生放送に利用できる素材ともいえるのである。

今作では、niconicoで育ったクリエイターやKADOKAWAとのコラボにも力を入れている。また、niconico文化を最大限に活用したコミュニティ設計も行っていく予定だ。KADOKAWAと協力することで、各雑誌も活用。雑紙にシリアルコードを付録して付けることで、限定アイテムやゲーム内アイテムが入手できるようにしていく。

当面の目標は、「長く愛されるIPとして成長させていくことが不可欠」だと栗田氏はいう。ゲーム以外のジャンルの進出も考えており、コミカライズがすでにスタートしている。今後は、両者の強みを活かす展開を実施していくことで、ゲーム初のグループIPとして育てていくとのこと。

ゲームの舞台は秋葉原に影響を受けた世界

続いて、開発ディレクターの保井俊之氏よりゲームの詳細が紹介された。ゲームの骨格となるストーリーだが、ユーザー自身がゲームアプリである『エンゲージプリンセス』を起動したプレイヤーという位置づけになっている。

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▲保井俊之氏。

洞窟の大部屋で目覚めたプレイヤーは、そこでNPCの少女レムレスからチュートリアルを受け取ることになる。ゲームのクリア条件は大迷宮「レムリア城」の踏破で、クリア時にはあらゆる希望が叶うといわれている。そこで、様々な仲間を集めていきながら絆を結び、迷宮を攻略していくのだ。

舞台となる「夢世界 メアトピア」は、現実世界の秋葉原に強い影響を受けた「セントラルエリア」「電気街エリア」「アイドルエリア」「ファンタジーエリア」という、4つのエリアで構成されている。

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ゲーム内のメインストーリーは、アドベンチャー形式で会話が進んでいく。登場するキャラクターの表情もいろいろと変化するほか、豪華声優陣が多数参加しており、各キャラクターのセリフもフルボイスで楽しむことができる。

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「歌姫(DIVA)システム」で戦闘を有利にしよう!

バトルシステムは、基本はオートで行われる。最大5人のキャラクターを選んでパーティを組み、挑んでいく感じだ。中でも特徴的なのが「歌姫(DIVA)システム」である。バトル中、スクリプトを使用したりダメージを受けることで画面下部にある「歌姫(DIVA)ゲージ」と呼ばれるものが増加していく。それが溜まると、パーティリーダーのヒロインに割り当てられている「歌姫(DIVA)」を発動することができるのだ。簡単にいうと、格闘ゲームの必殺技のようなイメージである。

「歌姫(DIVA)」を呼び出すと、バトル中のBGMが持ち歌に変わる。このときの流れるBGMは、niconicoで人気のボカロPが楽曲を提供し、それを人気声優が歌った完全新曲が利用される。また、「歌姫(DIVA)」のキャラクターの絵も、ニコニコ絵師が担当したものが使用される。リリース当初は20曲以上が用意されているそうだ。

「歌姫(DIVA)」を呼び出している間は、それぞれ異なる効果が出るほか、スクリプトゲージが溜まる速度が2倍になるなど、戦闘を有利にすることができるのだ。

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ヒロインと婚約もできちゃう!?

このゲームでは、なんとヒロインと婚約することができる。ゲーム中はこの婚約することを「婚約(エンゲージ)」すると呼んでいる。この「婚約(エンゲージ)」には、ヒロインごとに設定されている条件をクリアしていく必要があるのだ。

条件を満たすと、ヒロインにプリンセスリングを渡すことで婚約が成立する。ここまではよくあるシステムだが、今作では「婚約(エンゲージ)」はサービス開始時はひとりのヒロインにしかできない。重婚はできないため、重い決断が必要となるのだ。

「婚約(エンゲージ)」することで、プリンセスブーストが発動し、たとえ元のレアリティが1のキャラクターでも必ず★7相当のステータスになるというのが、大きな特徴となっている。

つまり、好きなキャラクターを選ぶだけではなく、しっかりとパーティの主軸としても活用することができるのである。

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『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』とのコラボも実施

すでに発表済みだが、人気アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』とのコラボも実施される予定だ。時期や詳細については、決まり次第発表されるということなので、続報を楽しみに待とう!

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『エンゲージプリンセス』体験ファーストインプレッション!

すでにゲームはリリース済みであるため多くを語っても仕方ないのだが、本イベントでわずかな時間ではあったがゲームを遊ばせてもらうことができた。スマホゲームでは、最初に引けるガチャがその後のプレイにも大きく影響することから、「リセマラ」という行為が行われることがある。

しかし、今作では始めに引けるガチャは何度でも引き直すことができるため、お目当てのキャラクターが出るまで繰り返すことが可能だ。その分、早くゲーム自体が遊べるようになるというのはありがたいことである。

ゲーム中のキャラクターは2次元で描かれているのだが、様々な動きが付けられているほかフルボイスでセリフも聞くことができるため、なかなか臨場感がある。スマホのMMORPGでは、画面を適当にポチポチしているだけで勝手にストーリーや戦闘が進んでいくスタイルの作品を多く見かけるが、それではゲームの世界観がまったく理解できず感情移入もしにくい。しかし、今作ではそうしたことはなく、各キャラクターとの物語も楽しむことができそうだ。

とはいえ、すべてを操作しなければいけないというと、そういうわけではない。チュートリアルが終わったあたりから、戦闘はある程度オートでおまかせできるほか、戦闘速度も2倍にすることができる。時間はあまりないけど、ちょっとだけ遊びたいというときなどにも、これなら問題なさそうだ。

「歌姫(DIVA)」システムや「婚約(エンゲージ)」など、『エンゲージプリンセス』ならではといえる要素も多数盛り込まれているため、なにかじっくりと取り込めるゲームはないかとお探しの人は、ぜひ1度プレイしてみて欲しい。

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ゲーム概要

タイトル:エンゲージプリンセス
ジャンル:ラブコメRPG
ハード:PCブラウザ
価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
リリース:2019年4月1日配信
原作・メインストーリー:伏見つかさ
メインキャラクターデザイン・イラスト:かんざきひろ
主題歌:『continue』作詞・歌 - やなぎなぎ / 作曲 - 前山田健一
シナリオ:電撃文庫作家
イラスト:電撃文庫イラストレーター、ニコニコ絵師
楽曲:ボカロP(総勢20名以上)
シナリオ/イラストプロデュース:電撃文庫編集部
プロデュース協力:ストレートエッジ
総監督・開発責任者:栗田穣崇
プロデューサー:永嶋克規(元株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
ディレクター:保井俊之(元株式会社シフト開発統括)
代表作 『ゴッドイーター』シリーズ、『フリーダムウォーズ』
公式サイト:https://engageprincess.nicovideo.jp
公式Twitter:@engageprincess

動作環境

■最低動作環境
CPU:Intel(R) Core(TM) i5/OS:Windows 8.1 Pro 64-bit/メモリー:4GB/
グラフィックボード:Intel(R) HD Graphics 4600
■推奨動作環境
CPU:Intel(R) Core(TM) i7/OS:Windows 10/メモリー:8GB/
グラフィックボード:NVIDIA GeForce MX150 相当以上
■ブラウザ(最新版にアップデートが必要)
Mozilla Firefox/Google Chrome/Safari

©2018 伏見つかさ/ストレートエッジ ©KADOKAWA CORPORATION 2018
©2018 DWANGO Co., Ltd. イラスト/かんざきひろ

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