2019.03.20 18:10

MMORPGが熱かった頃の体験がふたたびできる!――『リネージュM』プロデューサーインタビュー

エヌ・シー・ジャパン株式会社(以下、エヌシージャパン)から、今春リリース予定のスマートフォン向けゲーム『Lineage M(以下リネージュM)』。世界中に多くのファンを持つMMORPG『リネージュ』をモバイル化した作品で、ファンタジー世界を舞台にリアルタイムでの闘争や狩りを楽しむことができる。そのリリースに先駆けて、ゲームエイトではプロデューサーの大河内卓哉氏にインタビューを実施した。

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PC版『リネージュ』をベースにあの世界をもう1度1から遊ぶことができる

――まず大河内さんのプロフィールを教えていただけますか?

『リネージュM』のプロジェクトプロデューサーを担当しています。MMOは、スマートフォンアプリゲーム、PCオンラインゲーム問わず、様々な作品をプレイしています。プライベートでは主に、スマホ端末3台とゲーム用にチューンしたPC1台を使い現在3~5タイトルを同時にプレイしています。

役目としては、様々な部署との連携や調整、進行を行っています。今作では、「最新MMORPG」と呼ばれるようなゲームとは違う方向を狙っています。「それじゃないんだよね」と思っている人たちが、しっかりと納得できるようなタイトルになるように仕上げているところです。どこまで昔の仕様を残すことができるかといったジャッジも必要で、バランス取りが難しい作品であるため、コンセプトがブレないようにすることに気を使っています。

――かなりゲームを遊ばれていますね! さて今回の『リネージュM』ですが、ゲーム世界観を教えていただけますか?

これまで日本で17年間運営されている、PC版『リネージュ』がベースになっています。あの世界を、もう1度1から遊べるところが『リネージュM』のいいところですね。

過去MMOをプレイしたことがある人にとっては、一番熱いときの経験があると思います。今作では、あの熱くなった感情を思い出しながらも、新たな気持ちで全員が同じスタート位置から始めることができます。

システムは、PC版『リネージュ』を元にしながらも、ゲームバランスや細かい仕様が異なっています。しかし、“リネージュ感”は絶対に崩さないようにしていますので、その部分に関しては楽しみにしてください。

シリーズをプレイしたことがない人も安心して下さい。そうしたドキドキわくわく感を1から体験することができます。ゲームの世界はオープンになっており、入場レベル制限等に引っかからない限り突っ走ることができます。「この敵を倒すために強くならなければ」というようなことも含めて、全部楽しんで欲しいです。

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――すでに海外では運用されているタイトルですが、今回日本でもリリースされることになったきっかけを教えていただけますか?

日本でローンチするべきかというのは、やはり難しい判断でした。日本にはMMORPGの文化があるとはいわれているものの、ワールドワイドでみれば規模が足りず、特に昔からある純正なMMORPGはサービスを終えていった歴史背景があります。そうした中、データだけでマーケティングすると、「なぜ純正なMMORPGを日本で出すの?」という話になっていきます。

しかし、いろいろと調べてみると、「『リネージュM』は日本で出ないのか?」と悲しんでいる人たちを散見することができました。しかも一人二人ではなく、オフ会が開けるほどの人数でした。そうした一部の人たちは、海外サーバーで先行して遊んでいました。言語は話せなくても、翻訳をしながらみんなで知恵を集めて遊んでいたのです。

私はその姿を見て、そうした熱量を持った人たちがいるということは、日本でもっと欲しがっている人たちがいると確信を持ちました。また、純正なMMORPGがスマートフォンに登場することで、懐かしさと共に楽しい思いが出来る人たちが、もっと日本にいると思っています。そこで、今回のローンチを検討し、決定しました。

――ちなみに『リネージュM』の海外リリースはいつ頃でしょうか?

2017年の夏です。そのときに、事前予約500万人、初日の同時接続ユーザー210万人、1日の売り上げが約12億円という、当時の世界一という記録をたたき出しています。韓国に続いて台湾でもリリースされ、そのときは53週間1位を記録しています。

――プレッシャーにはなりませんか?

プレッシャーしかないです(笑)。ただ、その数字的なハードルは、あくまで仕事、企業としての話ですよね。お客様からしたら、日本で売れるための仕様変更など、求めているかといえばそうではないと思っています。日本人にウケるために変更すると、『リネージュM』を遊びたいと思っている人たちが欲しいタイトルにならない可能性が高くなります。そこをずらさずに、MMORPGが一番楽しまれている地域で王者を取ったシステムはどんなものなのかというところを、しっかりと日本で見せていくことのほうが、1位を獲得することよりも重要だと考えています。

――現代のMMORPGとは異なるシステムですか?

2000年代にあった、黎明期のMMORPGに近いです。さすがにそこまで遡るとスマホで遊ぶのは難しいところもあり、今の時代で必要な機能に注力して実装しています。しかし、体感や感情の揺れ方、自由度などは、しっかりと残しています。

海外版ではナイトが人気! 君主になるにはそれなりの覚悟が必要

――先行してリリースされている韓国版や台湾版で人気のある職業(クラス)を教えていただけますか?

6~7割が騎士(ナイト)ですね。日本人から見ると意外ですが、一番先頭に立ち仲間を守りながら前線を押し上げていくところが人気のようですね。

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――新規で追加される職業(クラス)はございますか?

まず、海外での『リネージュM』のスタートは初期4職業(クラス)でした。日本では人気ある職業(クラス)、思い入れがあるユーザーが多いことも加味して、ダークエルフを5番目の職業(クラス)として初期実装に向けて準備しております。

日本版ではさすがにいきなり実装はされませんが、どこかで銃士も遊べるようにしたいと思います。

――血盟を作るためには君主という職業(クラス)になる必要があります。そうした制限を設けられた意味を教えていただけますか?

君主は血盟(クラン)の象徴ですし、“覚悟”だといえます。一番最初の選択画面で、あの1回ボタンを押すのは覚悟して欲しいと思っています。たとえば、社会人になったときに無責任な上司では困ってしまいます。これは私としての想いです。君主をやるのは、花形でもあります。自分が仲間を率いて、最終的には攻城戦など大人数で戦っていくことになります。そのため、覚悟を持って君主をやって欲しいですね。

ただ、心が折れてしまっても問題ありません。君主は他の血盟に入ることもできます。そこまでは制限をかけていません。単純に見た目がカッコイイから選ぶという人もいると思いますので。

――『リネージュM』ではユーザー間の取引は可能でしょうか?

ユーザー同士が直接ではないですが、取引所はございます。しかも、ある程度自由に値付けが行えます。中には商売人のように稼いでいるプレイヤーもいますが、私はひとつのロールプレイとして肯定したいですね(笑)。

――MMORPGでは複数のサーバーが用意されていることが多いですが、『リネージュM』でもサーバー間の移動は可能でしょうか?

必要になったらですね。最初はできません。なるべく必要にならないといいなと思っています。リアルな世界では、嫌いだからといって別の次元にワープすることはできません。つまり、ゲーム内で起こることは全て自分事として扱って欲しいと思っています。ただ、サーバー移動が必要なユーザーが一定数以上となったときには、何かしらの補助策や救いの手は差しのべたいと考えています。

昔のMMORPGには本気度がありました。簡単にサーバーが移動できて誰かが抜けてしまうと、僕も私もという感じになり、その本気度も人間関係も希薄になっていきます。そうしたことは、なるべく避けたいと思っています。ある意味、一番熱い頃のMMORPGですね。

――他のタイトルではサーバー統合などもありますが、そちらはまだお考えではないですか?

サーバー移動や統合は、明確にメリット・デメリットはあるので、必要なタイミングを考えて行います。現段階で言えることは、起こりうるすべての選択肢については、あらかじめ考えています。様々なパターンを用意しています。そのため、行き当たりばったりの施策はしません。

――数々のスマートフォンゲームがサービス終了しているご時世ですが、『リネージュM』はどのようなスタンスでスタートしますか?

「このゲーム1年ぐらいで終わるんじゃないの?」というようなことが新しくリリースされるゲームでは話題になることがありますが、絶対に終わりません。安心してハマっていただいて大丈夫です!

『リネージュM』では、先日、とある条件を突破しなければ手に入らないものの収録を、声優さんにお願いしました。「これは10年以上聞き続けることになるかもしれないので」とお願いして収録したものが、いくつもあります。良かった収録でも、イントネーションの違いなどにこだわっています。

昔のMMORPGでは、ひとつのアイテムを入手するのに苦労しました。ドロップするために狩場をキープしたり、事前に周囲に交渉などしていました。しかし、今の若い子たちはそうした体験を経験したことがありません。そうした人たちのために、体験するタイミングを用意したいと考えています。

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――血盟同士の争いは醍醐味ですが、今作では何か違いがございますか?

大幅な違いは発生しないようにしています。皆さんが思っている血盟活動は維持されますので、期待してください。「より便利になりました」というのは簡単なことですが、本質は別のところにあります。人との繋がりが、どうゲーム内で発生するかというところです。大丈夫です。皆さんが楽しんでいた、深い人間関係の感じは失われていません。

――日本版で導入されるコンテンツはございますか?

原則は、世界で楽しまれたゲーム性をそのまま持ってきます。そのため、原則は同じになります。ひとつだけそれを変えてしまうと、リネージュではなくなってしまうので、それを避けたいと考えています。

ただ、海外仕様では初期説明が足りていない関係で、リネージュをやったことない人でもなんとなくわかるようにするために、チュートリアルは日本仕様にしています。

――日本のユーザーに特に注目してもらいたいポイントはございますか?

やっぱり、「あの頃の熱いMMORPGはないのか?」「今のゲームは難しい」と嘆いている、30~50代の人たちは、ぜひ触ってみて欲しいです。私も年間100タイトル以上は触るようにしていますが、あの頃の熱さを持ったタイトルはほとんどありません。もしかしたら、昔のMMORPGにあった仕様が、作り手からは「めんどうだから切ろう」という感じで悪の要素となっているのかもしれません。

でも、そうした経験値は『リネージュM』では無駄になりません。特にそうした人たちには触って欲しいですね。また、若い人たちは、そうしたことを話として聞いたことがあるかと思いますが、今作で体感することができます。

――最後に、リリースを楽しみにしている日本のユーザーにメッセージをお願いします!

『リネージュM』は、ゲームそのものに骨太感があるタイトルです。ゲームが好きな人ほど、一生のうちに1回は『リネージュ』というゲームを触った方がいいタイトルだと思っています。「MMORPG」というジャンルになっていますが、あまりそれは言いたくなく、『リネージュ』は『リネージュ』というゲームです。その本当の意味を、『リネージュM』で体感して欲しいと思っています。

技術の向上により、どんどん綺麗な作品が出てきています。しかし、それだけでは満たされないのは、私だけではないはずです。心のどこかで思い描いている「あの熱くなれるMMORPGってどこにいってしまったの?」「あれはもう体感できないの?」ということから目をそらさず、しっかりと答えを出して、紳士的に向き合っていきます。ぜひTwitterなどで話題にしながら、状況を共有して楽しみにしていただきたいと思います。

――ありがとうございました!

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アプリ概要

タイトル:リネージュM
ジャンル:MMORPG
サービス開始予定日:2019年春
価格:ダウンロード無料・アイテム課金有り
対応OS:iOS 9.0以降/Android4.4以上
開発:NCSOFT
運営元:NC Japan K.K.
公式サイト:https://lineagem-jp.com/
公式Twitter: https://twitter.com/LineageM_JP
公式LINE@: https://line.me/R/ti/p/%40fnq6380k
公式Facebook: https://www.facebook.com/LineageM.JP
公式YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/channel/UCTo4YrH1vEFbDqtaaQhIpCA

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